概要・あらすじ
小学5年生の宮下凛々は大人しい女の子。凛々のクラス、5年1組は男女の仲が悪く、いつも喧嘩になっていた。凛々は特に男子のリーダーの平野葵が乱暴で苦手だった。掃除の時間、ふざけていた男子がぶつけて花瓶を割ってしまう。片付けようとした凛々の前に葵は足を出して道をふさぎ「女子はこっちに来んな」と凄むのだった。自分の父は母に優しいのにクラスの男子はなんでこんなに怖いんだろう、これじゃ恋なんてできないと凛々は考えていた。塾の帰り、凛々は葵にかばんを摑まれ、声をかけられる。「かばんに付けているキーホルダーはどこで手に入れたのか」と聞くのだ。それを配っていたひまわり迷路に仕方なく案内すると、メンテナンス中で中に入れなかった。ではアスレチックで遊んで行こうと葵が凛々の手を引っ張った。恥ずかしくなって手を振り払った凛々は、そのまま尻もちをつく。泥でお尻を汚してしまい、もう、帰りたいと泣きそうになる凛々。葵は自分の上着を凛々の腰で結び、お尻を隠してくれた。キーホルダーを欲しがったのも、2歳になる妹にプレゼントするためだった。葵の意外な優しさに気付き、凛々は葵に惹かれていく。後日、凛々は葵に付きあってキーホルダーをもらいにきた。二人でひまわり迷路にいるところをクラスメイトに見られ、「男子が嫌だと言っていたじゃない」と凛々は責められる。葵は「そこで偶然会っただけだ」と冷たい態度で噓をつき、その場を離れた。凛々は「乱暴だと思っていたが、葵くんは本当は優しい。花瓶の件も怪我をしないように女子を遠ざけてくれただけ」とみんなに言い、葵を追いかけた。ひまわり迷路で葵を探せず、大きな声で葵を呼ぶ凛々。驚いた葵が凛々のもとへ来るものの、また誤解されると周囲を気にする。凛々は「誰になんて言われてもいい。私は葵くんと仲良くなりたい」と宣言。葵も自分のことを理解してくれた凛々が気になっていた。こうして一歩踏み出した凛々は、ぶっきらぼうで優しい葵と少しずつ距離を縮めていくのだった。
登場人物・キャラクター
宮下 凛々 (みやした りり)
小学5年生の女の子。5年1組。大きな声を出したり、自分からあまり発言をしない大人しいタイプの女の子で、乱暴な男子が苦手。髪は肩までの長さで、リボンなどのかわいいカチューシャをつけていることが多い。少女漫画が大好きで、そのシチュエーションに憧れを持っている。思いやりのある優しい女の子。
平野 葵 (ひらの あおい)
小学5年生の男の子。5年1組の男子のリーダー。少し乱暴だが、頼りがいがあり、クラスの男子に慕われている。言葉遣いが荒く、ぶっきらぼうで誤解を受けやすいが、実は気遣いができて優しい男の子。2歳の妹を可愛がっていて、よく面倒をみている。親が仕事で忙しい時は代わりに保育園に迎えに行くこともある。
書誌情報
同級生と恋する方法 5巻 小学館〈ちゃおコミックス〉
第1巻
(2020-07-31発行、 978-4098710904)
第2巻
(2021-03-01発行、 978-4098712885)
第3巻
(2021-11-26発行、 978-4098715558)
第4巻
(2022-07-26発行、 978-4098717279)
第5巻
(2022-12-26発行、 978-4098718177)