31歳の主人公・平ワコが男子高校生との恋に落ちていく恋愛漫画。彼氏のふうくんと同棲するワコは、マンネリ気味ではあるが、それなりに安定した日々を送っていた。そんな時、出会った高校生の伊古ユメアキに恋をしてしまった。ワコは、人生をかけた恋の選択を迫られる。
30代にもなれば、結婚や出産の適齢期だと言われるのが世間の常。平ワコは、そんな常識に従って生きる女性の1人。31歳の彼女には、同棲して3年になる彼氏のふうくんがいるが、マンネリ気味な関係に違和感を覚えていた。そこに現れたのが、超好みの顔で、趣味も合う伊古ユメアキ。だが、彼は15歳の高校1年生だった。恋心は冷めてしまったが気心が知れた彼氏のふうくん、未来は不安だが運命的な恋の出会いを感じた高校生の伊古。2人の間でゆれるワコのイケナイ恋を、本作は非常にリアルに活写する。果たしてどちらに「恋のツキ」はあるのか、ドキドキの展開に目が離せなくなること間違いなしだ。
名門高校に息子を通わせる母たちの恋を描いた人間ドラマ。ある日、息子の高校に呼び出された石渡杏、蒲原まり、林優子は、子どもたちが落第の危機にあると伝えられる。社会的立場も経済的事情も違う3人の視点から、恋と家庭に生きる40代を迎えた女性の恋愛模様が描かれる。
愛する仲睦まじい夫婦生活は、幸福な家庭の理想像かもしれない。だが、家庭に入った女性は良き妻、良き母であれと強要されることも多い。妻や母をこなしながら、恋をする女心も捨てきれない葛藤を、40代女性たちのイケナイ恋を通して描かれる。典型的なのは、弁護士の夫を持つセレブ妻の蒲原まりだ。「良き夫」を演じる旦那は、愛人と不倫中。冷え切った夫婦関係のなか、まりは落語家の今昔亭丸太郎と恋に落ちる。しかし、息子の退学をきっかけに、彼女は子どもたちの「母」であるため丸太郎に別れを告げる。悩み迷う女性の姿をダイレクトに伝えてくれる一作だ。
セックスレスの夫婦を描く恋愛ドラマ。セックスレスに悩む主人公の吉野みちは、久しぶりにセックスをする約束を夫の陽一と交わすが反故にされる。傷つく彼女を慰める職場の先輩・新名誠も、実はセックスレスに悩んでいた。互いの傷について語り合うなかで、2人のあいだに密かな恋心が芽生えていく。
本作のイケナイ恋が生まれるきっかけはセックスレスだ。吉野みちは32歳のOL。夫の陽一との仲は悪くないが、みちがどれだけ求めても、陽一は夜の営みを拒み続ける。陽一の感情は、恋愛から家族愛へと、すっかりシフトしてしまっていた。一方、彼女の職場の先輩、新名誠もまたセックスレスに悩み、彼女の心の傷が痛いほどよく分かる。互いに慰めあいそれぞれのパートナーと向き合おうするが、空回りに終わってしまう。そして2人は、イケナイ恋とわかりながらも惹かれ合っていく。愛は真心と思っていても心と体は切り離せない。本作はセックスレスの苦しみを通じて、センシティブな愛の問題を突き付ける。
アラフォー女子の妊活をテーマにしたラブサスペンス。高校3年生の高江玲於奈(たかえれおな)は、超美人のミサに一目惚れする。しかし、彼女の年齢は38歳で、20歳も年が離れていた。そこで玲於奈は年齢差を埋めるため、大学院に通う兄の名を騙り彼女と肉体関係を結ぶ。ミサとの関係に浮かれる玲於奈だったが、彼女の欲しているものは「優秀な男の精子」だった。
本作のイケナイ恋は、不倫や浮気といった不貞関係とは少し違う。高校3年生の高江玲於奈と38歳のミサは、偶然の出会いからセフレ関係になるのだが、2人はお互いに打ち明けられない秘密があった。玲於奈は「大学院生です」と話すも実は受験を控えた18歳、そしてミサの目的は若くて優秀な精子だった。子作りを拒否した夫と離婚し、どうしても子どもを授かりたかったミサは、妊活目的で玲於奈に近づいた。どんな「イケナイ恋」でも、セックスの先には出産もあるという当たり前の事実が、刹那的なものではない男女の愛を浮き彫りにする。
アラサー女子と金持ち高校生のロマンティックラブコメディ。浮気する夫から離婚を切り出され、無一文の路上生活を強いられる羽目になった27歳の桂木早梅。彼女の前に現れたのは、生意気な金持ち高校生の片岡壱成。彼の提案する「人生ゲーム」に参加することを条件に、早梅は壱成の住む豪邸で居候生活をスタートさせる。
老舗旅館に生まれた片岡壱成には、地位や財産目当ての取り巻きたちがいた。人を信じられず、彼は試すように金の力で何でも解決する男になってしまう。だが早梅は、人に媚びず金に惑わされず、自分の怒りをごまかすことなく相手にぶつける性格で、そんな彼女に徐々に惹かれていく。一方、早梅も、10歳年下の壱成との関わりをありえない「イケナイ恋」と陰口を叩かれながら、自分の心に素直に従い男性として意識するように。周囲になんと言われても、芯のある恋愛に「イケナイ」ことなどないのだと訴えかける作品だ。