あらすじ
いいトシして恋だの愛だのバカみたいなわたしたち
住吉愛菜は会社の机の上に置いていたふせんメモがなくなってしまい、必死に探していた。そのメモは隣の席の同期でライバル、藤乃井陽太には絶対見られたくないものだった。そのメモは総務部の山吹ミドリに渡したお土産の袋に付いており、太刀山部長の元に届いてしまう。
愛しさって、ちょっとふしだら
一ツ橋飲料に勤める29歳の弥村遥香は、男みたいにゴツゴツした手がコンプレックス。飲料発売30周年の記念グラスをグラス作家の井川博己に頼みに行く遥香。偏屈な井川は「納得いくものしか作らない」と一度は断るが、遥香の手を気に入り、条件付きで記念グラス作りを引き受けるのだった。
愛しさって、たぶんふしだら
グラス作家の井川博己を主人公にした物語。井川は人の手の形を観察するのが好きで、グラス作りの創作意欲が湧くため、カフェの店員として働いていた。ある日、理想の手を見つけるが、その手の持ち主に声をかけることができなかった。
花は短し恋せよ吐息
26歳OLの野上凜は、バツイチなのに実は処女。凜は幼なじみの二宮渉と3か月間だけ結婚していた。唯一の肉親である母が倒れ、花嫁姿を見せてあげられなかったと後悔する凜に、渉は期間限定で戸籍上の夫婦になろうと提案してくれたのだった。
せいせいするほど、愛してる 番外編~その後 再会~
28歳になった美山千明は、以前、三角関係だった久野淳志とあかりの結婚式に出席していた。複雑な思いを抱えながら、二人を祝福する千明の元に大学生になったあかりの弟、潤が声をかける。