概要・あらすじ
作者で漫画家の竜田一人が福島第一原子力発電所、通称「1F」で働き、警戒区域や1F内の様子、作業員の現実や作業の内容などを克明に描いたルポルタージュ漫画。防護服を身に纏っての作業の厳しさや苦労、そして労働環境や労働者の懐事情などを、まるで作者が読者を案内しているかのように話がすすんでいく。
登場人物・キャラクター
竜田 一人 (たつた かずと)
漫画家で本作品の作者。震災後、被災地のためになる仕事に就くことを決意し、紆余曲折を経て福島第一原発で働くことに。1Fで見てきたものを赤裸々に語っていく。
鶴見 (つるみ)
竜田一人とは福島にきてからの元同僚。同じく元同僚の玉名さんと竜田一人との男3人で共同生活をしていた。神奈川に妻子も孫もいる59歳。
玉名 (たまな)
竜田一人とは福島にきてからの元同僚。同じく元同僚の鶴見さんと竜田一人との男3人で共同生活をしていた。熊本出身で前職は公務員の52歳。
場所
1F (いちえふ)
東京電力福島第一原子力発電所の通称で、「1」は第一、「F」は福島を意味し、現地の作業員や地元住民は、「フクイチ」ではなく「いちえふ」と呼んでいる。震災による事故により放射線量が高い中、除染や廃炉など事故を収束させるための工事が至る所で行われている。
書誌情報
いちえふ 福島第一原子力発電所労働記 3巻 講談社〈モーニング KC〉
第1巻
(2014-04-23発行、 978-4063883183)
第2巻
(2015-02-23発行、 978-4063883961)
第3巻
(2015-10-23発行、 978-4063885224)