概要
明治末期、小作農家に生まれたおしんは口減らしのために中川材木店に奉公に出される。理不尽な仕打ちにも耐えて働いていたおしんだったが、ある日、盗みの疑いをかけられ、店を飛び出す。雪山で脱走兵の俊作に助けられたおしんはやがて、酒田の米問屋・加賀屋に奉公することになる。
登場人物・キャラクター
おしん
幼くして奉公に出され、中川材木店で働きながら学校に通い始める。芯が強く、辛抱強い少女。
つね
中川材木店の使用人で、おしんのしつけを命じられる。おしんにつらく当たり、また盗みの疑いをかける。
清太郎 (せいたろう)
加賀屋の主人で加代の父親。おしんに理解を示し、優しく接するようになる。
作造 (さくぞう)
おしんの父親。小作農家の主で、働き者だが貧乏には勝てずおしんを奉公に出すことに。
ふじ
おしんの母親。貧乏な家柄のために泣く泣くおしんを奉公に出したが、常に娘のことを気にかけている。
加代 (かよ)
おしんが奉公に出た米問屋・加賀屋の娘。最初は同い年のおしんにつらく当たっていたが、やがて大の仲良しになる。
松田 (まつだ)
山形の小学校の教師。軍次に進言しておしんを小学校に通わせる。
軍次 (ぐんじ)
おしんが最初に奉公に出た中川材木店の主人。
俊作 (しゅんさく)
脱走兵の青年。中川材木店を逃げ出して雪山に迷い込んだおしんを助け、勉強を教える。
くに
加代の祖母で加賀屋の大奥様。おしんを評価し、信頼を置く。
みの
清太郎の妻で加代の母親。最初はおしんに優しかったが、やがてつらく当たるようになる。