概要・あらすじ
ある山のふもとに一建つ一軒のうどん屋。うどん作りの名人が、うどんを打っていると、生地からうなり声が聞こえる。怖くなった名人は生地を冷蔵庫にしまい、そのまま寝てしまった。その夜、冷蔵庫のうどん生地から、双子の生き物、うどんちゃんとうどんこちゃんが誕生する。二人は夜のうどん屋を探検し、テレビで人間の言葉を覚えた。翌朝、名人が店に出てみると、うどんちゃんたちが行儀よく机に正座している。驚く名人に、うどんちゃんたちは自分らを作ってくれたお礼を告げて去っていった。二人は自由に生きることを信条としているのだ。こうして生命を得たうどんちゃんたちは、タヌキのたぬたぬや、オペロン山の主のオペロンなど、いろいろな生物たちと出会い、騒動を起こすのであった。
登場人物・キャラクター
うどんちゃん
うどんから生まれた不思議な生き物。うどんこちゃんの姉。真っ白でつるつるの肌をしており、しっぽのある小さな怪獣のような姿をしている。自由気ままな性格で、いつも妹といっしょにいる。
うどんこちゃん
うどんから生まれた不思議な生き物。うどんちゃんの妹。うどんちゃんと同じく真っ白でつるつるの肌をしている。しっぽの生えた怪獣のような姿だが、姉と違ってしっぽに赤いリボンがある。姉と同じく好奇心旺盛でわがままな性格。
たぬたぬ
うどん屋のおじさんに捕まったタヌキ。檻に閉じ込められていたところを、うどんちゃんたちに助けられる。以来、うどんちゃんたちとなかよくなり、行動を共にするようになる。葉っぱを本物のお金だと思い込んでいる。
オペロン
オペロン山の主。うずまき模様のある緑色の大きな体と、たらこ唇が特徴。力持ちだが優しい性格。人間のように畑を耕して、自給自足の生活を送る。うどんちゃんたちにブサイクと言われ、地味に傷ついている。