概要・あらすじ
26歳の立花由莉は、いい大学を出たのに就活に失敗。カフェと夜のコンビニバイトで働き、なんとか生活している。真面目でコツコツタイプなため、習字や勉強は得意だが、自分アピールや競争は苦手だった。そんな由莉のひそかな楽しみはカフェ「コーヒーツリー」にブレンドを買いに来る清野を接客すること。コーヒーツリーはオフィスビルの1階にあり、清野はそこの36階で働くイケメンエリートサラリーマン。ほかの同僚たちからも人気のある男性だった。由莉が夜のコンビニでバイト中、仕事帰りの清野が買い物に来た。清野も驚いた様子を見せて軽く会釈し、ビールと甘いカクテルを買っていった。彼女と飲むお酒を買っていったのかと思ったら、由莉の仕事上がりを待っており、さっき買ったカクテルを奢ってくれたのだった。憧れの清野とやっと話ができたのに酔ってしまった由莉は「清野さんのようなエリートに私の気持ちはわからない」と悪態をついてしまう。それから一週間、清野はカフェに姿を見せなくなった。そんな中、清野のオフィス「BIS」から、コーヒーの出前注文が入り、由莉は自分が届けたいと申し出た。コーヒーを届けた後、清野を探すと、看板の発注ミスがあったようで、清野はその対応に追われていた。習字が得意な由莉は「白紙のボードを用意できますか?」と訊ね、看板の文字を書き直し、清野のピンチを救ったのだった。そして清野から、「前から気になっていた。俺と付き合ってみないか?」と告白される由莉。自分の身にこんな奇跡が起こるなんてと、天にも昇る気持ちになり、彼と付き合うことに。男の人と初めて付き合う由莉は、彼に会うたびに緊張したりと、ドキドキの連続だが、なんでもない普通の日が鮮やかに彩られていく。
登場人物・キャラクター
立花 由莉 (たちばな ゆり)
いい大学出身だが、就活に失敗した26歳の女性。、カフェ「コーヒーツリー」の店員と、コンビニバイトを掛け持ちしている。人と争うことが苦手で、アピール下手だが、習字が得意な面を持つ。真面目でいつも一生懸命で、自分のことを顧みず、人助けをしてしまうお人よし。控えめな性格で柔らかな雰囲気を持つ女性。憧れの男の子はいたものの、恋愛には至らず26歳まで男性経験なし。大学時代は仏像研究サークルに所属し、仏像の螺髪研究をしていた。黒髪のロングヘアで、仕事中はポニーテールにしている。首にはあせも予防にベビーパウダーをつけている。
清野 (せいの)
立花由莉の働くカフェ「コーヒーツリー」の常連客の男性。28歳で、「BIS」という大手企業で働いており、年収は1000万といわれている。背が高く、少しツリ目のクールイケメン。料理も得意で雑炊、ステーキ、パスタなども上手に作る。女性にモテるが、彼女以外にはそっけない塩対応。コーヒーツリーでは、ブレンドをプリペイドで払うが、いつも財布を出して小銭を募金箱に入れている。
書誌情報
おとなの初恋 6巻 小学館〈フラワーコミックス〉
第1巻
(2021-11-26発行、 978-4098715442)
第2巻
(2022-01-26発行、 978-4098716104)
第3巻
(2022-08-26発行、 978-4098717453)
第4巻
(2023-02-24発行、 978-4098718375)
第5巻
(2023-08-25発行、 978-4098721986)
第6巻
(2024-02-26発行、 978-4098724758)