SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん

ある日、地味な女性教師の本田紫織は、伝説のロックミュージシャンであるジミ・ヘンドリクスの幽霊を名乗る変なおじさんと出会う。この出会いを通して、一度はあきらめた音楽活動を再開する紫織の新たな青春を描いたバンドストーリー。「月刊ビッグガンガン」2013Vol.11から連載の作品。

正式名称
SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん
ふりがな
しおり えくすぺりえんす じみなわたしとへんなおじさん
原作者
町田 一八
作者
ジャンル
バンド
 
学園
レーベル
ビッグガンガンコミックス(スクウェア・エニックス)
巻数
既刊9巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

三菱学園高校の英語教師の本田紫織は、非常に地味である事から「地味先」と呼ばれ、誰からも名前を覚えてもらえない日々を送っていた。そんな紫織は27歳の誕生日の夜、謎の外国人男性と出会う。紫織にしか見えず、幽霊であるらしい彼に驚く紫織だったが、彼は翌日「3年生を送る会」の途中で、突如紫織に憑依する。生前ミュージシャンであった彼は、吹奏楽部の演奏に触発され、自分も演奏したいと思うあまり紫織の身体を乗っ取ったのである。こうして憑依された紫織は吹奏楽部に乱入。途中から憑依が解けたのにも気づかないまま夢中でギターを弾き、大喝采を浴びるのであった。その後、慌てて逃げ出した紫織は彼の横暴に腹を立てつつも、初めて人前で演奏した事に感激する。紫織もかつて音楽活動をしており、やめた今でも、ギターへの情熱を捨てられずにいたのである。しかしその直後、衝撃の事実が発覚する。彼の正体は伝説のロックミュージシャンであるジミ・ヘンドリクスで、ジミは紫織が音楽の悪魔と契約した事によりやって来たのだ。そして、一度でも紫織に乗り移って演奏してしまった以上、紫織は28歳になるまでにミュージシャンとして伝説を残さないと、死んでしまうのだという。まるで身に覚えのない話に驚愕する紫織であったが、その日からたった1年で伝説を作るという、紫織の挑戦が始まる。

第2巻

本田紫織は音楽活動を再開するため、吹奏楽部を首になってしまった1年生の井鈴茜とバンドを組む事になった。そこで、軽音楽部を設立すれば学園側に活動費を出してもらえると考えた紫織は、校長に直談判に向かう。しかし校長は、なぜか極度のロック嫌いで取り付く島もなく、紫織はジミ・ヘンドリクス黒鉄純子のアドバイスを受けながら何度も説得を試みる。そのうち紫織は、ある事に気づく。校長はロック嫌いではなく実は大好きで、しかもジミの大ファンだったのである。そこで紫織はジミと「JACK in」し、校長にジミの演奏を聞かせる。これによって心を開いた校長は校則通り、部員を五人以上集められたら軽音楽部の設立を認めると約束するのだった。こうして新学期となり、紫織と茜は勧誘活動を始めるが、優秀な部活に所属している事がステータスである三菱学園では、まったく部員は集まらずにいた。二人は唯一入部してくれた八王子茂と三人で、新入生向けの部活紹介オリエンテーションでのライブに挑むが、当日紫織が音楽活動を再開した事を知った本田紫織の父親が現れ、紫織を連れ戻そうとするうえ、茂を怒鳴りつけて怯えさせてしまう。それでも演奏したい紫織は父親の反対を振り切り、飛び入りで参加した台場初範のサポートを得てジミの楽曲「PURPLE HAZE」を演奏。ライブは大成功する。

第3巻

初ライブの成功により、本田紫織ら三菱学園高校軽音楽部は、八王子茂が逃げ出してしまったものの、多くの仮入部部員を獲得した。同時に紫織はジミ・ヘンドリクスから本格的に音楽を教えてもらえる事になり、さらに彼の作曲活動も手伝う事になって期待に胸躍らせる。しかし、新設の軽音楽部の立場は厳しく、仮入部部員達は川崎忍一人を残してたった1日で去って行ったうえ、部室は何者かに荒らされてしまう。これに腹を立てた台場初範は、部室に残された煙草から、喫煙者の2年生、目黒五月が犯人ではと考えるが、紫織と忍に諫められて追及をやめるのだった。その夜、紫織はジミに誘われてライブハウス「コルベット」へ行き、ギターを弾きたいジミのために、変装して「JO-Z」と名乗って飛び入り演奏するが、そこで新たな事実が発覚する。五月もまた「コルベット」に出入りするミュージシャンで、しかも非常に優秀なボーカリストだったのである。紫織はそんな五月の歌声と演奏に感動し、同時に五月が部室を荒らした犯人ではない証拠を発見。さらに翌日、忍と五月はかつて仲のよい友人であったが、昨年、五月が校内暴力の濡れ衣を着せられた事で疎遠になってしまった事を知る。このままではいけないと考えた紫織は、五月を勧誘するため、スペシャルライブを行う。

第4巻

スペシャルライブが成功し、目黒五月が入部した事で、三菱学園高校軽音楽部はとうとう正式な部として認められた。そんなある日、本田紫織は、日野から部活動には目的があった方がいいとアドバイスを受け、日本バンドコンテスト「Bridge To Legend」への出場を決意する。そこで五人はさっそくオリジナル楽曲の制作を始め、少しずつ形にしていくのだった。一方その頃、本田丈二はアメリカで「CROSS LOAD」の契約に失敗し、日本にも帰れずにいたところ、若手ミュージシャンのフォード・マスタングに出会う。フォードはカート・コバーンと契約しており、今はジミ・ヘンドリクスと契約した人間を探して日本に向かっているのだという。それを聞いた丈二は、通訳兼現地ガイドに志願して三人で日本へ行く事になる。対する紫織達は、日野の所属するバンドの対バンライブを見に行く事になる。さらに当日紫織達は、急遽不参加となったバンドの代わりに演奏するが、ライブはまるで盛り上がらず、自分達の力不足を痛感するのだった。これによってバンドは気まずい雰囲気になってしまい、青島すばるからも音楽に対する姿勢が甘すぎると指摘された事で、紫織は猛省。曲を作り直す決意をする。

第5巻

本田紫織ら三菱学園高校軽音楽部は、ライブに失敗し、さらに井鈴茜目黒五月が楽曲のアレンジが原因で衝突して以来、活動休止状態に陥っていた。そんなある日、川崎忍は超常現象研究部の友人達から、夜な夜な廃工場に出現する妖怪の噂を聞き、仕方なく現場に赴く。しかしその正体は紫織で、紫織は新曲を作るべく、毎晩一人で制作に励んでいたのであった。これを知った忍は、台場初範目黒五月を呼び出し、紫織から預かった新曲のデモを聞かせる。この素晴らしさに感動した三人は、紫織が曲を完成させるまでの1週間、自主練を決意。そこで初範はかつての師である久保田に再度弟子入りし、五月は小松の勧めで、テレビ番組「シンガーソングガール決定戦」に出場。忍も本気で音楽に取り組むため、オカルトグッズコレクションを売り払い、シンセサイザーを購入するのだった。そして、自分は部に必要ないのではと落ち込んでいた茜もまた、吹奏楽部の部長である光岡音々の指摘を受け、紫織のデモを聞こうとしていた。こうして約束の1週間が経過し、紫織はジミ・ヘンドリクスの厳しい指導を乗り越え、ついに曲を完成させる。

第6巻

本田紫織が新曲を完成させ、八王子茂も戻って来た事で、三菱学園高校軽音楽部は、井鈴茜不在ではあるが活動を再開した。こうして作曲を終えた紫織は、ジミ・ヘンドリクスとの約束でライブハウス「コルベット」へ「JO-Z」として久しぶりに演奏しに行く。そこで紫織とジミが出会ったのは、フォード・マスタングとその番人(クロスオーバー)、カート・コバーンであった。二人は本田丈二の提案でインターネットを通じて紫織を発見し、三人で「コルベット」まで来た。しかし丈二は直前にトラブルを起こし、店を追い出されてしまっていたのである。なにも知らない紫織は、すぐ近くに丈二がいる事も知らず、カートの演奏を気に入ったジミと「JACK in」。カートと「JACK in」しているフォードと、カートの楽曲「Smells Like Teen Spirit」を演奏し、客を圧倒する。そして終演後、ジミはカートから、いっしょにバンドをやらないかと誘われる。カートとフォードの目的は、紫織やフォードのように「CROSS LOAD」の契約を交わしたミュージシャンのみで構成されたバンド「The 27 CLUB」を結成する事だったのである。

第7巻

本田紫織は、先日のカート・コバーンとの演奏にインスピレーションを受けて、新曲に歌詞と「JACK in!」というタイトルを付けた。ジミ・ヘンドリクスも同様に新曲を作り上げ、それから二人はカートとフォード・マスタングに誘われた件について話し合う。ジミはカートとバンドを組みたかったが、紫織は三菱学園高校軽音部の一員として活動を続けたかったのである。二人は「JACK in」して演奏する事でお互いの思いをぶつけ合い、紫織の思いを知ったジミは紫織に従う事を決意。二人は誘いを断り、ジミは一度完成した曲をもう一度練り直す事にするのだった。こうして紫織は再び台場初範達と「JACK in!」のアレンジを詰めていくが、井鈴茜が顔を見せなくなって、すでに3週間が経過していた。そのまま「Bridge To Legend」の応募締め切りが近づくが、曲は一向に満足のいく出来に仕上がらず、紫織達は焦り始める。しかし、紫織が今回の参加は見送るべきではと提案したのがきっかけで全員が正直な意見をぶつけ、紫織達は参加を見送るのではなく、茜が演奏したいと思うような名曲を作ろうという結論に至る。そして締め切り前日、ついに茜が現れるが、彼女は退部届を持っていた。

第8巻

時はさかのぼる。「JACK in!」の出来に感動し、三菱学園高校軽音楽部に戻りたいと考えた井鈴茜は、光岡音々の計らいで青島すばるの指導を受ける事になった。茜は、あまりにも厳しいすばるの指導に心折れかけるが食らいつき、そんな茜を見たすばるは、これまで見下していた茜や軽音楽部を見直すようになっていく。そして見事すばるの指導に耐えきった茜は軽音楽部に戻り、失敗すれば退部するという覚悟のもと、見違えた自分の演奏を聞かせ、大成功するのだった。こうしてとうとう部員が全員揃い「JACK in!」を完成させた軽音楽部だったが、まだバンド名を決めていなかった。夜になってもいい案は出ず、紫織達が休憩している中、その様子を見守っていたジミ・ヘンドリクス川崎忍が初めて声をかける。霊感のある忍はジミの存在に気づいており、一度話がしたいと考えていたのである。一方その頃茜は、八王子茂が落ち込んでいる事に気づく。茂はバンドの重要な時期に学校を休んでいたため、自分は不必要な存在ではと悩んでいたのである。そんな茂を茜は励まし、これによって茂はバンド名は自分がこれまで出した案ではなく、中心人物の名を冠したものにしたいと考える。そしてバンド名は、六人それぞれが出した案の頭文字「SHIORI」に、ジミの話を聞いた忍が「EXPERIENCE」を付け加えた「SHIORI EXPERIENCE」に決定する。

第9巻

光岡音々は、SHIORI EXPERIENCEの楽曲「JACK in!」を聞いて以来調子が出ず、青島すばるに部活を休むように言われてしまう。その直後、駅で本田紫織達と出会った音々は、練習場所に困っている紫織達を光岡音々の母親の勧めで自宅スタジオに招き、流れで紫織達と光岡親子は、そのまま八人でセッションする。そこで紫織達の音楽に触れた音々は、もし自分もSHIORI EXPERIENCEに参加したら、どんな音楽が奏でられるだろうと思ってしまうのだった。さらに紫織もまた、音々と同じ事を考えていた。そのため、紫織は朝練中の紫織達のもとに忘れ物を届けに来た音々に、思わず軽音楽部に入らないかと誘う。それを聞いたすばるは笑い飛ばすが、本心では激しい怒りを燃やしていた。すばるにとって音々は誰よりも大切な生徒であり、音々もまた、子供の頃に出会ったすばるにあこがれて吹奏楽を始め、すばるを追って三菱学園高校に入ったという経歴の持ち主だったのである。そんな非常に強い絆で結ばれた音々とすばるは、これからもいっしょに理想の吹奏楽を作り上げようと誓い合うが、その決意とは裏腹に、音々はますます調子を崩していく。

第10巻

本田紫織光岡音々をSHIORI EXPERIENCEに誘ってからしばらく経ったが、音々からの返答はなかった。そんなある日、紫織達は光岡音々の母親に、音々を助けてほしいと頼まれる。現在吹奏楽部は来月開催の「みつびしフェスタ」をはじめとするフェスティバルやコンクールに向けて練習中なのだが、音々の不調は続いており、先日はとうとう楽譜が読めなくなってしまった。加えて、局所性ジストニアの可能性もあるのだという。局所性ジストニアは精神的ストレスが原因で起こる事もあると知った紫織は音々を案じ、ジミ・ヘンドリクスに背中を押され、さらに校長の協力を得た事で「みつびしフェスタ」へ参加。たとえ自分が吹奏楽部から音々を奪おうと目論む悪役となっても、SHIORI EXPERIENCEの演奏で、音々を振り向かせようと決めたのである。そして当日、音々といっしょにSHIORI EXPERIENCEの演奏を聞いたすばるは、音々の本心を理解。わざと自分が悪役になるような言い方をして音々を送り出す。そしてステージに飛び入りした音々は、SHIORI EXPERIENCEの七人目のメンバーとしてトランペットを吹くのであった。

第11巻

光岡音々がSHIORI EXPERIENCEに加入し「みつびしフェスタ」でのライブは大成功に終わった。これによって三菱学園高校の生徒達も軽音楽部を認め始め、以前は嫌がらせをしていた島野達までもが、紫織達のファンになっていた。さらにSHIORI EXPERIENCEは「Bridge To Legend」のテープ審査にも無事合格。バンドの空気は一気に盛り上がる。その直後、紫織達は人気バンド「TPOKZ(タピオカズ)」の久保田から、現在ツアーをいっしょに回るバンドを探しているので、SHIORI EXPERIENCEが「Bridge To Legend」の一次審査でもう一組の候補「BLACK BUS」に勝ったら、ツアーに同行してほしいと誘われる。しかしこのBLACK BUSは、以前紫織達が出演したライブで、紫織達を圧倒したバンドであった。これによって紫織達は再戦に燃えるが、八王子茂は不安を感じていた。そんな茂はライブハウスの帰り、本田丈二と出会う。丈二のがむしゃらな姿勢に心打たれた茂は、丈二がバンドメンバーを探していると知り、志願。光岡音々の自宅スタジオを借りていっしょに楽曲制作を始める。そのうち二人はお互いにとってかけがえのない相棒となっていくが、ある日丈二は茂が別のバンドのメンバーであり、そこで必要とされている事を知る。そんな茂の邪魔はできないと考えた丈二は、わざと茂を突き放し、茂をSHIORI EXPERIENCEへ戻らせるのだった。

第12巻

八王子茂が戻り、ついに「Bridge To Legend」の一次審査の日がやって来た。さらに先日の久保田の発言がネットニュースになっており、当日審査会場には一次審査とは思えないほどの観客が詰めかける。そんな中、本田紫織達は同じ会場で審査を受ける5組のうち最後の出番となり、BLACK BUSとの対決に緊張しつつも「赤潮界隈」をはじめとするライバルバンド達の演奏を楽しむ。しかし、対するBLACK BUSの黒井は、今回のコンテストにすべてを賭けていた。BLACK BUSは高校の同級生四人で結成した、活動歴10年以上にも及ぶベテランバンドだが、いまひとつブレイクせずにいた。そのため黒井は、三人の仲間達をバンドに誘った張本人として責任を感じており、話し合った結果、今回の「Bridge To Legend」で結果を出せなかったら解散すると決めていたのである。そしてBLACK BUSが素晴らしい演奏を披露したあと、いよいよSHIORI EXPERIENCEの出番がやって来る。

登場人物・キャラクター

本田 紫織 (ほんだ しおり)

三菱学園高校で英語教師を務める女性。ロックバンド「SHIORI EXPERIENCE」のギターを担当している。年齢は27歳。軽音楽部の顧問も務めている。前髪を目の上で切り、髪の毛を肩につかない長さまで伸ばした黒のボブヘアにしている。眼鏡をかけており、服装はいつもスーツ姿。あまりにも目立たない風貌から、周囲からは名前を覚えてもらえず、生徒達には「地味な先生」を略して「地味先」と呼ばれている。気弱だが、穏やかで心優しい性格。また、素晴らしい音楽を作るためにはどんな困難も辞さないという、情熱的な一面を持つ。高校生の時、兄の本田丈二の影響でギターを始めるが、詐欺師に騙された丈二が多額の借金を残して蒸発した事により、父親から音楽活動を反対されるようになる。それでも友人の百華と八千代と共にロックバンド「紅コアラ団」を結成するが、初ライブの直前に父親にばれてしまい、バンドは自然消滅してしまう。その後は教師として平穏な日々を送っていたが、音楽への情熱は捨てられずにいた。そんな27歳の誕生日、ジミ・ヘンドリクスと出会った事により「CROSS LOAD」の契約に従い、もう一度ミュージシャンとして活動を再開し、伝説を作る決意をする。妹の本田優城からは「シオ姉」、八王子茂からは「シオリン」と呼ばれており、またジミに自由に演奏させるためためにライブハウス「コルベット」に出入りする際は、変装して「JO-Z」と名乗っている。

ジミ・ヘンドリクス

1970年、27歳でこの世を去った伝説のロックミュージシャンの男性。本田紫織と「CROSS LOAD」の契約を交わした番人(クロスオーバー)。前髪をヘアバンドで上げて額を全開にした、黒のアフロヘアにしている。背が高く細身で、褐色の肌を持つ。口ひげを生やし、唇が分厚い。英語しか話せないため紫織とは英語で会話しており、周囲の日本人がなにを話しているのかは、言葉ではなく雰囲気で理解している。明るく陽気なお調子者だが、音楽に対しては確固たる信念を持っており、決して妥協を許さない厳しい一面もある。1970年9月、飲酒中に睡眠薬を使用した事による中毒、および睡眠中に嘔吐した事による窒息で亡くなるが、死にはさまざまな説があり、ジミ・ヘンドリクス本人も当時の記憶はあいまいであると語っている。その後、もう一度ギターを弾きたいという思いで「CROSS LOAD」の番人となった。そのため、紫織と契約した後もつねに演奏したいと思っており、事あるごとに「JACK in」を望む。しかし無理強いする事はなく、強制的に「JACK in」する際も、紫織を精神的、あるいは技術的に補助する目的である事が多い。左利きで、愛器は白のストラトキャスター。実在の人物、ジミ・ヘンドリクスがモデル。

井鈴 茜 (いすず あかね)

三菱学園高校に通う3年生の女子。ロックバンド「SHIORI EXPERIENCE」のサックスを担当している。高校では軽音楽部の部長も務めており、八王子茂からは「イッスー」と呼ばれている。前髪を頰まで伸ばして真ん中で分けて額を見せ、癖のあるロングヘアを頭の高い位置で結んだ黒のポニーテールにしている。目が細く、いつも目を閉じているように見える。明るく元気な性格ながら、ややドジで自己評価が低い。そのため、たとえばトラブルが起きた際は、自分が悪くなくても謝ってしまったり、辛い時も笑顔で無理をしてしまったりする事が多い。また、幼い頃は地味で目立たないタイプで周囲になじめず、そんな自分を変えるために無理に明るく振る舞っているところがある。高校2年生の3月までは吹奏楽部に所属していたが、技術的な面で青島すばるには認めてもらえず、部内では「三軍」として奴隷のような扱いを受けていた。それでも懸命に活動していたが「3年生を送る会」で失敗した事により、吹奏楽部を退部させられる。これを機にサックスをやめてしまおうと思い詰めるが紫織に声をかけられ、紫織のバンドの最初のメンバーとして、軽音楽部でいっしょに活動する事になる。その後も、なかなか自分に自信が持てず、一時はバンドに自分は不要なのではと悩んで退部を考えるが、光岡音々のサポートと青島すばるの指導により劇的に技術を伸ばし、軽音楽部に戻った。

八王子 茂 (はちおうじ しげる)

三菱学園高校に通う3年生の男子。ロックバンド「SHIORI EXPERIENCE」のベースを担当している。前髪を眉上で切って真ん中で分けた、癖のある刈り上げた短髪にしている。胸毛がチャームポイントで、積極的に露出している。高校3年生になった直後まではやせていたが、しばらく学校を休んで戻って来た頃には、別人のように太ってしまった。周囲からは「プリンス」あるいは「プリプリ」と呼ばれている。明るく陽気な性格で、裕福な家庭に育ち、何事もそつなくこなす器用なタイプ。特に音楽に関しては両親がジャズミュージシャンである事から、たいていの楽器を弾く事ができる。しかし、気弱で精神的に脆いという弱点がある。また、個性的過ぎるためにクラスにはなじめず、高校入学後は保健室に入り浸るようになっていた。そんな高校2年生の3月、黒鉄純子の勧めで軽音楽部に入部し、ドラム担当として紫織達と活動を始める。しかし4月、初ライブの日に突如現れた本田紫織の父親に怯え、逃げ出してしまう。その後はしばらく祖母の暮らす長野県でショックを癒していたが、このままではいけないと考え三菱学園に戻る。その際、担当パートがベースに変更になった。周囲の人物にあだ名を付けるのが好きで、SHIORI EXPERIENCEのメンバーも、全員あだ名で呼んでいる。

台場 初範 (だいば はつのり)

三菱学園高校3年A組に在籍する男子。ロックバンド「SHIORI EXPERIENCE」のドラムを担当している。井鈴茜からは「ダイハツ」、八王子茂からは「イニシャルD」「イニD」と呼ばれている。前髪を額が見えるほど短く切った、坊主頭に近い短髪にしている。責任感の強い性格で、まじめで誠実な人物。甲子園出場を目指す父親の台場に従い、野球一筋の人生を送って来たが、中学時代に久保田と知り合う。以来彼にドラムを教えてもらうようになり、ドラムに強く魅せられるようになるが、周囲の期待に応えるため野球を辞める事はできず、さらに周囲になじむために本来の好みを隠して流行歌を聞くなど、自分を偽り続けていた。しかし高校2年生の3月、紫織達が軽音楽部を設立すると知り、関心を持つ。そして、4月の部活紹介オリエンテーションで、突然逃げ出してしまった茂の代わりにドラムを叩き、軽音楽部への入部を決意した。また、その熱意を台場に認められ、野球部はやめて軽音楽部一本で活動する事になった。

川崎 忍 (かわさき しのぶ)

三菱学園高校に通う2年生の女子。ロックバンド「SHIORI EXPERIENCE」のキーボードを担当している。八王子茂からは「シノーヴ」と呼ばれている。前髪を完全に目が隠れるほど伸ばし、胸の高さまで伸ばしたストレートロングヘアにしている。誰に対しても丁寧で敬語で接するが、茂に対してだけは若干手厳しい。一見地味で近寄りがたい雰囲気だが、心優しく義理堅い性格をしている。また、オカルト全般が大好きな霊感少女でもあり、「CROSS LOAD」の契約者でないにもかかわらず、ジミ・ヘンドリクスの事が見える。目黒五月とは小学4年生の頃、五月のクラスに川崎忍が転校して来た事で出会い、いじめられて困っているのを助けてもらったのがきっかけで親しくなる。同時期に五月の歌唱力を知り、自分はピアニカ、五月は歌という形でいっしょに音楽活動をするようになる。その後、五月が周囲から誤解されても寄り添い続け、いっしょに三菱学園高校に入学し合唱部へ入部する。しかし高校1年生のある日、部内で起きた暴力事件の被害者となり、五月に掛けられた疑いを晴らせなかった事で疎遠になってしまった。その後は合唱部を去り、超常現象研究部の部長として活動していたが、高校2年生の春、本田紫織に憑いているジミが気になり、退部して軽音楽部に入部。同時に忍がまだ歌に未練がある事を知り、彼女を誘ってもう一度いっしょに音楽活動を始めた。

目黒 五月 (めぐろ さつき)

三菱学園高校2年D組に在籍する女子。ロックバンド「SHIORI EXPERIENCE」のボーカルを担当している。八王子茂からは「サッツィー」と呼ばれている。前髪を目の上で切り、胸の高さまで伸ばした金色のストレートロングヘアにしている。高校3年生の夏に髪を切り、前髪を目の上で切った金色の刈り上げショートカットヘアに変える。まっすぐで心優しい性格だが、不器用でなかなか素直になれない。そのため、周囲から誤解されてしまう事が多い。父子家庭で育ち、小学4年生の頃に転校生の川崎忍をいじめから助けた事で親しくなる。その後、目黒五月は歌、忍はピアニカ担当で、二人だけで音楽活動をしていたが、中学時代のある日、父親が酔って暴力事件を起こし、周囲から孤立するようになってしまう。それでも忍との関係だけは続いており、三菱学園高校入学後は、芝浦の勧めで忍といっしょに合唱部に入部する。しかし高校1年生のある日、部内で起きた暴力事件の犯人と誤解された事で部を去り、それ以来は忍とも疎遠になり、歌うのもやめてロックバンド「香港卓球(ホンコンピンポン)」のベースを担当していた。だが、高校2年生の春、ライブハウスで本田紫織とジャムセッションをしたのがきっかけで誘われ、軽音楽部に入部。一度はあきらめた、忍との音楽活動を再開する。また、これに伴い「香港卓球」を脱退した。

光岡 音々 (みつおか ねおん)

三菱学園高校に通う3年生の女子。ロックバンド「SHIORI EXPERIENCE」のトランペットを担当している。バンドに加入するまでは、吹奏楽部のエースであった。八王子茂からは「ねををん」と呼ばれている。前髪を目の上で切って左寄りの位置で斜めに分けたショートカットヘアにしている。まじめな性格で、自分にも他人にも厳しいクールなところがある。また非常に努力家で、吹奏楽部の誰よりも練習時間が長い。父親は音楽大学の教授、母親はプロのジャズベーシストというサラブレッドで、音楽一家で育つ。しかし、自身は音楽を好きになれずにいた子供の頃、青島すばると出会い、その演奏を聞いて強くあこがれるようになる。そこですばると同じサックスを始め、出会った日すばるが落として行った練習メニューと同じものをこなしながら成長し、すばるが指導者である三菱学園高校に進学した。そして高校1年生の春、ついにすばると再会するが、その演奏があまりにもかつてのすばるに酷似している事から、このままでは光岡音々がすばるのコピーになってしまうと判断され、トランペットに転向させられた。その後はすばると二人三脚で活動して来たが、高校3年生の夏SHIORI EXPERIENCEの楽曲を聞いた事がきっかけで、自分もいっしょに演奏したいと願うようになる。そして「みつびしフェスタ」をきっかけに、すばるに後押しされて吹奏楽部を離れ、軽音楽部に入部した。

青島 すばる (あおしま すばる)

三菱学園高校で働く女性教師。本田紫織の同僚。吹奏楽部の顧問も務めている。年齢は29歳。前髪を目の上で切り揃え、胸の高さまで伸ばしたロングウェーブヘアを、耳の下で二つに結んだおさげにしている。スタイル抜群で胸が大きい。ふだんは丁寧な口調で話すが、部活の指導時や怒った時は関西弁になる。明るく朗らかな人柄とセクシーな雰囲気を漂わせる、校内の人気者。しかし実際は、自分が好きな相手には媚び、嫌いな相手には陰で意地悪をする、裏表のある性格である。しかし音楽に対する情熱は本物で、真剣に音楽を志す者には、厳しくも温かい指導をする。幼い頃両親が離婚し、母親についていく事になった日、偶然母親と聞いたトランペットに惹かれ、吹奏楽を始める。その後、吹奏楽の名門の釜呂女子高校に入学するが、顧問の勧めでサックスに転向した。だが、思うようにいかず演奏者としての限界を感じ、指導者になる決意をした。その後は音楽教師となり、三菱学園高校の吹奏楽部顧問として活動していたが、27歳の春、かつての自分にそっくりな光岡音々と出会う。そこで音々といっしょならば理想の吹奏楽ができると確信し、音々と密着した関係を築くようになる。しかし29歳の夏、音々がロックをやりたがっている事を理解し、軽音楽部への入部を許可した。

日野 (ひの)

三菱学園高校で働く若い男性教師。本田紫織の同僚。男子サッカー部の顧問も務めている。前髪を目の上で切った、癖のある短髪にしている。爽やかで親切な好青年で、紫織や青島すばるをはじめ、周囲から男女問わず非常に人気がある。紫織の事をつねに気にかけており、軽音楽部ができた際には、男子サッカー部で余っている部費を一部軽音楽部に譲った。以前はバンド活動をしており、再結成ライブには紫織達を招待した。

黒鉄 純子 (くろがね じゅんこ)

三菱学園高校で働く中年の女性養護教諭。前髪を目の上で切って左寄りの位置で分け、顎の高さまで伸ばしたボブヘアにしている。体型は小柄でやや太めで胸が大きく、色黒で鼻と口が大きい。自分の事を「JB(ジュンコ・ブラック)」と呼ぶが、この呼び方はあまり浸透していない。八王子茂からは同じ「JB」と書いて「ジュンコ・ババア」と呼ばれている。明るく陽気な性格で、下ネタが大好き。そのため、よく卑猥な冗談を言っては周囲を困惑させている。本田紫織とは、紫織が27歳の3月、校長と親しくなるにはどうしたらいいかと相談されたのがきっかけで親しくなる。その後、紫織達が無事校長に認められてからは、校長と共にSHIORI EXPERIENCEを応援するようになる。茂とは、茂が授業をさぼりがちで保健室登校気味である事から仲がよく、茂に軽音楽部入部を勧めたのも黒鉄純子である。「ゲロッパ」という名前のオスのパグを飼っている。

台場 (だいば)

三菱学園高校で働く中年の男性教師。野球部の顧問も務めている。台場初範の父親。前髪を上げて額を全開にした、短めのリーゼントにしている。まじめで厳しい性格の持ち主。三菱学園高校野球部の甲子園初出場を目指して懸命に指導しているが、あまりうまくいかず、三菱学園内の地位はそれなりである。そのため、青島すばるにも見下されている。5年前、期待の選手であった久保田が突然退学してしまい、強いショックを受ける。また、これによってその年の甲子園出場はならず、ますます野球部の成功に執着するようになってしまう。その後、息子である初範を野球部に入部させ、初範が高校3年生になる夏こそは絶対に甲子園出場したいと考えていた。そのため、久保田とうまくいかなかった分まで、初範に期待を寄せすぎているところがある。しかし、初範を自分のあやつり人形のように捉えているわけではなく、初範が高校3年生の4月、どうしてもドラムをやりたいと、野球部と軽音楽部を兼部させてほしいと頼んだ際には、初範の思いを尊重する事を決意。どちらも中途半端にならないように、野球部をやめさせて軽音楽部一本で活動できるようにした。

芝浦 (しばうら)

三菱学園高校で働く年老いた女性教師。合唱部の顧問も務めている。前髪を眉が見えるほど短く切った、もじゃもじゃのショートヘアで、眼鏡をかけている。明るく穏やかな性格だが、あまり頼りにはならない。川崎忍と目黒五月が高校1年生の時、偶然二人がいっしょに演奏しているのを聞き、五月の歌唱力を知る。そこで五月にぜひ合唱部に入部してほしいと頼み、ついて来た忍もいっしょに入部させる。その後は五月を気に入り熱心に指導していたが、ある日忍の実力に嫉妬したほかの部員が、忍が演奏できなくなるようにケガをさせた際、忍と五月の主張を無視して、五月が犯人であると判断。五月の味方をせず、結果的に五月を退部に追い込んだ。

校長 (こうちょう)

三菱学園高校の校長を務める年老いた男性。頭をスキンヘッドにしている。体型は非常に小柄で、口ひげを長く伸ばし、丸眼鏡をかけている。まじめで厳しい性格の持ち主。大学生であった1960年代後半、ノンポリであるため学生運動に関心を持てず、無気力な日々を送っていた。しかしある日、テレビで偶然ジミ・ヘンドリクスの演奏を聞いた事で、大ファンになる。その後はジミの存在が生きがいと言えるほどファン活動にのめり込むが、1970年、ジミが謎の死を遂げ、失意のどん底へ落される。また、これによってジミに裏切られ、取り残されたような気分になり、同時にロックそのものが大嫌いになってしまった。その後はジミの事もロックの事も遠ざけて生きて来たが、本田紫織が27歳になった直後の3月、紫織が軽音楽部を設立したいと言い出した事でロックの存在を思い出さざるを得なくなる。そのため、軽音楽部設立に反対していたが、やがて校長がジミのファンである事を察した紫織がジミと「JACK in」し、ジミの演奏を聞かせた事でロックとジミへの愛情を思い出し、紫織に心を開く。以後は紫織達に協力的になり、校則の範囲でサポートするようになっていく。犬が大好きで「マヨマヨ」という名前の4歳のメスの犬を飼っている。

フォード・マスタング

アメリカ人の男性ミュージシャン。カート・コバーンと「CROSS LOAD」の契約を交わしている。年齢は23歳。前髪を真上に上げて髪全体をツンツンに立てた、短髪にしている。明るい性格の野心家で、シビアな現実主義者でもある。ある日、街でストリートミュージシャンとして演奏していたところ、左利きのギタリストである事、カートに強い影響を受けた演奏をする事からマネージャーに気に入られ、カートの契約者として相性がいいと判断される。そこで「CROSS LOAD」について教えられ、見事契約に成功した。その後、マネージャーの指示で自分と同じく契約に成功した人間を探す事になり、まずはカートと共にジミ・ヘンドリクスの契約者がいると思われる日本へ行く事になる。しかし、日本へ向かう空港でお酒を飲みすぎて財布を盗まれ困っていたところ、本田丈二に出会い、丈二の通訳とガイドで日本へ行く事にする。契約者のみで構成されるバンド「The 27 CLUB」の結成を目論んでおり、このバンドの中心人物として成功する事で伝説を作り、死を回避しようと考えている。

カート・コバーン

1994年、27歳でこの世を去った伝説のロックミュージシャンの男性。フォード・マスタングと「CROSS LOAD」の契約を交わした番人(クロスオーバー)。生前はロックバンド「ニルヴァーナ」のボーカル兼ギターとして、カリスマ的な人気を誇っていた。前髪を長く伸ばして真ん中で分けて額を見せ、肩につくほどまで伸ばしたボブヘアにしている。金髪碧眼の美形で、無精ひげを生やしている。ふだんは無口で陰気な近寄りがたい雰囲気だが、音楽の話題になると途端に明るくなり、笑顔を見せる。特にジミ・ヘンドリクスの事は大好きで、神様のように慕う。生前はインディーズミュージシャンとして社会への怒りや絶望を歌っていたが、1989年、ファーストアルバムがヒットした事で、一気にニルヴァーナは人気バンドとなる。そこで、次回作は大衆を意識したものにしようと制作した「Smells Like Teen Spirit」があまりにもヒットした事で、自らの方向性を見失う。そして大衆が求める音楽と、自分が本当に作りたい音楽とのギャップに苦しみ、1994年4月、ショットガンで自殺した。番人となった現在では、契約者がいなければギターも弾けない状況を悲しく思っており、生前の自分とは対照的な本田丈二の、ミュージシャンとして苦しみながらも前に進もうとする姿勢を応援している。実在の人物、カート・コバーンがモデル。

マネージャー

フォード・マスタングのマネージャーを務める年老いた男性。前髪を上げて額を全開にし、肩につくほどまで伸ばしたセミロングヘアにしている。頭の右側の額から目の下にかけて、大きなやけどの跡がある。目的のためには手段を選ばない残酷な性格をしている。「CROSS LOAD」を使って番人(クロスオーバー)を集め、27歳で亡くなった伝説のミュージシャンと、その契約者だけで結成されたバンド「The 27 CLUB」を作ろうとしている。そのため、ある日カート・コバーンの影響を強く受けているフォードならばカートと相性がいいのではと考え、声をかけて「CROSS LOAD」の契約をさせた。その後、今度はフォードにジミ・ヘンドリクスと契約した人間を探させるため、日本に送る。ジミに対して異常な執着心を抱いているが、関心のない人間は物のように扱う。たとえば「CROSS LOAD」の契約の契約に失敗したミュージシャンをその場で殺したり、些細なミスをした部下には平気で手を上げたりする。

本田紫織の父親 (ほんだしおりのちちおや)

本田丈二、本田紫織、本田翼沙、本田優城の父親。車の修理工をしている。前髪を額が見えるほど短く切り、髪全体をツンツンに立てた短髪にしている。目が細く、いつも目を閉じているように見え、無精ひげを生やしている。頑固な性格で、10年前に丈二が詐欺師に騙されて多額の借金を背負い、不幸になってしまった事に憤っている。そのため、音楽は人を不幸にするものであると捉えるようになり、当時17歳であった紫織の音楽活動に反対し、バンド「紅コアラ団」をやめさせた。しかし紫織が27歳の3月、まだ音楽に未練がある事を知り、再度反対するものの今度は紫織の情熱に押され、認めるようになっていく。

本田 丈二 (ほんだ じょうじ)

本田紫織の兄。本田四兄弟の長男の男子。年齢は33歳。髪全体を上げて額を全開にし、ツートンカラーのツンツン立てた短髪にしている。明るくお調子者な性格。10年前、23歳の頃、ロックバンド「ボディ・ヴロウ」のボーカル兼ギターとして順調に人気を伸ばしていたが、プロデューサーを名乗る男性、本口の詐欺に遭い、2000万円もの借金を負ってしまう。その後、その返済を家族に押し付けて蒸発したため、家族には呆れられている。蒸発するまでは紫織と仲がよく、紫織の誕生日に自分のお下がりのギターを贈ったり、ギターを教えたり、ライブに招待したりしていた。特に紫織を招待したライブではジミ・ヘンドリクスの楽曲「PURPLE HAZE」を演奏したため、長らく紫織はこれが本田丈二のオリジナル作品だと勘違いしていた。蒸発後もミュージシャンとしての成功をあきらめたわけではなく、音楽を続けながら放浪していたところ、古書店で「CROSS LOAD」について書かれた本を手に入れ、早速ジミの楽曲で実行する。しかし、すでに33歳であるために成功せず、困っていたところフォード・マスタングとカート・コバーンに出会い、いっしょに日本へ行く事になる。

本田 翼沙 (ほんだ つばさ)

本田紫織の妹。本田四兄弟の三番目。妹の本田優城からは、「ツバ姉」と呼ばれている。前髪をバンダナで上げて額を全開にし、ロングヘアを頭の高い位置で結んだポニーテールにしている。ストリート系のファッションを好む。明るく自由奔放な性格で、父親の反対にあいながらもラッパーのトダタイヨウと交際していた。タイヨウは兄である本田丈二のように、音楽活動に失敗して借金を背負うような男性ではないと考えている。しかし、タイヨウが28歳の誕生日に突如心臓麻痺で亡くなってしまい、ショックを受ける。

本田 優城 (ほんだ ゆうき)

保育士の若い女性。本田紫織の妹。本田四兄弟の末っ子でもある。前髪を目の上で切り、肩につくほどまで伸ばしたセミロングヘアにしている。明るく心優しく、よく気がつく性格。紫織が27歳の3月、紫織が再び音楽活動を始めた事を知るが、本田紫織の父親には黙っていると約束する。その後ばれてしまってからも、変わらず紫織を応援している。

木籔 (きやぶ)

テレビ局「大和テレビ」の社員の男性。老齢で、人気テレビ番組「ノンフィクション大陸」のプロデューサーを務める。小松の上司でもある。前髪を長く伸ばして上げて額を全開にし、肩につくほどまで伸ばしたボブヘアにしている。たれ目で、両頰にしみがある。仕事に関して、個人的によいと思ったものではなく、視聴者が望むものを制作するという考えの持ち主。しかし大の女性好きで、気に入った女性を自分の番組で優遇しがちな、公私混同気味な身勝手なところがある。また、ダジャレをよく言う。本田紫織が27歳の春、三菱学園吹奏楽部を「ノンフィクション大陸」で取り上げる事になり、すぐさま顧問の青島すばるを気に入り、彼女中心のドキュメンタリーを撮るよう小松に命じる。その後、小松がなぜか吹奏楽部ではなく、軽音楽部中心のデータを提出した際も、小松の主張よりも視聴者の好みを優先して却下。予定通り、すばる中心の番組に編集して放送した。

小松 (こまつ)

テレビ局「大和テレビ」の社員の若い男性。人気テレビ番組「ノンフィクション大陸」のディレクターを務める。木籔の部下でもある。坊主頭に近い短髪で、頭頂部の髪を一つにまとめてツンツンに立てている。小柄な体型で、三白眼で目つきが悪く、顎ひげを生やしている。ふだんは一重瞼だが、素晴らしいものを発見した際は二重瞼になる。ドキュメンタリー番組制作に強い情熱を抱いていたが、以前渾身の思いで作り上げた番組の視聴率が悪く、それ以来は仕事はきちんとこなすものの、自分の作りたい番組を作る事はあきらめるなど、冷めた性格になってしまった。本田紫織が27歳の春、三菱学園吹奏楽部を「ノンフィクション大陸」で取り上げる事になり、木籔の命令で青島すばる中心の番組を制作する事になる。そこで吹奏楽部に関するデータを確認しているうち、昨年度の「3年生を送る会」の動画を発見し、紫織の演奏を聞いた事で、軽音楽部を気に入る。そして撮影期間中、個人的に密着する事を決意した。結局、その際制作した映像が使われる事はなかったが、その後もテレビ番組「シンガーソングガール決定戦」に、目黒五月を推薦するなど、紫織達を応援するようになる。

トダ タイヨウ

ヒップホップミュージシャンで、「CROSS LOAD」の契約を交わしていた男性。年齢は27歳。本田翼沙の恋人でもある。前髪を帽子の中に入れて額を全開にした、肩につくほどまで伸ばしたパーマヘアにしている。もみあげを長く伸ばし、サングラスをかけており、体型はやや太め。番人(クロスオーバー)の力で伝説を作ろうとしていたが間に合わず、28歳の誕生日の日、翼沙や友人達と誕生パーティをしていた最中に心臓麻痺で亡くなった。これを知った本田紫織は、「CROSS LOAD」の契約が絶対である事を理解した。遺作は「脱兎の如く」。

百華 (ももか)

本田紫織の高校時代の友人の女性。主婦をしている。年齢は27歳。前髪を眉が隠れる高さに切ったラウンド前髪に、長い髪を頭頂部で一つにまとめたお団子ヘアにしている。小柄で、ややぽっちゃりした体型をしている。あだ名は「モモ」。明るく親しみやすい性格をしている。高校時代、紫織と八千代と共にロックバンド「紅コアラ団」を結成し、ボーカルとベースを担当するが、紫織が父親に音楽活動を反対された事によりバンドは自然消滅。高校卒業後は二人にも会う事なく生活していた。現在は結婚し、夫と5歳の男の子の健、その妹の芽理、そして生まれたばかりの子の四人と共に、専業主婦として忙しい生活を送っている。しかし27歳のある日、紫織に誘われて久しぶりに「紅コアラ団」で集まった事がきっかけで、紫織が今もバンド解散時の事を悔やんでいる事、かつてそのような問題を起こした自分がもう一度音楽活動をしていいのか悩んでいる事を知る。そこで、八千代と協力して近隣で演奏していたストリートミュージシャン達から楽器を借りて「紅コアラ団」の一夜限りの再結成ライブをし、紫織の背中を押した。

八千代 (やちよ)

インテリアデザイン会社の社長を務める女性。本田紫織の高校時代の友人。年齢は27歳。前髪を目の上で切り揃え、胸の高さまで伸ばしたストレートロングにしている。あだ名は「やっちん」。背が高くやせており、右目尻にほくろが一つある。仕事熱心で落ち着いた性格の持ち主。高校時代、紫織と百華と共にロックバンド「紅コアラ団」を結成し、ドラムを担当するが、紫織が父親に音楽活動を反対された事によりバンドは自然消滅。高校卒業後は二人にも会う事なく生活していた。現在はインテリアデザイン会社を立ち上げて仕事中心の日々を送っていたが、27歳のある日、紫織に誘われて久しぶりに「紅コアラ団」で集まった事がきっかけで、紫織が今もバンド解散時の事を悔やんでいる事、かつてそのような問題を起こした自分がもう一度音楽活動をしていいのか悩んでいる事を知る。そこで、百華と協力して近隣で演奏していたストリートミュージシャン達から楽器を借りて、「紅コアラ団」の一夜限りの再結成ライブをし、紫織の背中を押した。

美津穂 (みづほ)

三菱学園高校に通う3年生の女子。台場初範の恋人。前髪を目の下まで伸ばして真ん中で分けて額を見せ、セミロングヘアを頭の高い位置で二つに結んだツインテールにしている。明るい性格で気が強いが、周囲の目を非常に気にするタイプ。そのため、学園内でそれなりの地位を持つ野球部所属の初範と交際しつつ、野球部よりさらに地位の高いサッカー部の旭と交際している友人の真知子にコンプレックスを抱いている。初範自身ではなく初範の地位に恋をしている状況は初範にも見抜かれており、初範が野球部を退部する際にふられてしまった。その後は初範を逆恨みし、無視するようになる。また、すぐに新しい恋人を作った。

(あさひ)

三菱学園高校に通う3年生の男子。台場初範の友人。部活動はサッカー部に所属しており、キャプテンを務めている。前髪を目が隠れるほど伸ばしたウルフカットにしている。校内でもヒエラルキー最上位のサッカー部に所属している事を自慢に思っており、初範に対しても友人として親しくしつつも、どこか見下した態度を取っていた。そのため、初範が野球部を去り、軽音楽部に入部してからは、もはや付き合う価値はないと判断。初範を無視するようになる。

真知子 (まちこ)

三菱学園高校に通う3年生の女子。旭の恋人で、美津穂の友人でもある。前髪を目の上で切り揃え、胸の高さまで伸ばしたロングウェーブヘアにしている。三菱学園内でも最も地位の高いサッカー部のキャプテンである旭を誇りに思っており、なにかにつけて旭の自慢をするため、美津穂には辟易されている。台場初範に対しても、美津穂の恋人として親しくしつつも、どこか見下した態度を取っていた。そのため、初範が野球部を去り、軽音楽部に入部してからは、もはや付き合う価値はないと判断。旭といっしょに初範を無視するようになる。

島野 (しまの)

三菱学園高校に通う3年生の男子。前髪を目の上で切って、髪全体をツンツンに立てた短髪にしている。三白眼で目つきが悪い。あだ名は「島っち」。他人を見下しがちな意地悪な性格で、本田紫織の事も「地味先」と呼んで小馬鹿にしていた。そのため、紫織が軽音楽部を設立したあとも、紫織や部員達が気に入らずに陰口を叩いたり、校内に軽音楽部の悪口を落書きしたりしていた。しかし高校3年生の夏、「みつびしフェスタ」でSHIORI EXPERIENCEの演奏を聞いて感動し、考えを改める。これ以降は紫織達に謝罪し、SHIORI EXPERIENCEを応援するようになった。

久保田 (くぼた)

ロックバンド「TPOKZ(タピオカズ)」のドラムを担当している若い男性。三菱学園高校を中退している。前髪を長く伸ばして真ん中で分けて額を見せ、肩につくほどまで伸ばした癖のあるセミロングヘアにしている。やや太めの体型で、三白眼。顎ひげを長く伸ばしている。5年前、三菱学園高校野球部のエースとして台場のもとで活動していたが、ドラムの楽しさに目覚め、高校を中退する。また、同時期に当時中学生であった台場初範に出会い、彼にドラムを教えるようになる。その後、本格的に活動するために三菱市を去ったが、5年後、ちょうどライブのため戻って来た際に初範に再会。そこでもう一度ドラムを教えてほしいと頼まれ、1週間限定で本気で指導した。また、この時初範のがむしゃらな姿勢に心打たれ、最近力を抜きがちだったバンド活動に、もう一度必死に取り組むようにした。その後、いっしょにツアーを回るバンドを探していたある日、初範のいるSHIORI EXPERIENCEが順調に実力をつけている事を知る。そこで、SHIORI EXPERIENCEをもう一組の候補であるBLACK BUSと日本バンドコンテスト「Bridge To Legend」で対決させ、勝った方とツアーを回りたいと提案した。

光岡音々の母親 (みつおかねおんのははおや)

ジャズベーシストの女性。光岡音々の母親。前髪を眉上で短く切って右寄りの位置で斜めに分けた、ウェーブがかったショートヘアにしている。体型はやせている。明るく気さくな性格で、音楽に対して柔軟な姿勢を持つ。そのため音々の音楽活動に関しても、つねに音々の意思を尊重して来た。しかし音々が高校3年生の夏、音々の様子がおかしくなり、局所性ジストニアの恐れがある事に気づく。また、同時期に本田紫織らSHIORI EXPERIENCEの面々と親しくなった事で、紫織達に音々を助けてほしいと頼み込む。その後はこの問題が無事に解決し、音々がSHIORI EXPERIENCEに加入したあとも紫織達との交流は続いており、八王子茂が本田丈二とバンドを組んだ際には、自宅スタジオを貸した。

赤城 (あかぎ)

パンクロックバンド「赤潮界隈」のボーカル担当の若い男性。前髪を上げて結んで額を全開にし、肩につくほどまで伸ばしたチリチリのセミロングヘアのハーフアップにしている。背が高く筋肉質で、がっしりとした身体つきをしている。明るく豪快な性格で、自分達より格下とみなしたものには見向きもせず、相手にもそれをはっきり伝えてしまうという、よくも悪くも正直なところがある。本田紫織達SHIORI EXPERIENCEとは、日本バンドコンテスト「Bridge To Legend」の一次審査で同じ会場で審査する事になったのがきっかけで知り合った。

黒井 (くろい)

猫カフェ「MiNi」でアルバイトしている若い男性。ロックバンド「BLACK BUS」のボーカル兼ギターを担当している。前髪を両目が完全に隠れるほど伸ばした、癖のあるもじゃもじゃの短髪にしている。三白眼で目つきが悪く、無精ひげを生やしている。芸名は「黒井バス」。ふだんは不愛想で口下手な性格だが、ライブでは別人のように激しいパフォーマンスを見せる。高校時代、メンバーである金子、灰谷、松本といっしょに出かけたライブハウスで本田丈二のバンド「ボディ・ヴロウ」に出会い、その演奏に感動する。そこで自分もバンドを始めたいと考え、金子達を誘ってBLACK BUSを結成した。しかしなかなか人気が出ず、やがて三人を巻き込んで活動を始めた事に責任を感じるようになる。そこで1年前話し合い、次回の日本バンドコンテスト「Bridge To Legend」で結果を出せなかった場合、バンドを解散する決意をする。高校卒業後はフリーターになり、いくつものアルバイトを経験した。

金子 (かねこ)

工場でアルバイトしている若い男性。ロックバンド「BLACK BUS」のベースを担当している。前髪を両目が完全に隠れるほど伸ばし、顎の高さまで伸ばしたボブヘアにしている。三白眼で目つきが悪く、鮫歯。芸名は「金子タクシー」。飄々とした性格でややいい加減なため遅刻やケアレスミスが多く、そのたびに仕事が忙しいせいにしてしまうところがある。高校時代黒井、灰谷、松本といっしょに出かけたライブハウスで本田丈二のバンド「ボディ・ヴロウ」に出会う。そこで丈二のパフォーマンスに感銘を受けた黒井に誘われ、BLACK BUSを結成した。高校卒業後はフリーターになり、いくつものアルバイトを経験しながらプロのミュージシャンを目指していたが、1年前の日本バンドコンテスト「Bridge To Legend」一次審査中に機材トラブルを起こし、それが寝不足によるミスであった事で、ライブ中であるにもかかわらず黒井と大喧嘩になり、失格となってしまう。それでも音楽を続けたいと考えていたが、その後メンバー四人で話し合い、次回の「Bridge To Legend」で結果を出せなかった場合、バンドを解散する決意をする。

灰谷 (はいたに)

清掃のアルバイトをしている若い男性。ロックバンド「BLACK BUS」のキーボードを担当している。髪全体を顎の高さまで伸ばし、真ん中で分けて額を見せたボブヘアにしている。中性的で上品な、落ち着いた性格をしている。高校時代、黒井、金子、松本といっしょに出かけたライブハウスで本田丈二のバンド「ボディ・ヴロウ」に出会う。そこで丈二のパフォーマンスに感銘を受けた黒井に誘われ、BLACK BUSを結成した。高校卒業後は大学に進学するが、音楽活動とアルバイトで忙しく勉強に身が入らず、やがて中退した。その後はバンドに賭ける生活を送っていたがなかなか人気は出ず、さらに1年前、日本バンドコンテスト「Bridge To Legend」一次審査中に黒井と金子が大喧嘩になる。そこで止めに入った灰谷と松本も殴られ、さらなる喧嘩に発展して失格となる。それでも音楽を続けたいと考えていたが、その後メンバー四人で話し合い、次回の「Bridge To Legend」で結果を出せなかった場合、バンドを解散する決意をする。

松本

実家の植木屋を継ぐために修行中の若い男性。ロックバンド「BLACK BUS」のドラムを担当している。前髪を上げて額を全開にした刈り上げショートカットヘアにしている。太めの体形で、いつもサングラスをかけている。あだ名は「まっつん」で、芸名は「ダンプ松本」。バンド内では唯一既婚者で、高校時代に交際を始めた妻のはるかとのあいだに、幼い子供が一人いる。高校時代、黒井、金子、灰谷といっしょに出かけたライブハウスで本田丈二のバンド「ボディ・ヴロウ」に出会う。そこで丈二のパフォーマンスに感銘を受けた黒井に誘われ、BLACK BUSを結成した。高校卒業後は父親のもとで植木屋の修行をしながら活動を続け、やがてはるかの妊娠を機に入籍する。その後は植木屋とバンドの二足のわらじを履いていたが、なかなかバンドはうまくいかず、さらに1年前、日本バンドコンテスト「Bridge To Legend」一次審査中に黒井と金子が大喧嘩になる。そこで止めに入った松本と灰谷も殴られ、さらなる喧嘩に発展して失格となる。それでも音楽を続けたいと考えていたが、その後メンバー四人で話し合い、次回の「Bridge To Legend」で結果を出せなかった場合、バンドを解散する事を決意する。

その他キーワード

CROSS LOAD (くろすろーど)

音楽の悪魔と契約するための魔術。使い方は、まず術者が夜中に十字路に立ち、自分がなりたいと望む、27歳で亡くなったミュージシャンの楽曲を一曲演奏をする。次に呪文を唱えると、術者と術者が希望したミュージシャンの相性がいい場合のみ、そのミュージシャンが悪魔の使い「番人(クロスオーバー)」として現れる。その次に番人が、術者の首の後ろに出現したプラグへ、番人の身体と直結した楽器用ケーブルを差し込み「JACK in」と呼ばれる同化状態を作り出す。そして二人が「JACK in」したまま演奏をする事で、契約が成立する。その後、術者は「JACK in」を行うたびに番人へ身体の所有権を譲り、番人の持つ驚異的な音楽の技術を得られるようになる。しかし契約成立後は、27歳のうちにミュージシャンとして伝説を残さなければ、28歳の誕生日に契約の代償として命を奪われてしまう。そのため、たとえば27歳の誕生日に契約した本田紫織は、1年以内に伝説を作らなければならない。また、この契約条件により、すでに28歳以上の人間は「CROSS LOAD」をしても番人が現れず、33歳の本田丈二も失敗した。

JACK in (じゃっくいん)

「CROSS LOAD」の契約者とその番人(クロスオーバー)が一体化し、契約者が番人に身体の所有権を譲っている状態。契約者の身体には、契約と同時に首の後ろに楽器用ケーブルのプラグが出現しているため、このプラグに番人の身体と直結した楽器用ケーブルを差し込む事で「JACK in」が成立する。「JACK in」しているあいだ、契約者は自由に動けない。しかし、契約者と番人のあいだにエフェクターを介する事で、ケーブルを差し込んだまま、エフェクターのスイッチ一つで所有権を移行したり、元に戻したりする事ができる。

クレジット

原作

町田 一八

書誌情報

SHIORI EXPERIENCE~ジミなわたしとヘンなおじさん~ 既刊9巻 スクウェア・エニックス〈ビッグガンガンコミックス〉 連載中

第1巻

(2014年11月27日発行、 978-4757543713)

第2巻

(2014年11月27日発行、 978-4757543720)

第3巻

(2015年2月20日発行、 978-4757545229)

第4巻

(2015年5月25日発行、 978-4757546516)

第5巻

(2015年10月24日発行、 978-4757547766)

第6巻

(2016年4月25日発行、 978-4757549708)

第7巻

(2016年11月25日発行、 978-4757551657)

第8巻

(2017年2月25日発行、 978-4757552616)

第15巻

(2020年8月25日発行、 978-4757568136)

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