よつばと!

よつばと!

ある町に引っ越してきた、ちょっと不思議な元気一杯の少女小岩井よつばが、周囲の人々との触れ合いや未知の体験に感動する日々を描いた、ホームコメディ漫画。第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。

正式名称
よつばと!
ふりがな
よつばと
作者
ジャンル
家族
レーベル
電撃コミックス(KADOKAWA)
巻数
既刊15巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

夏休みを直前に控えたある日の事、とある町に5歳の女の子、小岩井よつばとーちゃんの親子が、海の向こうの遠い島から引っ越してきた。見知らぬ土地での新しい生活、何もかもに興味津々のよつばは、まだ始まったばかりの引っ越し作業中、とーちゃんから離れ、たった一人で飛んで来た蝶を追いかけて行ってしまう。とーちゃんは、引っ越しを手伝いに来てくれていた友人の竹田隆(ジャンボ)の指摘で、よつばの姿が見えなくなった事を知るが、楽観的な性格ゆえに、それを放置。引っ越し作業を継続していると、通りかかった隣人の綾瀬風香に声をかけられる。(第1話「よつばとひっこし」)

引っ越しを終え、初めての朝を迎えたよつばは、朝食後にトイレへ向かった。しかし、用を済ませてドアを開けようとした時、鍵が壊れてトイレから出られなくなってしまう。肝心のとーちゃんは、ちゃっかり二度寝中で、呼んでも叩いても気づいてくれない状況。すっかり途方に暮れたよつばは、トイレにある小さな窓の存在に気づき、パジャマにスリッパのまま、窓からの脱出を図る。(第2話「よつばとあいさつ」)

風香に絵を描いてもらったよつばは、お礼を言うため、となりの綾瀬家を訪れる事にした。しかし、乱暴にインターホンを連打するよつばの対応に姿を現したのは、風香の姉、綾瀬あさぎだった。あさぎは、風香の不在を伝え、とりあえずよつばを自宅に招き入れると、妹の綾瀬恵那によつばの相手を任せた。恵那は、クーラーに興味を持っているよつばに、地球温暖化について説明を始めるが、難しい話に混乱し始めたよつばは、「クーラーはちきゅうのてき」という結論に達する。(第3話「よつばと地球温暖化」)

小岩井家を訪れていた風香は、よつばの家にテレビがない事を知り、自宅にある使わなくなったテレビを引き取ってもらえないかと提案する。それにありがたく乗ったとーちゃんは、ジャンボといっしょに綾瀬家にテレビを受け取りに行く事になった。綾瀬家の人々とは初めて対面するジャンボは、会う人会う人にそのガタイの大きさに驚かれ、冗談を交えて返事を返す。そんな中、ジャンボは帰宅したあさぎの姿に目を奪われる。(第4話「よつばとテレビ」)

よつばは、とーちゃんといっしょに近所のデパートまで買い物に出かける事になった。初めて歩く近所の街並みを楽しみながら、二人は大きなデパートに到着。見るものすべてに大興奮し、はしゃぎ回るよつばに手を焼きながら、とーちゃんは買い物を済ませていく。(第5話「よつばとかいもの」)

セミ獲りをしたくなったよつばは、恵那を誘ってジャンボと近所の神社に行く事にした。神社はそこらじゅうからセミの鳴き声が聞こえるセミ天国。セミ獲り初体験のよつばと恵那は、ジャンボにコツを教えてもらって網を構える。上手にセミを捕獲していく恵那に対し、1匹も捕まえる事ができないよつばは、ジャンボの力を借りて、セミを狙う。(第6話「よつばとせみとり」)

今にも雨が降ってきそうな空模様の中、小岩井家の前を通りかかった風香は、2階のベランダに洗濯物が干しっぱなしになっている事に気づく。それをよつばに伝えるが、よつばに任せてしまうのが心配になった風香は、自分が洗濯物を取り込む事にした。そんな中、仕事が忙しいと言うとーちゃんの職業について話が及び、翻訳家と言うべきところをよつばは「こんにゃくや」と間違って伝えてしまう。風香は、とーちゃんがこんにゃくを作る仕事をしていると誤解する事になる。(第7話「よつばとおおあめ」)

第2巻

ある日、写生に行くため、綾瀬恵那のもとに友人の早坂みうらが訪れた。そこに居合わせた小岩井よつばは、二人に同行し、近所の公園へ行く事になった。水辺で絵を描き始めた三人だったが、よつばの描いた絵を恵那が褒めたのを聞いたみうらは、すかさずそれを下手だと否定。今までずっと褒められた事しかなかったよつばは、みうらの言葉にショックを受け、へこんでしまう。(第8話「よつばとおえかき」)

とーちゃん竹田隆(ジャンボ)といっしょに自宅で映画を見ていたよつばは、ピストルを使ったシーンに興味を持つ。よつばは、自室から水鉄砲を持って来てとなりの綾瀬家へ向かい、綾瀬【母】(お母さん)、恵那、綾瀬風香綾瀬あさぎと順番に銃口を向けていく。(第9話「よつばと復讐」)

綾瀬家で恵那と遊んでいたよつばは、その後に訪れたみうらを部屋に通し、「おもてなしごっこ」を始める。みうらは、ウエイトレスになりきってもてなそうとするよつばの様子に、お客さんになったつもりでケーキを注文。それを本気で受け取ったよつばは、ケーキを探しに綾瀬家の冷蔵庫を漁りに行く。それをきっかけに、本当にケーキが食べたくなったお母さんは、恵那とみうらとよつばにおつかいを頼む。こうして三人は近所のケーキ屋さんまでケーキを買いに行く事になる。(第10話「よつばとケーキ」)

ここ数日徹夜で続けていた仕事がようやく終わったとーちゃんは、朝起きてきたよつばに事の次第を説明すると布団で眠ってしまった。一人になったよつばは、とーちゃんの眠っているあいだにやって来た新聞勧誘のおじさんや間違い電話への応対に大忙し。その後、自分のおもちゃ箱にとーちゃんの似顔絵を描いていたよつばは、熟睡しているとーちゃんの顔にも落書きを始める。(第11話「よつばとどんまい」)

とーちゃんは、新聞の契約をした事で、プールと遊園地が一体化したアミューズメントパーク、「ウォーターワールド」の優待券を手に入れた。ジャンボは、となりに住むあさぎも誘ってよつばと四人で行こうと提案。よつばを綾瀬家に誘いに向かわせた。しかし翌日、約束の時間に集まったのは、まさかの恵那と風香のみ。ジャンボのお目当てのあさぎは沖縄旅行中につき不在だった。予定外のメンバー五人がそろった事で、行き先を変更し、改装したての市民プールで一日を過ごす事になる。(第12話「よつばとプール」) 

よつばが田んぼで大きなカエルを発見し、捕獲を目論んでいた時、みうらが偶然通りかかった。カエルを見失ったため、ほかの田んぼに向かうが、よつばは田んぼの中に鳥よけの目玉を見つけてしまう。急に顔色を変え、みうらの後に隠れようとするよつばを見て、彼女が目玉模様を苦手としている事を知る。みうらはその後、自作の目玉模様を頭に装着し、よつばを驚かせようと試みる。(第13話「よつばとかえる」)

沖縄旅行に行っていたあさぎが帰って来た。たくさんの沖縄土産の中から、恵那にはシーサーのぬいぐるみを、風香には沖縄限定Tシャツを、お母さんにはさーたーあんだぎーを渡し、珍しく綾瀬家の女性四人が居間に集まり、土産物の話で盛り上がる。(第14話「あさぎのおみやげ」)

第3巻

綾瀬あさぎから沖縄土産をもらった小岩井よつばは、自分もあさぎにお土産をあげたいと、公園へ出かける事にした。その帰り道、よつばは、綾瀬家の前に知らない車が止まっている事に気づく。それは、あさぎといっしょに出掛けるために迎えに来ていた彼女の友人、虎子のものだった。(第15話「よつばとおみやげ」)

虎子の車で出かけたあさぎにお土産を頼んだよつばは、晩ご飯を終えてもあさぎが帰って来ない事にそわそわしていた。隣家に停まった車の音を聞いて外に飛び出したよつばは、帰宅したあさぎに開口一番お土産を要求。それをはぐらかそうとするあさぎだが、実はちゃんと花火を買ってきてあげていたのだ。大興奮のよつばは、綾瀬恵那綾瀬風香も呼び、みんなで大はしゃぎして花火を楽しむ。(第16話「よつばとあさぎ」)

風香とバドミントンの特訓をしていたよつばは、風香が綾瀬【母】(お母さん)から頼まれたおつかいに同行する事にした。自転車に二人乗りで出かけた風香とよつばは、仏花を購入しようと、通りかかった花屋「フラワー ジャンボ」に入る。すると、そこにはエプロンをかけてアレンジメントを作る竹田隆(ジャンボ)の姿があった。(第17話「よつばとフラワー」)

とーちゃんは、よつばがジャンボからもらってきた大量の花に癒されながらも、花で家中溢れかえるさまを見て、みんなにわけてあげないかと提案。よつばが天使に扮して、かご一杯の花を配る「花キューピット」となって、近所のお宅を回る事になった。しかし、お盆のためか留守の家が多く、なかなか花配りが進まないよつばは、駅前でティッシュを配っている男性を見かける。そこにヒントを得て、同じ要領で道行く人に花を配り始める。(第18話「よつばとお盆」)

動物図鑑を熱心に読んでいたよつばを見て、とーちゃんは翌日に動物園に行く事を提案する。遠くはないものの、お弁当を持ってバスに乗り、生まれて初めて行く動物園に、よつばは大興奮。ヤギやモルモットとの触れ合いを経て、一番の目的である象のもとへたどり着く。(第19話「よつばとぞう」)

祖父母の家から帰って来た翌日、綾瀬家では、綾瀬【父】(お父さん)も含め、家族全員が居間に揃って朝ごはんを食べていた。綾瀬家の娘達が、滅多に登場しないお父さんの存在をいじり倒しながら、のんびりと過ごす中、恵那は翌日に花火大会がある事に気づく。一方小岩井家でも、ジャンボを交えて花火大会の事で盛り上がっていた。そしてジャンボは、花火大会にあさぎを誘って来るように、よつばを綾瀬家に向かわせるが、またしても行き違いが発生。翌日、気合の入ったジャンボの前に現れたのは、恵那と早坂みうらだけだった。とーちゃんを含め、花火大会に向かったよつば達五人は、屋台の食べ歩きや巨大な花火を堪能する。(第20話「よつばと花火大会?」、第21話「よつばと花火大会!」)

第4巻

ある日、竹田隆(ジャンボ)が小岩井よつばとーちゃんの家を訪れた。最近よつばが特訓しているというバドミントンをする事になり、三人で公園へ向かうと、よつばの「とーちゃんとジャンボどっちがうまい?」という言葉をきっかけに、とーちゃん対ジャンボのバドミントン対決が始まる。(第22話「よつばと勝負」)

ひょんな事から、ジャンボととーちゃんで、よつばと綾瀬恵那早坂みうらを釣りに連れて行く事になった。五人が車で向かったのは、山にある管理釣り場。そこで、囲った川に放したニジマスを釣って楽しむ算段だ。慣れた様子で手際よく進めていくジャンボに、その様子を見て積極的に順応しようとする恵那。よつばも負けじと釣りを楽しむ。対してみうらは、エサ用のブドウ虫の処理を始め、生きた魚の扱いなど、苦手な事のオンパレードに苦戦しながらも、初めての釣りを楽しんでいく。(第23話「よつばと釣り」)

夕飯の買い物のため、スーパーに来ていたよつばととーちゃん。今晩のメニューが決まらず、考えあぐねていたところ、近くを通りかかった親子の会話から、ハンバーグにする事を決める。それならばとハンバーグ用の具材を次々買い物用カートに入れていく二人だったが、レジに向かおうとした時、とーちゃんはお財布を忘れた事に気づく。仕方なく、一度家に帰って財布を取ってから出直そうと、品物を売り場に返していた時、買い物中の綾瀬風香の姿を発見する。(第24話「よつばとばんごはん」)

ある日、風香が自転車で走っていると、以前から想いを寄せていた男子が、同じ学校の女子と手をつないで歩いているところを見てしまう。失恋ですっかり気落ちしてしまった風香が自宅に戻ると、綾瀬家に向かう途中だったよつばと遭遇する。今の自分の状況をなんとかわかってもらおうと、よつばに失恋について語り始める風香だったが、なかなかうまく伝わらない。ある程度の理解を得たところで、みんなには内緒と忠告をしたものの、よつばは綾瀬家中に風香の失恋を言いふらしてしまう。(第25話「よつばとせいしゅん」)

いつもより早く目が覚めたよつばが、ポストまで新聞を取りに行くと、偶然恵那が通りかかった。よつばは、これからラジオ体操に向かう途中だという恵那についていっしょに行く事にした。公園に集まった近所の子供達といっしょに、見よう見まねでラジオ体操を楽しんだよつばは、スタンプカードを持っていなかったため、手の甲にはんこを押してもらい、大満足。その帰り道、朝ごはんの話をしながら歩いていると、恵那から綾瀬家でいっしょに朝ごはんを食べようと誘われる。(第26話「よつばとしんぶん」)

つくつくぼうしが鳴くと夏が終わるという話を聞いたよつばは、ある日、自分がつくつくぼうしになる夢を見る。よつばが思うつくつくぼうしは、三角のワンピースに三角の帽子をかぶった夏の妖精のようなもの。彼女が手に持っているひまわりをひと振りすれば、夏は終わり、春がやって来るのだ。そんなつくつくぼうしの姿になろうと、自宅にある一番似ているワンピースを着て綾瀬家に出かけたよつばは、三角の帽子の代わりに新聞紙で折ったカブトをかぶせてもらう。あとはひまわりが必要である事を告げると、あさぎといっしょに土手に咲くひまわりを探しに出かける。(第27話「よつばとつくつくぼうし」)

第5巻

ある日、いつものように綾瀬家を訪れた小岩井よつば綾瀬恵那の部屋のドアを開けると、そこには段ボール製のロボット、ダンボーが立っていた。ダンボーは、恵那と早坂みうらが夏休みの自由研究のため、共同で制作した作品。中にはみうらが入っていたが、その存在を信じたよつばの夢を壊さないように、みうらは本物のロボットとして振る舞う。恵那はそれをフォローし、秘密がばれないように奔走する。(第28話「よつばとダンボー」)

田舎のおばあちゃんから届いたブドウを、いつもお世話になっているからと、綾瀬家に持って来たとーちゃんとよつば。あいさつを終えると、よつばだけ残って今日1日、綾瀬【母】(お母さん)のお手伝いをする事になった。お母さんからの指示を受けて、洗濯や布団干し、風呂掃除のお手伝いをしたよつばは、すでに体力の限界。ダイニングテーブルの下で眠り込んでしまう。(第29話「よつばとてつだい」)

とーちゃんがコンビニエンスストアに買い物に行っているあいだ、よつばは一人でお留守番をしていた。そんな中、インターフォンの鳴る音に気づいたよつばが玄関に出ると、そこには知らない男性が立っていた。男は、「安田」と名乗り、とーちゃんの友人だからと、家に上がり込もうとする。警戒したよつばが、必死に阻止しようとしていると、そこにとーちゃんが帰宅し、安田が本当に友人である事が明らかになった。部屋に入った安田は持参したカップラーメンを食べ、昼食を済ませるが、一度よつばにあげたアメを奪い返したり、よつばのアイスクリームを勝手に食べたりと、よつばにとって何かと手ごわい相手だった。こうして、なんとかしてぎゃふんと言わせようとするよつばと、それを受けて立つ安田、二人の攻防戦が繰り広げられる。(第30話「よつばとやんだ」)

夏休みの宿題のため、家の前で空を見上げ、金星を見つけようとしていた恵那とよつば。そこへ現れた武田隆(ジャンボ)が、星を見に行こうと提案する。みうらと綾瀬風香、とーちゃんも加わって六人が向かったのは、車で1時間ほどのところにある自然公園だった。夜の公園でたくさんの星を見たよつば達は、コンビニエンスストアで調達してきたカップラーメンで腹ごしらえをし、キャンプのような夜を堪能する。(第31話「よつばとほし」)

何をするのも面倒くさい雨の日、レンタルDVDの返却期限が今日までだった事に気づいたとーちゃんは、しぶしぶよつばを連れてレンタルショップに行く事にした。傘を差してもずぶ濡れのよつばを見たとーちゃんは、レンタルショップで返却を済ませ、新しいDVDを借りたあと、よつばにレインコートを購入。傘を上手にさせなくても濡れてしまわないようにして帰路に就く。(第32話「よつばとあめ」)

8月も終わりに近づき、雨が上がった朝、よつばの勘違いがきっかけで、海に行く事になった。とーちゃんは、よつばと恵那、風香を連れて電車に乗って海へと向かう。乗り継いで到着したのは、江田浦海水浴場。服のまま海へ突っ込んでいくよつばをなんとか制止して、更衣室で着替えを済ませた四人は、思い思いの方法で海を満喫するのだった。(第33話「よつばとはれ」、第34話「よつばとうみ」)

第6巻

小岩井よつばは、綾瀬恵那早坂みうらが夏休みの宿題をしているのを羨ましがっていた。宿題が何なのかもよくわからないよつばは、みうらから「子供の仕事」という言葉を聞き、ますます自分もやってみたくなった。恵那は、そんなよつばにもできる宿題として、「自由研究」を紹介。恵那から、不用品を使ったリサイクルを勧められたよつばは、綾瀬家を回り歩いて、みんなから不用品を回収し、作品を作り上げる。(第35話「よつばとリサイクル」)

夏休みが終わった9月。引っ越し以来先延ばしにしていた、とーちゃん用と、よつば用の自転車を購入するため、二人は近所の自転車屋「坂田自転車」を訪れた。姿を現したのは、ひげをたくわえた店主のひげもじゃだった。商売上手なひげもじゃは、とーちゃんの要望にこたえながらも、無茶ばかりするよつばの相手を上手にこなしていく。(第36話「よつばとじてんしゃ」)

自分用の自転車を買ってもらったよつばは、自転車の練習に夢中だった。この日もとーちゃんとたっぷり練習した帰り道、綾瀬家の前で綾瀬あさぎ虎子に遭遇する。よつばが自転車に乗っている姿を見て、そのかわいさに大喜びのあさぎは、車に積んである折り畳み自転車を虎子が出してきた事をきっかけに、いっしょに近くのコンビニエンスストアまで出かけようと、よつばを誘う。あさぎと虎子は、よつばを連れて土手に上がり、彼女が自転車に乗っている姿を写真におさめながら走っていく。(第37話「よつばとポタリング」)

とーちゃんがモニターに付箋を貼るのが気になったよつばは、それが、忘れないため、思い出すために貼られている事を知り、家中さまざまなところにメモを貼り始める。そんな中、冷蔵庫を開けたよつばは、ケーキの箱に入ったエクレアを2個発見する。とーちゃんによれば、これは3時のおやつであり、1個はとーちゃんのものだと言う。よつばはテレビを見たり、お昼ご飯を食べたり、昼寝をしたりして3時になるのを待っていた。しかし、午後1時すぎ、時計の長針が3を指している事を確認すると、もう3時であると判断したよつばは、一人で冷蔵庫のエクレアに手をつけてしまう。(第38話「よつばときんようび」)

とーちゃんが買った3本セットで2980円の牛乳がとてもおいしかったため、よつばはとなりの綾瀬家に1本おすそわけをしに行った。あさぎと恵那、綾瀬【母】(お母さん)で牛乳を堪能しているところに、綾瀬風香が遅れて現れるが、その頃には牛乳はすっかりカラになってしまっていた。風香にも牛乳を飲ませてあげたいよつばは、翌朝、自転車に乗って学校へと向かう風香を見かける。牛乳配達の使命に燃えるよつばは、とっさに自分の自転車にまたがり、風香を追いかける決断をする。先を走るはずの風香を探すように、初めて行く道を自転車で走り続けるよつばは、途中で車や急な坂道など、少々危険な目に遭いながらも、牛乳を飲んで元気を取り戻しつつ、進んでいく。(第39話「よつばとぎゅうにゅう」、第40話「よつばとはいたつ」)

小岩井家に木の板をたくさん持って竹田隆(ジャンボ)がやって来た。家の前でなにやら作業を始めたジャンボととーちゃんが作ろうとしているのは、好みのサイズに設計した大きな本棚だった。木の板に印をつけ、ドリルで穴をあけ、ヤスリで削ってから組み立てる。よつばも、時にはボンドをなめてみたりしながらも、いっしょに手伝い、作り上げていく。(第41話「よつばとほんだな」)

第7巻

小岩井よつばは、綾瀬恵那といっしょに糸電話を作った。綾瀬家の中で、階段の上と下で糸電話を試し、その性能のよさに驚愕したよつば。綾瀬あさぎや、遊びに訪れた早坂みうらも巻き込んで、電話の糸を伸ばしていく。その後、隣同士で電話をつなげようと、綾瀬風香の部屋から、とーちゃんの仕事部屋に糸電話を開通させる。(第42話「よつばとでんわ」)

家まで誘いに来てくれた恵那といっしょに、小学校の校庭に遊びに行く事にしたよつば。学校に向かう前にみうらを誘うため、自転車に乗って彼女の住むマンションへと向かう。豪華なマンションのエントランスから姿を現したみうらが持ってきたのは、一輪車。初めて見るタイヤ一つの不思議な自転車に、よつばは興味津々になる。(第43話「よつばとけいろうのひ」)

とーちゃんと竹田隆(ジャンボ)といっしょに通販で買った牛乳を飲んでいたよつばは、「ぎゅうにゅうをつくりたい」と言い出す。しかしよつばが、実際に牛乳がどうやってできるのかを知らない様子だったため、とーちゃんは翌日牧場へ行こうと提案する。翌朝、目が覚めたとーちゃんは外がいい天気である事を確認するが、そこに起きてきたよつばの異変に気づく。(第44話「よつばとねつ」)

綾瀬風香の友人、しまうーは、文化祭のお店で出すケーキを作る練習のため、綾瀬家を訪れた。タイミングよくやって来たよつばも交えて、手始めにイチゴのショートケーキをつくる事にした風香達は、いきなり卵の泡立てに苦戦。スポンジが膨らまなかったり、クリームが固すぎたりと思うようにいかないながらも、ケーキを完成させていく。(第45話「よつばとぱちしえ」)

お昼ご飯の時間。カップラーメンを食べたがったよつばのために、お昼ご飯はカップラーメンにする事にしたとーちゃんは、近くのコンビニエンスストアまでよつばにおつかいを頼む事にした。とーちゃん用の辛いカップラーメンと、よつば用のカップラーメン、ついでに消しゴムを一つ頼まれたよつばは、500円玉を持って一人でおつかいに出かける。(第46話「よつばとおつかい」)

水曜日の朝。今日はよつば念願の牧場へ行く日だ。お出かけの準備を終えたよつばが玄関に向かうと、そこにはいるはずのない安田の姿があった。ジャンボととーちゃんと三人でいくはずだったのにと、有給休暇を取得してまでやって来た安田を加える事を渋ったよつばは、安田がよつばのいう事をちゃんと聞く事を条件に、しぶしぶゴーサインを出す。牧場では牛に羊に猫と、いろいろな動物がよつば達を出迎える。そんな中で、よつばは初めて本物の牛を目の前にし、おっかなびっくり。牛の乳しぼりにも初挑戦し、大好きな牛乳ができるところを目の当たりにする。(第47話「よつばとしゅっぱつ」、第48話「よつばとぼくじょう」)

第8巻

牧場へ行って来た小岩井よつばは、お土産のバター飴を渡しに、となりの綾瀬家を訪れた。居間で通販の本を読んでいた綾瀬【母】(お母さん)にお土産を渡し、ひとしきり牧場話をしたあと、お返しにと果物の梨をもらったよつばは、帰り道に塀の上を歩く猫を発見。梨を持ったまま猫を追いかけて行ってしまう。(第49話「よつばとあべこべ」)

お昼ご飯は外食をする事に決めたよつばととーちゃんは、どこのお店に入ろうか悩みながら歩いていた。通りかかったファミリーレストランの中に虎子の姿を発見したよつばは、前を歩いているとーちゃんが気づかないあいだに、一人でファミリーレストランに入り、虎子のいるテーブルへとやって来てしまう。突然一人で姿を現したよつばに驚いた虎子は、なんとかとーちゃんに連絡をとろうとするが、よつばが相手ではらちが明かず、途方に暮れる。すると、慌てた様子で戻って来たとーちゃんが、虎子とよつばの存在に気づき、ようやく合流。こうして二人は、虎子といっしょの席で食事をする事になる。(第50話「よつばとれすとらん」)

綾瀬風香の学校の文化祭に招待されたよつばは、とーちゃんといっしょに遊びに行く事にした。よつばのお目当ては風香のクラスで食べられるケーキ。それが楽しみで仕方がないよつばは、バスの中でもケーキの歌を歌ってご機嫌の様子。学校に到着し、無事に風香のクラスへとたどり着いたよつばは、きっとお城みたいなケーキが出てくると期待マックスだったが、実際に出されたシンプルなパウンドケーキを目の前にして、すっかりしょぼくれてしまう。そんなよつばの様子を見て、風香やしまうーは、あの手この手でなんとかよつばを満足させようとする。(第51話「よつばと文化祭」)

台風が猛威を振るう日、雨も風も大変な状態にもかかわらず、よつばはびしょぬれになりながら、いつも通り綾瀬家を訪れた。その日は平日だったが、綾瀬あさぎも綾瀬風香も恵那も学校は休校で、女性陣みんなが居間に揃った。一人台風を面白がり、外に出たがっているよつばに、傘をさしたら飛んでしまうかもと話す風香。ふと気づくと、さっきまでいたはずのよつばの姿が見えなくなっていた。(第52話「よつばとたいふう」)

よつばはとーちゃんが仕事で出かけているあいだ、竹田隆(ジャンボ)と二人で留守番をしていた。そこへいつものように安田が昼食を食べにやって来たため、いっしょに牛丼を食べに行く事になった。三人が外へ出ると、学校へ行く途中の綾瀬あさぎの姿があった。彼女に初めて会う安田は、モデルのようなあさぎの姿に目を奪われつつ、いつもより恰好をつけた調子で自己紹介を済ませる。一方ジャンボはといえば、せっかくのあさぎとの再会のチャンスに

照れてしまい、まともに言葉を交わす事もないまま終わってしまう。(第53話「よつばとるすばん」)

地域を挙げての盛大なお祭りに参加する事になったよつば。とーちゃんや綾瀬家のみんな、「坂田自転車」のひげもじゃもおそろいのはっぴ姿で祭に臨む。山車をひいて神社まで運ぶ子供達に混ざる事になったよつばは、頑張った子はお菓子がもらえるという言葉を聞いて、誰よりもハリきりだす。天狗姿のジャンボや、舞手を務める早坂みうらもいっしょになって、この日だけの特別な一日をめいっぱい堪能する。(第54話「よつばとおまつり」)

とーちゃんと買い物に行く途中、たくさんのどんぐりを手にした子供を見かけたよつばは、自分もどんぐり拾いをしたいと、公園で寄り道する事にした。地面いっぱいに落ちているたくさんのどんぐりに目を輝かせるよつば。とーちゃんは負けじと特別などんぐりを探し出して拾い、よつばと競い合う。(第55話「よつばとどんぐり」)

第9巻

小岩井よつばは、今日の予定を立てる事にした。紙に書いた予定の通りに過ごす事を決めたよつばは、特に何も出なくてもトイレに行き、乾いていない洗濯物も取り込んで、ばたばたと慌ただしく予定をこなしていく。(第56話「よつばとよてい」)

よつばはとーちゃんといっしょに大きなショッピングモールに買い物にやって来た。目的のコーヒーマシンを購入したとーちゃんは、テディベア専門店を見つけ、よつばが目を輝かせている事に気づき、ぬいぐるみを買ってあげる事にする。よつばは、お店にあるたくさんのテディベアの中から気に入ったものを探そうと、一つずつ抱きしめて、抱き心地を確かめ始める。(第57話「よつばとジュラルミン」)

とーちゃんは、購入したばかりのコーヒーマシーンを使って入れたコーヒーを堪能していた。よつばは、買ってもらったテディベアに「ジュラルミン」と名前を付け、片時も離さずかわいがっていた。いつもテディベアで遊んでくれる綾瀬恵那にジュラルミンを紹介しようと、綾瀬家を訪れたよつばは、綾瀬【母】(お母さん)から、恵那が小さい頃に使っていたという、テディベアを乗せられるカートをもらう。(第58話「よつばとコーヒー」)

ある日、竹田隆(ジャンボ)は、自分の花屋「フラワー ジャンボ」のお得意様で、近所の焼き肉店の店主である女性から、焼き肉半額デーを開催しているという情報を得る。これに喜んだジャンボは、とーちゃんとよつば、安田の四人で焼き肉を食べに行く事にした。小さな部屋で円卓を囲みながら、近況報告を兼ねた飲み会が始まる。(第59話「よつばとやきにく」)

季節は変わって秋。よつばととーちゃんは、綾瀬あさぎ虎子、恵那といっしょに熱気球を見に行く事になった。早朝4時、まだ暗いうちに出発した一行は、車で熱気球の大会「バルーンフェスティバル」の会場を目指す。会場では、出店や豚汁の無料配布などもあり、朝にもかかわらず多くの人で賑わっていた。広い敷地からは大きな熱気球がいくつも飛び立ち、その様子にはよつばを始め、みんなが大興奮。実際に熱気球への搭乗も体験できたりと、早朝からの丸一日を退屈する事なく遊びつくす。(第60話「よつばとらいきゃく」、第61話「よつばとききゅう」、第62話「よつばとそら」)

第10巻

仕事で忙しいとーちゃんの近くで何やら遊びを始める小岩井よつば。それを見て、遊びに付き合いつつ仕事を進めていたとーちゃんだったが、1時間くらいで仕事を終わらせ、よつばと公園に遊びに行く事にした。二人は買い物もかねて自転車で公園に出かけ、ブランコで競争を始める。(第63話「よつばとあそぶ」)

ある日、絵本を読んでホットケーキを作ってみたくなったよつばは、とーちゃんの力を借りてホットケーキ作りにチャレンジする。何度やっても上手に焼けず、しょんぼりしてしまうよつば。それを、遊びにやって来た安田が茶化し、よつばはすっかり拗ねてしまう。とーちゃんは、そんなよつばを応援し、再びフライパンに向かわせようとする。そして再度奮起したよつばは、ありったけの材料を使って、ホットケーキ作りに繰り返し挑戦する。(第64話「よつばとホットケーキ」)

よつばは、とーちゃんの友達の竹田隆(ジャンボ)が大好き。この日も、小岩井家に遊びに来たジャンボは、よつばにと動物の絵本を買ってきてくれており、よつばの焼いた黒焦げのホットケーキを食べてくれた。とーちゃんが仕事で忙しいあいだ、よつばはいっしょにいてくれるジャンボと、いつも全力で遊びつくす。そして帰宅しようとするジャンボを、体力の限界がくるまで引き止め続ける。(第65話「よつばとジャンボ」)

デジカメを買うために、ヤマダ電機に行く事にしたとーちゃんとよつばとジャンボ。三人が外へ出ると、テストを終えて解放感たっぷりの綾瀬風香が学校から帰って来たところだった。すっかりテンションの上がった風香もいっしょに行きたがり、四人で電気店に向かう事になった。広い売り場に販売されている、携帯電話や髭剃り、ビデオカメラやマッサージイスなど、さまざまな物に興味津々のよつばは、カメラ売り場に釘付けのとーちゃんから離れ、風香と二人で売り場探検に出かける。(第66話「よつばとでんきや」、第67話「よつばとかでん」)

風香がダイエットに使っている大きなバランスボールを、綾瀬あさぎに借りたよつばは、ボールを自宅に持ち帰り、豪快に遊び始める。大きなボールが壁にぶつかり、跳ね返る様を見て大喜びのよつばだったが、勢い余ってキッチンのお皿やコップを盛大に割ってしまう。その音を聞きつけやって来たとーちゃんを前に、ピンチを悟ったよつばは、噓をついて言い逃れをしようとする。先日も噓をついてはいけないと言い聞かせ、叱ったばかりだったとーちゃんは、噓をつくのは自分ではなく自分の中に入った「うそつきむし」のせいと言い張るよつばを連れ出し、近所のお寺の仁王さんのもとへと向かう。(第68話「よつばとうそ」)

雨が降りそうな空模様の日、よつばは恵那に誘われ、歩いて早坂みうらの家へ遊びに行く事になった。マンションの10階に住むみうらの部屋に入ると、最近家族旅行でハワイに行って来たばかりのみうらは、恵那とよつばにハワイのお土産を渡す。するとよつばは、部屋の片隅に洋服で隠されるように置いてあったダンボーの頭部を発見。動かなくなったダンボーに対して必死に呼びかけ始める。ダンボーは死んだと言うみうらをけん制し、生き返る事ができると断言した恵那は、みうらと二人で「ダンボーよみがえりの儀式」を行うと言ってよつばを部屋から出し、よつばのためにダンボーを再起動させる準備を始める。(第69話「よつばとさいかい」)

第11巻

綾瀬恵那の家に行く途中、一人遠回りをして散歩を始めた小岩井よつばは、手打ちうどんの店を通りかかった。男性がうどんを打っている姿をガラス越しに見つけたよつばは、その様子に興味津々。勝手に店内に入り、うどんを打つ作業場まで入って来てしまう。よつばがうどん作りに興味を持っている様子を見た店の女性は、よつばが近所の子である事を確認したうえで、自由に見学させてあげる事にした。(第70話「よつばとうどん」)

家のポストに入った郵便物の中から、とーちゃんがいらないと言ったチラシを集めていたよつば。ピザ屋のチラシを見て楽しんでいる様子を見たとーちゃんは、お昼ご飯にピザを注文する事を提案する。思いがけない事に大喜びのよつばは、とーちゃんといっしょにピザを選び、パソコンで注文。ピザ屋はまだかとうろうろソワソワ、落ち着きのない様子でピザの到着を心待ちにする。(第71話「よつばとピザ」)

とーちゃんと竹田隆(ジャンボ)でキャンプに行く予定を立てていた時、お昼のお弁当を片手に安田がやって来た。相変わらずよつばから敵視されながらも、食事を済ませた安田は、おもむろにシャボン玉を始める。それをみたよつばがシャボン玉をやりたがると、安田はそれをよつばに貸し、新たに別の道具を使い始める。見かねたとーちゃんが、公園への移動を提案し、四人で大人げなくシャボン玉遊びを始める。(第72話「よつばとしゃぼんだま」)

綾瀬風香しまうーといっしょに栗を拾いに行く事になったよつばは、三人で近所の神社を訪れた。階段を上った先、神社の境内には地面いっぱいに栗のイガが落ちており、栗拾い初体験のよつばもイガの痛みを知りつつ、栗拾いに精を出していく。(第73話「よつばとくりひろい」)

とーちゃんが新しく買ったデジタルカメラを気に入ったよつばは、貸してほしいとお願いするが、とーちゃんはどうしても貸してくれない。ふてくされるよつばに、とーちゃんが出してきたのは、別の小さなデジタルカメラだった。これをよつば専用のデジタルカメラにと、プレゼントしてもらったよつばは、大喜び。カメラを手に、外へ写真撮影のための散歩に出かける。(第74話「よつばとカメラ」)

よつばが、早坂みうらを誘って恵那のところへ遊びに行く途中の事。よく吠える犬がいたため、よつばが持って歩いていたテディベア、ジュラルミンを見せると、犬がくわえて持って行ってしまう。慌てて犬からジュラルミンを取り返すが、ジュラルミンは犬のよだれでべたべた。犬の匂いで臭くなってしまっていた。困った二人は綾瀬家へ向かい、恵那と相談のうえ、ジュラルミンをお風呂で水洗いする事にした。すると、汚れは落ちたが、鳴き声を発しなくなってしまったジュラルミン。水に浸けた事で、中身が壊れてしまったのだ。よつばは、鳴かなくなってしまったジュラルミンに涙し、落ち込んでしまう。そこへ顔を出した綾瀬あさぎが、壊れたジュラルミンを直してあげると約束し、一旦預かる事にした。自宅に戻ったよつばは、壊れてしまったジュラルミンが心配で、すっかりいつもの元気を失くしてしまう。(第75話「よつばとともだち」、第76話「よつばと……」)

第12巻

綾瀬あさぎの家を訪れた虎子。しかし綾瀬家から出て来たのは、小岩井よつばだった。外出の予定ができてしまったあさぎから、綾瀬家でのお留守番を任されていたよつばは、やって来た虎子を家の中に招き入れる。あさぎが帰って来る時間を聞いていたよつばが、時計を正しく読めていない事に気づいた虎子は、時計の読み方を説明しようとする。しかし、難色を示すよつばの姿にそれを早々に諦めるのだった。代わりに虎子は、よつばにちょうちょ結びの作り方を教え始める。(第77話「よつばととらこ」)

ちょうちょ結びができるようになったよつばには、空前のリボンブームが訪れていた。家の中は、ありとあらゆるところにリボンが結ばれており、そのどれもがちゃんとちょうちょ結びになっていた。玄関にある靴のひもも、ほどいては結び直しして遊んでいたよつばが、げた箱を開けると、中からペンキの缶を発見する。少し前、竹田隆(ジャンボ)がペンキを使っていたのを見ていたよつばは、ペンキと刷毛を持ち出し、キッチンにあるテーブルに色を塗り始めてしまう。(第78話「よつばとあおいろ」)

家の床も、自分の手も青いペンキで汚してしまったよつばは、青い手のままとーちゃんとスーパーに買い物に来ていた。レジのお姉さんからは、手が青い事を指摘され、帰りに寄った「坂田自転車」でも、ひげもじゃから手が青い事について質問を受ける。行く先々で自分の失敗をつつかれたよつばは、へこんだりキレたりしながらも、「ペンキは落ちない」事を学んだ。そんな中、自転車店でヘルメットを買ってもらったよつばは、とても気に入ったため、帰宅後も脱ごうとせず、一日中かぶり続ける。(第79話「よつばとヘルメット」)

今日はハロウィン。綾瀬風香しまうーは、よつばをカボチャの姿に仕立て上げ、ハロウィン気分を盛り上げようとしていた。自分達も魔女やお化けの格好になり、お菓子をもらいに居間にいる綾瀬【母】(お母さん)のもとへと向かう。その後、よつばが外へ出たがったため、仮装したままの三人は早坂みうらのマンションへ向かう。(第80話「よつばとハロウィン」)

よつばは、とーちゃんとジャンボ、安田綾瀬恵那とみうらといっしょに、車で念願のキャンプにやって来た。キャンプ場で受付を済ませた一行は、テントやタープの設営に取り掛かる。恵那は、テント設営にも積極的に参加し、よつばやみうらのお手伝いに対するテンションをも上げていく。子供三人が並んで寝転べる大きなハンモックに、お昼ご飯のカレーは恵那とみうらとよつば作の特別製。キャンプ場探検では拾った木の実でネックレスを作り、おやつにはたき火で炙った焼きマシュマロ。晩ご飯は炭火を起こしてバーベキューを堪能し、就寝は寝袋に入って川の字になったりと、ちょっとしたアクシデントがありながらも、余すところなく秋キャンプを満喫する。(第81話「よつばとキャンプ(前)」、第82話「よつばとキャンプ(後)」)

第13巻

昨日キャンプから帰って来たばかりの小岩井よつばは、疲れた様子もなく、いつも通り元気いっぱい。朝からカバンいっぱいに準備を整えて、綾瀬家を訪れた。家にいた綾瀬あさぎに、拾ってきた木の枝や石など、キャンプのお土産を一つずつ渡しながら、こだわりを解説していく。(第83話「よつばとえだなど」)

一人でテレビを見ていたよつばは、ふと砂場で遊びたくなる。しかしとーちゃんは仕事で忙しいため、学校から帰って来たばかりの綾瀬風香を捕まえて強引にお願いし、いっしょに公園へ行ってもらう事になった。ちょっと離れたぞうの公園には、子供達がたくさん遊んでいた。さっそく砂場に入った風香は、よつばと穴を掘って罠を作ったり、魚の型でたい焼き屋さんごっこをしたりと、よつばに翻弄されながらも砂場遊びを堪能する。(第84話「よつばとすなば」)

ある晩、小岩井家の電話が鳴った。相手はよつばの祖母だった。急に明日、ばーちゃんが遊びに来る事になったという知らせに、よつばは大喜びする。その後とーちゃんといっしょにお風呂に入ってから眠りについたよつばは、珍しく深夜11時半ごろに目を覚ましてしまう。(第85話「よつばとよる」)

綾瀬恵那といっしょに部屋を飾り付け、遊びに来るばーちゃんを歓迎する準備をしたよつばは、とーちゃんといっしょに駅までばーちゃんを迎えに行く。駅からは、人がたくさん出てくるのに、なかなか姿を現さないばーちゃん。よつばはやきもきしつつ、お土産を期待して待っていた。そして、知らない人でも、躊躇なく誰にでも話しかけてしまうよつばに、とーちゃんは、半ばあきれていた。そんな折、ようやく姿を現したばーちゃんは、うれしさのあまり突進してくるよつばをけん制しつつ、再会を喜ぶ。(第86話「よつばとおみやげ」)

遊びに来ているばーちゃんといっしょの朝を迎えたよつばは、いつもと違う音がする事に気がつく。それは、ばーちゃんが家の前をほうきで掃く音だった。今まで外の掃除をした事がなかったよつばだが、ばーちゃんが帰った後は、自分が外掃除の担当をすると約束する。朝食後、掃除が大好きなばーちゃんは、部屋中ほったらかしになっていたところまで、持参した雑巾で掃除を始める。掃除を嫌がるよつばに、「本気で掃除する」という楽しさを語ったばーちゃんは、やる気を見せるようになったよつばに、エプロンと三角巾をプレゼントし、いっしょになって掃除を続ける。(第87話「よつばとそうじ」)

よつばは、今日は恵那を呼んで、ばーちゃんといっしょに折り紙で遊んでいた。恵那もよつばも、手先が器用なばーちゃんの作ったうさぎの折り紙に大興奮。すっかりばーちゃんに馴染み、親しんでいた。その後、ばーちゃんと買い物に出かけたよつばは、近所の事を教えてあげたり、鳥の事を教えてもらったり、いっしょの時間を楽しんでいたが、ばーちゃんとお別れする日が近づいている事に、気づいていなかった。(第88話「よつばとばーちゃん」)

今日は朝早くから、ばーちゃんとよつばで大量の焼きおにぎりと、大量のパンを作った。その後、穴の開いたよつばのズボンに、当て布をして直したばーちゃんは、これから家に帰る事をよつばに告げる。この時になって、ばーちゃんが帰ってしまう事を初めて知ったよつばは、なんとかしてばーちゃんの帰宅を阻止しようと、あの手この手で必死になって立ち回る。(第89話「よつばとくろいおばけ」)

よつばは、ばーちゃんとの約束を守って、外掃除を続けていた。お昼になると決まってやって来る[◆安田]を、相変わらず敵視しつつもいっしょにお昼ご飯を食べ、面倒がるとーちゃんの代わりに溜まった洗い物を洗ってあげる。その後はとーちゃんと晩ご飯の買い物をして、夜寝る前にはとーちゃんと全力で戦う。そんなよつばの日常が、今日も繰り返されていく。(第90話「よつばといちにち」)  

登場人物・キャラクター

小岩井 よつば (こいわい よつば)

5歳。緑色の髪で四葉のクローバーのように四つの房ができている。寝起きのときも常に同じ状態。外国でとーちゃんに拾われ、一緒に生活している。底抜けに明るい性格、楽しいことが大好き、いつも元気一杯で誰からも好かれる。未知のものに出会うと突っ走っていくため、周囲の人物は気を抜けない。大人の言うことを聞いたり聞かなかったりと落差が激しく、叱られることがもっとも苦手。 自転車を無断で乗り回したり嘘をついたときは特に厳しく折檻され、以降は同じ過ちを繰り返さないと約束する。なんでも楽しむ天才。

とーちゃん

小岩井よつばの養父。翻訳家。外国で諸事情があってよつばを育てることになり、綾瀬家の隣に引っ越してくる。在宅ワーカーなためか、パンツ一丁にTシャツでいることが多く、非常にだらしない。よつばの教育に関しては手抜かりせず、きちんと叱るときは叱る。嘘や交通事故に巻き込まれるおそれがある場合など、取り返しのつかないことに繋がる失敗に対しては特に厳しく折檻する。 しかし基本的にはよつばの自主性を重んじ、特に楽しんでいるときは一緒に楽しむ。

竹田 隆 (たけだ たかし)

とーちゃんの親友。髪はざんばら、眉も太く端がぎざぎざで、眼鏡をかけてヒゲを揃えている。非常に大柄。実家の花屋で働いている。当初小岩井のことを「コイ」と呼んでいた。あさぎと出会って一目惚れし、よつばをダシにしてでもなんとか接触の機会を作ろうとするが、ことごとく失敗する。手先が器用なこともあって、家具などをDIYで作ったりできる。 面倒見がよく人を楽しませることが大好きで、お土産を買ってくるほか、小岩井と計画してよつばたち子供組をどこかへ連れて行くことが多い。

綾瀬 風香 (あやせ ふうか)

小岩井家の隣家、綾瀬家の次女。高校生。太い眉にショートカットのボブ、グラマーな体型。脚が太いことを気にしている。父親似。引越しで最初に小岩井と対面したこともあって、本作のもう一人のアイコンとなっている。なかなかの美少女で、本人曰くそれなりにモテるらしいが、自分から片想いしていた相手には他に彼女ができてしまい失恋してしまう。 センスが壊滅的で、ダサいTシャツを着ていることが多い。よつばとは一緒に遊ぶいいお姉さんとして接しているが、子供のパワーに押され気味で、振り回されることが多い。

綾瀬 あさぎ

小岩井家の隣家、綾瀬家の長女。大学生。明るく染めたロングヘアで、モデルと見紛うほどスタイル抜群。フラれたことはないらしい。母親似。よつばの扱いが上手く、当初は入れ知恵をすることもあったが、一緒に遊んだり保護者を買って出ることも多い。手先が器用で、ジュラルミンのグロウラーが不良を起こしたときも直してやっている。 虎子とよく一緒にいる。

綾瀬 恵那 (あやせ えな)

小岩井家の隣家、綾瀬家の三女。小学生。黒髪ロング。真面目すぎるがゆえに融通が利かないことも多く、温暖化などの環境問題を深刻に捉えている。また、その性格のためか責任感が強く、よつばに真剣に向き合い、きちんと物事を教えようとする。みうらと仲が良く、しょっちゅう一緒に遊んでいて、夏休みの自由研究にダンボーを制作する。

綾瀬【母】 (あやせ)

風香たちの母。明るく染めたショートカット。よつばが食べる仕草が好きで、作中でもっともお菓子を食べさせる人物。よつばを溺愛しており、遊びにくると喜んで家に上げて、何かあると恵那の服を着せたり使わなくなったものをあげている。

綾瀬【父】 (あやせ)

風香たちの父。娘たちを溺愛しているが、家にいることが少ないため、長女であるあさぎから「影薄いから時々忘れる」「もういないのに(故人)」などと理不尽な扱いを受ける。センスがややズレているため、風香のセンスは彼から受け継いだものと思われる。

早坂 みうら (はやさか みうら)

恵那の友人。小学生。ボーイッシュなショートカット。服装もパンツルックを好むが、ジャンボに男の子かと問われてスカートを穿いてきた。恵那と仲が良く、しょっちゅう一緒に遊んでいて、夏休みの自由研究にダンボーを制作する。

みうらの母

娘と同じく黒髪ショートカット。スタイルがいい美人。娘にはその血が色濃く受け継がれているらしく、容姿がそっくり。ハロウィンにやってきたよつばに「いたずらしていいよ」と家に上げるなど、ちょっぴり悪戯っぽいところがある。

安田 (やすだ)

小岩井とジャンボの後輩だが、どの時点からの付き合いかは不明。金髪。会社員で営業マン。登場早々に幼稚な争いを繰り広げてからよつばの精神的ライバルの立ち位置に。他にもみうらを悪戯で泣かせるかなり大人げないところがあるが、彼なりに楽しませようとしたり保護者として役割を全うするなど、根がいい人物である。

ジャンボの父

ジャンボの父。花屋を経営。花に対するこだわりが強く、特にひまわりが好きだとよつばに語る。初来店のよつばを気に入り、間もなく売り物にならなくなりそうな花を山ほど抱えさせて帰した、豪快な人物。

虎子 (とらこ)

黒髪ショートカット。あさぎの友人。大学生。彼女が登場するときは、大抵あさぎとセットでいる。ニヒルで言葉数が少ない愛煙家。子供は苦手だが、よつばは見ていて面白いからとよく相手をしてやっており、そのためかとても気に入られている。よつばにもらったボールを、後日愛車にさりげなく積んでいることが判明するエピソードが有名。

しまうー

風香の友人。ショートカットの美少女。何でも見た目から入るタイプ。イベントごとが大好き。創作ダンスの振り付けを考えておかなければと必要に迫られてとはいえ急に歌劇的なことをやりだしたり、風香に負けず劣らずのセンスの持ち主。

ひげもじゃ

坂田自転車店の店員。クセ毛の頭髪。口ヒゲと顎ヒゲからよつばにひげもじゃと呼ばれる。陽気な男で、商売上手かつ子供の扱いも上手。

ダンボー

『よつばと!』に登場する着ぐるみ。恵那とみうらが夏休みの自由研究で制作したダンボール製ロボット。中にはみうらが入る。このダンボーを気に入ったよつばの夢を壊さないように、恵那がみうらを無理やり合わせさせてたびたび奮闘する。

その他キーワード

ジュラルミン

『よつばと!』に登場するぬいぐるみ。当初恵那が所有していたテディベア「ジュリエッタ」をよつばが間違えて覚え、その後ショッピングモールのテディベアショップにて買ってもらったもの。抱き心地とグロウラー内蔵の鳴き声が決め手。一度犬に噛まれ、洗濯の為に水没させてしまいグロウラーが不調になってしまうが、珍しくよつばがかなり気落ちしてしまう。 その後、あさぎの手によって修理されて再びよつばに笑顔が戻る。

書誌情報

よつばと! 15巻 KADOKAWA〈電撃コミックス〉

第1巻

(2003-08-27発行、 978-4048690669)

第1巻

(2003-08-27発行、 978-4840224666)

第2巻

(2004-04-27発行、 978-4048691888)

第2巻

(2004-04-27発行、 978-4840226745)

第3巻

(2004-11-27発行、 978-4048692946)

第3巻

(2004-11-27発行、 978-4840228954)

第4巻

(2005-08-27発行、 978-4048668507)

第4巻

(2005-08-27発行、 978-4840231633)

第5巻

(2006-04-27発行、 978-4048668514)

第5巻

(2006-04-27発行、 978-4840234412)

第6巻

(2006-12-16発行、 978-4840237024)

第6巻

(2006-12-16発行、 978-4048690676)

第7巻

(2007-09-27発行、 978-4840240536)

第7巻

(2007-09-27発行、 978-4048691024)

第8巻

(2008-08-27発行、 978-4048671514)

第9巻

(2009-11-27発行、 978-4048682473)

第10巻

(2010-11-27発行、 978-4048701433)

第11巻

(2011-11-26発行、 978-4048860970)

第12巻

(2013-03-09発行、 978-4048913522)

第13巻

(2015-11-27発行、 978-4048655941)

第14巻

(2018-04-28発行、 978-4048937054)

第15巻

(2021-02-27発行、 978-4049135978)

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