ハイキュー部!!

本編の『ハイキュー!!』は古舘春一の代表作でもある青春バレーボール漫画で、集英社「週刊少年ジャンプ」2012年12号から2020年33･34合併号にかけて連載され、少年ジャンプでは珍しいバレーボール漫画としても知られる。2014年のテレビアニメ化やゲーム化などメディアミックスが多数展開される人気作品となり、本作のほかにもスピンオフ漫画『れっつ！ハイキュー!?』がレツの作画で連載された。なお本作は、本編の主人公たちのライバルとして登場するキャラクターたちの部活動や、日常に焦点をあてたハイテンション部活コメディとなっている。

『ハイキュー!!』の主人公である日向翔陽も本作に登場するものの、出番は控えめ。しかも顔が隠された状態で登場しており、この理由も明かされていない。また翔陽が通う烏野高校や、彼のチームメートである烏野高校バレーボール部の面々もあまり活躍の場はない。その分、翔陽以外のキャラクターの掘り下げが積極的に行われている。毎回異なるライバル校が登場し、1話完結形式で描かれる。

烏野高校バレーボール部の日向翔陽を主役とする本編とは違い、本作はライバル校や脇役の意外な素顔を垣間見ることができる。特に梟谷学園高校、音駒高校、青葉城西高校、白鳥沢学園高校、稲荷崎高校、伊達工業高校の部員が登場することが多い。本作はギャグやコメディがメインとなっており、本編やほかの有名作品のパロディネタもふんだんに盛り込まれている。また試合や特訓の描写は少なく、本編のようなスポーツ漫画とは一線を画すものとなっている。