真コール!

真コール!

普通の女子高生の藤咲真がバレーボールと出会い、その才能を開花させていく熱血スポーツ漫画。心の支えとなる渡辺隼人との恋愛も描かれ、ラブストーリー要素も楽しめる。「週刊少女コミック」1990年15号から連載された作品。

正式名称
真コール!
ふりがな
まことこーる
作者
ジャンル
バレーボール
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概要・あらすじ

帰国子女の藤咲真は、初恋の相手である渡辺隼人に勧められ、それまでまったく経験のなかったバレーボールを始めることになる。真は、フィギュアスケートの経験を活かしたバネとジャンプ力、そして何よりバレーボールの天才的なセンスを持っていた。その才能でめきめきと頭角を現し、入部した弱小バレー部でたちまちエースとして活躍する。

コーチの万紀一彦は底知れない真の才能に惚れ込み、彼女を一流の選手に育てようと決意する。

登場人物・キャラクター

藤咲 真 (ふじさき まこと)

白鳳学園高等部に通っている高校1年生の女の子。両親の仕事の都合で、5年間滞在したカナダから帰国したばかり。身長は172センチと長身で、フィギュアスケートをしていたためジャンプ力がある。渡辺隼人の被写体になるためにスポーツを始めることになり、たまたま入部したバレーボール部で才能を発揮していく。

渡辺 隼人 (わたなべ はやと)

藤咲真の幼なじみの3歳年上の男子大学生。幼い頃の真の初恋の相手。真がカナダから帰国してからは良き相談相手となり、誰よりも身近で真のことを応援している。写真家になるのが夢で、女子バレーボールチーム「JVC」の広報課で、カメラマンとしてアルバイトをしている。

藤咲 悟 (ふじさき さとる)

藤咲真の兄で、渡辺隼人の友達。バレーボールについてはあまり詳しくないものの、真の試合を見に行くなど、妹思いなところがある。真と隼人の関係を微笑ましく見守っている。

万紀 一彦 (まき かずひこ)

24歳独身の男性。白鳳学園高等部のバレーボール部のコーチをしている。眼鏡をかけており、優しい性格で女子たちから人気がある。大学時代には全日本のメンバーに選ばれるほどの有力選手だったが、3年前に交通事故で足を負傷し、選手生命を絶たれた。藤咲真に出会ってその才能に惹かれ、新しく作られた女子バレーボールチーム「JVC」のコーチを引き受ける。

大原 泰三 (おおはら たいぞう)

財界の大御所と呼ばれている老人。スポーツ愛好家として有名な人物。万紀一彦にとって親戚にあたる。日本の女子バレーボールを昔のように強くしたいと考えている。女子バレーボールチーム「JVC」を発足させ、コーチには一彦を、選手には藤咲真や全日本選手である山岸さやか、須藤葉子らを招いた。

伊藤 里香子 (いとう りかこ)

白鳳学園高等部3年生の女子生徒。バレーボール部に所属している。試合前にメンバーが怪我で困っていたところ、たまたま見学にやって来た藤咲真に目をつけ、少し強引に勧誘した。真にバレーボールの楽しさを教えた人物だが、チーム内で真の才能に嫉妬したメンバーが不満を募らせた時には、板挟みとなって翻弄されてしまう。

加納 仁実 (かのう ひとみ)

東陽高校3年生の女子生徒。全日本の合宿にも参加している超高校級のレフトアタッカー。かつて全日本バレーチームのエースとして活躍した両親を持つサラブレッド。いつも自信に満ち溢れ、バレーボールをプレイすることにプライドを持っている。万紀一彦に認められたいと願っており、藤咲真に対して強烈なライバル心を抱いている。

山岸 さやか (やまぎし さやか)

全日本バレーボールチームのメンバーで25歳の女子選手。女子バレーボールチーム「JVC」に加入した。ポジションはセッター。チーム最年長で、落ち着いた雰囲気の美人。藤咲真の才能を認め、その成長を見守っている。真にとっては、お姉さん的な頼れる存在。

須藤 葉子 (すどう ようこ)

全日本バレーボールチームのメンバーで22歳の女子選手。女子バレーボールチーム「JVC」に加入した。全日本でのポジションはレフトを担当していたが、「JVC」では藤咲真にポジションを奪われ、真を潰そうと何かとプレッシャーをかけている。

森村 香里 (もりむら かおり)

女子バレーボールチーム「JVC」に新しく加入した18歳の女子選手。ポジションはセッターで、山岸さやかが他のチームへ移籍した後の「JVC」のセッターとして活躍する。口が悪く、チーム内の問題点を遠慮ない物言いで指摘する。自分に対しても厳しい性格で、与えられた役割はきっちりこなす。

エレーナ・シシュキン (えれーなししゅきん)

「CIS(旧ソ連)」バレーボールチームでエースを務める女子選手。感情を表に出さず、冷静沈着な性格。藤咲真しか打つことができない「真スペシャル」を打つことができ、金メダルのかかった大事な試合で全日本チームを翻弄した。

緒方 (おがた)

女子バレーボールチーム「JVC」の監督をしている中年の男性。怒ると怖いがあまり存在感がない。選手の育成については、基本的にコーチである万紀一彦に任せている。

集団・組織

JVC (じゃぱんばれーぼーるくらぶ)

大原泰三が出資して作った女子バレーボールチーム。コーチは万紀一彦で、所属する選手には、エースである藤咲真をはじめ、全日本バレーチームにも選ばれている山岸さやか、須藤葉子など逸材がそろっている。途中から森村香里も加入する。

場所

白鳳学園 (はくほうがくえん)

藤咲真の通っている学校。高等部と大学部があり、大学部には渡辺隼人が通っている。高等部の女子の制服は、ブレザーで胸元にリボンが付いている。女子バレーボール部は万年弱小チームだったが、真が加入したことで破竹の勢いで、地区大会を勝ち進んだ。

その他キーワード

真スペシャル (まことすぺしゃる)

藤咲真が繰り出す必殺技。アタックしたボールが、途中から軌道を変えて飛ぶ。ボールが浮く場合もあれば、逆に沈む場合もある。浮くボールは、レシーブする選手の顔目掛けて飛び、沈むボールはレシーバーの目の前に落ちたりするので、受けづらい。森村香里からの最高のトスを受けた時にのみ、打つことができる。

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