概要・あらすじ
昭和58年、スーパーたのくら17店目が開店の日。社長・田倉仁の母・田倉しん(おしん)は姿を消してしまう。彼女は、自らの人生を振り返る旅に出たのだった。明治34年、山形県の小作農の三女に生まれたおしんは、生活苦から米1俵と引き換えに材木商に子守り奉公に出される。弱音を吐かず働くおしんだったが、盗難の疑いをかけられ吹雪の中を飛び出してしまった。
実家にもいられず酒田の米問屋・加賀屋に再び奉公に出されるが、そこでは女当主・くにに可愛がられて育つ。16歳になったおしんは、警察に追われる高倉浩太に想いを寄せる。しかし、彼は他の女性と駆け落ち同然に去ってしまった。傷心のまま加賀屋を去ったおしんは、独り立ちできる仕事を身に付けようと東京に出るのだった。