概要・あらすじ
焼畑農業高校ラグビー部は善戦するが最後には負け、現在999連敗中。あと1敗の1000連敗目で廃部とする校長の決定が下り、監督も廃部の覚悟を決めた。あきらめムードの漂う中、主将の完吾だけが勝利を信じ、奮起していた。そんな完吾の前に、試合ごとに見えていた不思議な少女が姿をあらわす。幽霊となってチームを応援し続けてきた少女・月子と、999連敗中もチームの勝利を信じて奮起するラグビー部主将・完吾の交流が描かれる。
登場人物・キャラクター
完吾 (かんご)
999連敗中で、あと1敗の1000連敗で廃部となる焼畑農業高校ラグビー部主将。負けん気の強い性格でワンマンプレーを好む。善戦するもあとワントライが届かずに負けるチームを歯がゆく感じている。試合のたびごとにあらわれる月子のことを不思議に思う。
月子 (つきこ)
焼畑農業高校ラグビー部初代マネージャー。生まれつき心臓が悪く、創立後11戦目の応援をすることなく、この世を去った。以来、幽霊となって、ラグビー場周辺をさまよい、応援を続けている。自らを「勝利の女神」と名乗っている。完吾、現役時代の完吾の兄など、限られた人間のみ、その姿を見ることができる。
監督 (かんとく)
焼畑農業高校ラグビー部監督で完吾の兄。高校3年間、応援する月子の姿が見えていた。はりきりすぎて腰を痛め、42連敗を喫する。
校長 (こうちょう)
焼畑農業高校の校長で完吾の父親。ラグビー部創立時に初代主将を務め、当初は10連勝するが、マネージャーだった月子の死後、49連敗を記録する。月子が病院で息を引き取った11戦目、幽霊となって応援する月子の姿を見た。現在は月子の姿を見ることができない。