概要・あらすじ
百貨店の子供服売場で働いていた今日子は、結婚・出産にともない退職し、円満な家庭を築いているが、完璧すぎる母の存在を少々プレッシャーに感じている。そんな折、職場の先輩で独身の加代、後輩で離婚経験者の梨奈も、それぞれに自身の母との関係に悩んでいた。
登場人物・キャラクター
今日子 (きょうこ)
百貨店の子供服売場で加代、梨奈とともに働いていたが、結婚・妊娠にともない退職。今日子の母とは非常に仲が良く、夫から「一卵性母娘」と呼ばれるほどだが、しっかり者すぎる母の存在に甘え、頼りきってきたことを自覚している。実家のすぐ近くの一軒家で夫と娘と3人で暮らしており、加代、梨奈とはたびたび自宅や実家で女子会を開いている。
今日子の母 (きょうこのはは)
今日子の母親。和服を着こなし、料理や裁縫の腕は一流で、自宅で茶道・華道の教室を開いている。一人娘の今日子とは非常に仲が良く、その友人である加代、梨奈とも親しい。モデルは女優の岸田今日子。
加代 (かよ)
今日子、梨奈の先輩で、2人と仲が良い。常に冷静沈着なしっかり者。不仲だった両親を見て育ったため、結婚願望はなく、上司と10年来の不倫関係にある。高卒で就職して22年間百貨店の子供服売場に立ち続け、その接客手腕を高く評価されている。加代の母と二人暮らしだが、実家とは別にマンションを購入しており、月に1度だけその部屋に泊まる。
加代の母 (かよのはは)
加代の母親。卑屈で内弁慶な性格で、他人を信用せず、加代に依存しきっている。夫と別居状態にあるが、「夫を喜ばせたくない」という理由で離婚には同意していない。加代と二人暮らし。
梨奈 (りな)
加代、今日子の後輩で、2人と仲が良い。夫の不倫が原因で離婚し、働きながら男の子を育てるシングルマザーとなる。世間知らずで、身の回りのことにも無頓着な梨奈の母のことを何かと気にかけている。
拓也 (たくや)
梨奈の弟。幼い頃からとても愛想が良く、梨奈の母から溺愛されて育つ。家族思いで心根は優しいが、一方で甘え上手な性格。詐欺まがいの仕事に就いている様子。
梨奈の母 (りなのはは)
梨奈、拓也の母。料理や掃除などの家事がもともと得意でなく、子供達が家を出てからはめっきり生活が乱れてしまっている。世事に疎いうえに拓也の言うことを昔から盲目的に信じるため、拓也の口車に乗せられ詐欺の被害に遭いそうになる。