概要・あらすじ
あさり商店街にあるそば屋「かたおか」の娘、片岡クリコは、あさり小学校に通う元気な小学3年生の少女。快活で行動的なクリコだが、その発想はいささか常識からズレていることが多く、生真面目な小学1年生の弟マサルに突っ込まれつつ、騒動を巻き起こしていた。また父のヒロジと祖父の永吉も、クリコに負けない突飛な言動で周囲に混乱を発生させる。
さらに町内にはニートのコウジを始めとして変人が多く、クリコの日常には笑いが絶えない。
登場人物・キャラクター
片岡 クリコ (かたおか くりこ)
下町のあさり小学校に通う元気な小学3年生の女の子。髪型は短めの天然パーマで、色は黒。服装には無頓着で、学校指定の体育着をいつも身に着けている。体力はあるが、勉強(特に算数)は苦手。いたずら好きで発想が常識から少しズレているので、何かと騒動を引き起こす。名前の由来は、「ちぢめるとカタクリコになるから」。 このことは、単行本の余白ページに記述されている。弟のマサルは彼女を「ねーちゃん」と呼び、同級生のさなえは「クリちゃん」と呼び、母方の祖父母からは「クリ坊」と呼ばれる。
片岡 マサル (かたおか まさる)
片岡クリコの弟で、クリコと同じあさり小学校に通う小学1年生。きわめて特徴の無い容貌をしている。生真面目な性格で、基本的にクリコや父や祖父のボケに突っ込む役。町内のサッカーチームに入っている。
片岡 ヒロジ (かたおか ひろじ)
片岡クリコの父で、そば屋「かたおか」の跡継ぎの調理人。店にいるときはいつも和帽子をかぶって前掛けを付け、ぞうりを履いている。クリコとマサルからは「父さん」と呼ばれている。一見真面目な料理人のようであるが、「女味のジュースってどんな味だろう」などとクリコ以上にわけのわからないことを考えている男。
片岡 月子 (かたおか つきこ)
片岡クリコの母で、そば屋「かたおか」の接客・会計を担当。いつも三角巾を頭にかぶっている。父母は九州に住んでいる。三角巾を外すと髪は天然パーマ。よくわからないことばかり考えている夫・義父・娘に対し、ときどき怒りを露わにすることがあるが、だいたいは冷静に対応する。
片岡 永吉 (かたおか えいきち)
片岡クリコの祖父で、ヒロジの父。丸顔で団子鼻、眉毛が太く眼鏡をかけている。背は低く、クリコより少し高いくらい。息子と一緒にそば屋「かたおか」の厨房に立っている。店にいるときはいつも和帽子をかぶり前掛けを付け、下駄を履いている。基本的に常識人だが、ときどき暴走する。
片岡 すゑ (かたおか すえ)
片岡クリコの祖母。白髪だが元気な老女。暴走する家族を見守る役目であまり出番はない。一度だけパンクな格好をした。また、一度だけ嫁の月子と険悪な雰囲気になった。
コージ
ニートの青年で、そば屋「かたおか」の客。小鼻が大きく、唇が厚い。本名不明。32歳。第3話で登場し、いきなりJリーグの選手としてスカウトされるが、第17話で元のニートに戻る(第17話だけ表記が「こうじ」になっている)。つらいことがあると酒を飲みたがる。屈折した性格。童貞なので、それが条件の神事のキャラである「マダハゲ」に選ばれかけた。 ドーベルマンのチャッピーという飼い犬がいる。
伊集院 さなえ (いじゅういん さなえ)
片岡クリコの同級生で友人の、小学3年生の女の子。髪型は肩までの長さのセミロングで、前髪は目の上で切りそろえている。髪の色は61番のトーン。泣き虫だが、少し腹黒キャラである。クリコを「クリちゃん」と呼ぶ。
池田 満寿美 (いけだ ますみ)
あさり小学校に勤める、片岡クリコのクラス担任。若くて美人の女性教師。髪型は肩までのセミロングで、前髪は額の真ん中で分けている。黒髪。クリコの家へ家庭訪問した際は、片岡一家のロボットコスプレに翻弄された。
九州のジジババ (きゅうしゅうのじじばば)
片岡クリコの母方の祖父母。月子の両親。巨大な天然パーマの頭に黒い服を着ているため、最初に画面に登場したときは黒い球体として描かれ、さなえに「ブラックホール」と呼ばれる。クリコのピンチを察知し、連絡もなく上京する。クリコを甘やかし、3万円の小遣いを与える。 クリコとマサルは彼らを「九州のジジババ」と呼ぶ。
ハゲノ神社神主 (はげのじんじゃかんぬし)
神事「マダハゲ」を行うにあたり、「マダハゲ」の扮装をしてくれる穢れ無き童貞の青年を探すため、そば屋「かたおか」に相談にやって来る。白髪で、頭頂部まで禿げ上がった老人の男性。本名・年齢不明。町内を歩くときも冠をかぶり、神主の装束を身に着けている。「かたおか」の常連客であるニートのコージを適任と考え、スカウトしようとするが、コージの屈折した性格のため説得に手こずる。
ケリー 安藤 (けりー あんどう)
世界的に有名な彫刻家。髪の毛が炎のように立っている。「世界平和を祈る少女の像」を作るにあたり、片岡クリコこそモデルにふさわしいと言い出し、採用する。モデルとなったクリコは、彼の作った「小豚の貯金箱の歌」を聞かされ、小豚の貯金箱の格好をさせられる。出来上がった彫刻は、あさり商店街の近くの駅前に飾られた。
場所
そば屋 かたおか (そばや かたおか)
片岡クリコの家であるそば屋で、二階建ての一軒家。一階が店とダイニングキッチンで、二階が住居になっているようだが、間取りがきっちり決まっている感じではない。あさり商店街にあるが、「かたおか」の両隣は普通の住宅である。店はそれなりに流行っている様子。単行本第1巻の巻末には、「クリコの家がそば屋なのは、作者がそば好きだから」と書かれている。
あさり商店街 (あさりしょうてんがい)
片岡クリコの家である、そば屋「かたおか」がある商店街。あさり商店街主催で、のど自慢大会が開かれたりする。同じ町内にあさり小学校やハゲノ神社がある。