紅茶王子の姫君

前作『紅茶王子』の登場人物である奈子とアッサム(本作『紅茶王子の姫君』のアッシャー)の間に生まれた一人娘、杏梨の心の葛藤を描いた物語。「ザ花とゆめ」平成18年6月1日号に掲載された表題のエピソードを含む、『紅茶王子』の番外編となる3つのエピソードが収録されている。

正式名称
紅茶王子の姫君
ふりがな
こうちゃおうじのひめぎみ
作者
ジャンル
家族
レーベル
花とゆめCOMICS(白泉社)
巻数
全1巻完結
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概要・あらすじ

「アッサム(紅茶の銘柄)」の紅茶王子だったアッシャーと、奈子の間に生まれた一人娘の杏梨は、ママがパパの紅茶王子時代の記憶を失っていることにいら立ちを隠せないでいた。杏梨は自身が生まれる前の記憶を持っており、それを母親に伝えようとするものの思うようにいかず、いつも喧嘩ばかりになってしまう。

登場人物・キャラクター

杏梨 (あんり)

奈子とアッシャーの間に生まれた一人娘。気難しく喧嘩っ早い幼稚園児。自身が生まれる前の父親に起こった出来事を記憶しているが、母親がその記憶をなくしてしまったことに苛立ちを隠せないでいる。その大切な記憶を伝えようと奮闘している。

アッシャー

奈子の夫であり、杏梨の父親。元は「アッサム(紅茶の銘柄)」の紅茶王子だったが、奈子と結ばれるために人間になった。その代償として本人以外のすべての人が彼に関する記憶を失っているため、紅茶王子であった頃の彼を覚えているものはいない。紅茶の国でも人間界でも人望が厚く、みんなから好かれる兄貴のようなタイプ。

奈子 (たいこ)

アッシャーの妻であり、杏梨の母親。高校生の頃、「アッサム(紅茶の銘柄)」の紅茶王子であったアッシャーと出会った。その後さまざまな苦難を乗り越え結ばれたが、その頃の記憶をすべて失ったため、当時の彼については何も覚えていない状態。気難しい杏梨から発せられる言葉に心痛める日々を送っている。

おばあちゃま

今は亡き、アッシャーの母親。すべての人物が、アッシャーが「アッサム(紅茶の銘柄)」の紅茶王子であった頃の記憶を失っているなかで、彼の記憶を持ち続けている。おばあちゃまはその当時すでに亡くなっていたため、その影響の範疇になかったと思われる。現在は魂となって時折、杏梨のもとに現れ、不安定な精神状態の杏梨をフォローする存在。

高畑 絵里 (たかはた えり)

ルフナを呼び出した女子高生。喫茶店で働いているアッシャーを見て、密かに想いを寄せている。気が強く、素直になれないタイプだが、ルフナを大切にしている心優しい女の子。痩せてきれいになりたいと願っている。

ルフナ

高畑絵里が呼び出した「ルフナ(紅茶の銘柄)」の紅茶王子。絵里の幼なじみとして人間界で生活を送っている。口が悪く、およそ王子とは思えない振る舞いが多いが、勢いには弱くすぐに折れる。カッとなりやすい反面すぐにへこんだり、泣いたりする子供のような一面も持ち合わせている。

(しおり)

高校2年生の女子。純一とは家が隣同士の幼なじみだが、現在は母親のいない純一の家の食事の世話をするために毎日訪れている。精神状態が危うく、倒れてしまいそうな純一に紅茶王子を呼び出させ、願いを叶えさせてあげようと画策する。

純一 (じゅんいち)

大学のオーケストラでチェロを演奏する男性。何に対しても自暴自棄になりかけている。栞とは家が隣同士の幼なじみだが、毎日食事を作りに訪れる栞に対して鬱陶しさを感じている。意識不明で入院中の和音を想い、病院に訪れては自身のチェロの演奏テープを聞かせている。

和音 (かずね)

純一のいとこであり、母親のいない純一の母親代わりとなって食事の支度などをし、生活を共にしていた。しかし、くも膜下出血を発症、意識不明のまま何年もの間眠り続けている。

キャンディー

「キャンディー(紅茶の銘柄)」の紅茶王女。純一に呼び出されたが、主人が自暴自棄になりがちで積極的に願い事を言おうとしないことに業を煮やす。結果、主人の言動を半ば無理やり願い事として捉え、強制的に叶えようとする、ちょっと強引な女の子。

マスター

奈子の父親で、喫茶店のオーナーを務めている。紅茶を愛する暖かい人柄。いろいろな意味で煮詰まっている栞に、紅茶王子を呼び出すおまじないを教えた。ぎっくり腰を患い、通院中に純一に出会う。

その他キーワード

紅茶王子 (こうちゃおうじ)

満月の夜、白磁のティーカップに入れた紅茶に満月を映し、銀のスプーンでかき混ぜて飲むと、紅茶の国から紅茶の王子様が現れるというおまじないをもとに呼び出される紅茶の精で、基本的に紅茶の銘柄と同じ名称を持つ。男性であれば「紅茶王子」、女性の場合は「紅茶王女」と呼ばれる。呼び出された紅茶王子は、自分を呼び出した人間を主人として仕え、魔法で主人の願いを3つ叶えるまで自国に帰ることができない。 叶えられる願い事には制約があり、「他人に影響を及ぼさないささやかなもの」に限られる。また、小さな姿になることができ、その間は、基本的に紅茶王子の存在を知るもの以外はその姿を見ることができない。なお、紅茶王子が人間になることも可能だが、そのためには、自分以外のすべての人が紅茶王子本人に関わる記憶を失うという代償が必要となる。

書誌情報

紅茶王子の姫君 全1巻 〈花とゆめCOMICS〉 完結

第1巻

(2006年7月19日発行、 978-4592188469)

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