くじらの親子

突然の交通事故で母親を失った高田杏が、苦労の多い環境のなかで少しずつ少女から大人へ成長していく。小学校高学年から中学生へと、思春期の複雑な乙女心を描いた心温まるストーリー。「月刊少女フレンド」や「増刊ザ フレンド」、「ザ デザート」に1994年から2002年にかけて掲載された作品。

正式名称
くじらの親子
ふりがな
くじらのおやこ
作者
ジャンル
家族
レーベル
講談社コミックスフレンド(講談社)
巻数
全10巻完結
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概要・あらすじ

突然の交通事故で母親を失った高田杏は、年の離れた小さな妹・高田桃の世話をしながら、家事もこなす忙しい日々を送っている。想いを寄せる鮎川悟はなにかと優しく接してくれるが、引っ込み思案の杏はなかなか自分の気持ちを伝えることができないでいた。そんなある日、母親が生前作ってくれた大切な巾着袋に、桃がイタズラ書きをするという事件が発生。

怒った杏は、腹立ちまぎれに「桃が代わりに死ねばよかった」と心にもない言葉を投げつけてしまう。

登場人物・キャラクター

高田 杏 (たかだ あんず)

小学6年生の少女。交通事故で母親の高田真弓を亡くしてから、年の離れた妹である高田桃の面倒を見ながら家事もしている健気な女の子。大人しい優等生タイプで、担任教師からも気に入られている。ちょっぴりドンくさいところもあるが、純粋で家族想いの優しい人物。同じクラスの鮎川悟に密かに想いを寄せている。

高田 桃 (たかだ もも)

保育園に通う3歳の女の子。高田杏の妹。ちょっぴりわがままで甘えん坊なところがあるが、憎めない性格。いつもいたずらをしては母親替わりの杏に叱られる。物心つく前に母親の高田真弓が死んでしまったので、母親のことをあまり覚えていないが、時々母親が恋しくなる。おしゃまでおしゃべりが上手。

高田 冬二 (たかだ とうじ)

高田杏と高田桃の父親。交通事故で妻を亡くし、男手ひとつで2人の娘を育てている。父親が政治家で、母親はバリバリのキャリアウーマンだったため、子供の頃から家族とあまり一緒に過ごせず、淋しい思いをして育った。妻の高田真弓とは高校生の時に付き合い始め、両親の反対を押し切って駆け落ちして結婚した。

高田 真弓 (たかだ まゆみ)

高田杏と高田桃の母親。料理も裁縫も上手な優しい母親だったが、桃をかばって交通事故で亡くなった。幼い頃に実の母親から幼児虐待を受けている。お菓子を目当てに空腹を抱えて教会へ通っているうちに、カナダ人でキリスト教の牧師をしている養父に引き取られることになった。

鮎川 悟 (あゆかわ さとる)

高田杏のクラスメイトの男子。精神的に大人で、細かいところにもよく気づき、気配りもできる。高田真弓を亡くして苦労している杏を見守っている。本格的に野球に邁進したいと考え、地元の公立の中学に進学せず、私立N大付属中学に入学する。

猪股 ひかる (いのまた ひかる)

高田杏のクラスメイトの女子。リーダー気質で、何かを企画したり、実行のために人をまとめたりするのが得意。少々気が強く、時に心ない行いをすることもあるが、悪いと思ったらすぐに謝る素直な性格。ちょっとした誤解から杏をいじめるが、やがて杏の良き友達になる。中学入学後はテニス部に入部する。

関先生 (せきせんせい)

高田杏の小学校の保健室の先生。新婚で、夫の仕事の都合で2年間沖縄に引っ越すことになった。これから産休を取る都合もあり、長く休む予定になっている。杏のことを気にかけている優しい女性。高田真弓に少し雰囲気や面差しが似ている。

関川 洸一 (せきかわ こういち)

中学に進学して高田杏のクラスメイトになった男子。剣道部に所属している。短気な性格で、口が悪いために、ちょっぴりドンくさい杏に対して冷たい物言いをする。目つきも悪いので怖い印象を与えるが、本当は面倒見の良い性格で、杏のことを気にかけている。

山崎くん (やまざきくん)

中学に進学して高田杏のクラスメイトになった男子。野球部に所属している。猪股ひかると両想いになり、付き合い始める。いたずら好きなところがあるが、自分の気持ちに正直で、ひかるにもストレートに愛情表現をする。

中込 徳子 (なかごみ のりこ)

高田杏のクラスメイトの女子。図書クラブに所属している。眼鏡をかけていて大人しい性格。関川洸一とは小学校が同じで、運動音痴なことをかばってくれたことから好きになった。洸一が杏を好きなことを知っていながら、洸一に自分の気持ちを打ち明けるなど、実は芯が強く、勇気のある少女。

久慈さん (くじさん)

高田杏と同学年の女子。同じ私立N大付属中学に通う鮎川悟に気があり、野球部のマネジャーを務めている。杏に意地悪なことを言ってきたり、悟との間を引っ掻き回そうとする。

悟の母 (さとるのはは)

鮎川悟の母親。明るくて陽気な性格で、少々少女趣味なところがある。息子のガールフレンドである高田杏や高田桃のことを可愛がっている。杏が初めての生理やブラジャーを購入するのに戸惑っている時に、サポートを買って出る。

スコット

高田桃の通う保育園に通うハーフの男の子。母親がアメリカ人で父親は日本人。桃のことが好きで、人前でも臆面なくほっぺにキスをしたりする。

南牟礼 つよし (みなみむれ つよし)

高田桃の通う保育園に通う男の子。桃のことが好きで、スコットと仲良くしているのを見てはやきもちを焼き、わざと意地悪をしてくる。

中川 珊瑚 (なかがわ さんご)

高校3年生の女子。高田冬二の姪。高田杏、高田桃にとってはいとこにあたる。仙台在住。快楽主義者で明るい性格だが、実は激しい一面も持っている。クラス担任である久保哲哉と付き合っており、両親に交際を反対されたことで駆け落ちしようとする。

久保 哲哉 (くぼ てつや)

中川珊瑚の高校のクラス担任の男性。見た目も服装も若々しく楽天家で、一見軽そうな印象。だが珊瑚との将来についてはきちんと考えており、珊瑚の両親を説得して仲を認めてもらいたいと思っている。ダイビングが好きで、ハワイで仕事をしたいという密かな望みがある。

川藤 美里 (かわとう みさと)

中学生に進学してから高田杏のクラスメイトになった女子。こっそり化粧をしたりとおしゃれに関心が高い。話の内容なども大人っぽくて、ちょっぴりませている。合唱部に所属。顧問の野村先生が好きで、みんなの前であだ名で呼んだり、タメ口で話したりしてアピールする。

野村先生 (のむらせんせい)

高田杏の通う中学校の先生。合唱部の顧問をしている。眼鏡をかけており、周囲に穏やかで優しい印象を与える男性。独身だが、大学時代から付き合っている女性がおり、近いうちの結婚を考えている。

和田くん (わだくん)

小学校高学年の少年。元プロ野球選手の父親を尊敬しているが、両親の折り合いが悪く、離婚して母親が出て行ってからは気持ちがすさんでしまった。よく友達と衝突しては喧嘩になるが、本当は傷つきやすい純粋な心を持っている。高田桃と仲良くなり、ほんの少し心を開く。

御子柴さん (みこしばさん)

高田杏の家の近所に住むおじいさん。いつも公園で犬を散歩させている不愛想な老人。17年前に息子と大喧嘩をして絶縁状態になり、2年前に妻を亡くしてからは、ますます偏屈になってしまった。

書誌情報

くじらの親子 全10巻 講談社〈講談社コミックスフレンド〉 完結

第1巻

(1996年1月発行、 978-4061764774)

第2巻

(1996年5月発行、 978-4061764903)

第3巻

(1996年12月発行、 978-4063305081)

第4巻

(1997年10月発行、 978-4063305210)

第5巻

(1998年4月発行、 978-4063305234)

第6巻

(1999年1月発行、 978-4063305241)

第7巻

(1999年10月発行、 978-4063305265)

第8巻

(2000年7月発行、 978-4063410945)

第9巻

(2001年11月発行、 978-4063411478)

第10巻

(2002年9月発行、 978-4063411829)

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