概要・あらすじ
上流階級の上条家の三女、茜は身体が弱かったため、4つのときに紀伊の海辺の小屋に住む草介おじさんに預けられた。6年後、上条家に戻ってきた茜はたくましい野生児に成長。上流階級のしきたりにことごとく反発する茜に、上条家の面々は手を焼くのだった。
登場人物・キャラクター
上条 茜 (かみじょう あかね)
上条家の三女。10歳。身体が弱かったため4つの頃に紀伊の海辺の小屋に住む叔父、上条草介に預けられる。自由奔放なお転婆娘で、破天荒な行動をとることがあるが、心のやさしい少女。草介に習った催眠術で、人間や動物を意のままに操ることができる。また、カンナと名付けた指人形を持ち歩いており、腹話術も得意技。
上条 草介 (かみじょう そうすけ)
53歳独身の画家。茜の叔父。紀伊の海辺の小屋に住む。身体が弱かった4歳の茜を引き取り、6年間育てる。茜からは「草おじさん」と呼ばれ慕われている。大の酒好き。
茜のママ (あかねのまま)
上条茜の母親。上条家のメンツやプライドに拘る上流階級の奥様。茜が帰ってくるのを楽しみにしていたが、茜の粗暴な行動に呆れて、厳しく対応するようになり悉く対立する。茜からは「おばさん」と呼ばれる。
チビ
『あかねちゃん』に登場する犬。犬種はセントバーナード。上条家で飼われている老犬で、年老いてからはかまってもらえず、食事もせず庭の隅で死を待つのみだった。茜から食事をもらい、一緒に遊ぶようになって元気を取り戻す。以来、茜とはいつも一緒にいるようになる。
茜のパパ (あかねのぱぱ)
上条茜の父親で草介の弟。大会社の社長。少年時代は、草介とともに紀伊の海辺の小屋で過ごしていた。会社経営に行き詰まり、寝こんだり自殺を考えたりと、精神的に弱い面を持つ。
津田先生 (つだせんせい)
白樺学園の男性教師で茜のクラス担任。若くて奔放なところがあるため、園長先生にいつも叱られている。
理事長 (りじちょう)
白樺学園の理事長。ハゲ頭にヒゲの生えた老人。園長先生の夫。気さくな性格で、忍者ごっこなど子供っぽい遊びを好む。園長先生の反対を押し切って、茜の白樺学園入りを決定する。
園長先生 (えんちょうせんせい)
白樺学園の園長。白髪頭にメガネをかけた恰幅の良い婦人。理事長の妻。礼儀作法やモラル、品性にうるさく、茜の入学を阻止しようとするが、理事長に押し切られる。
徳川 義路 (とくがわ よしみち)
白樺学園4年2組の男子生徒。上条茜のクラスメイト。ハンサムな秀才で正義感が強い。茜たちとともに学園代表として学力テスト大会に参加する。
北小路 秀麿 (きたこうじ ひでまろ)
白樺学園4年2組の男子生徒で上条茜のクラスメイト。白樺学園の創立者の孫。坊ちゃん刈りの鼻たれ小僧で滑舌が悪い。転校してきた茜のことをひと目で気に入り、大好きになる。茜を家庭教師として猛勉強し、学力テスト大会では理科と数学で満点をとる。
北小路PTA会長 (きたこうじぴーてぃーえーかいちょう)
白樺学園の創立者の息子でPTA会長を務める。北小路秀麿の父。電気会社を経営する大金持ち。息子の秀麿にはとことん甘い親バカ。
粟野 慾馬 (あわの よくま)
北小路家に長年仕える秀麿のお守役。ハゲ頭に白い立派なヒゲを蓄えた老人で、紋付袴を着ている。白樺学園の鬼山教頭と共謀して、学園から理事長と園長先生を追いだそうと企む。
場所
上条家 (かみじょうけ)
造船会社を経営する茜のパパ、茜のママ、長女蘭子、次女華子、三女茜、四女さくらの6人家族。大勢の使用人を抱える上流階級だったが、茜のパパの死後は没落。大きな屋敷をアパートにして生計を立てる。
白樺学園 (しらかばがくえん)
良家の子女が通う名門校。茜も他の姉妹同様、転入することになる。気品、礼儀を重んじる規律の厳しい学校。