ひなたのブルー

ひなたのブルー

『てをつなごうよ』に次ぐ、目黒あむの連載作品。現代日本の高校が舞台。人見知りの日向なるは、自分を変えたくて、自由な校風の太陽高校に入学する。一見適当だが頼りになる生徒会長・夏野空との出会いをきっかけに、成長していくなるを描いた青春ラブコメディ。集英社「別冊マーガレット」で2019年5月号から2021年8月号まで連載。

正式名称
ひなたのブルー
ふりがな
ひなたのぶるー
作者
ジャンル
ラブコメ
 
学園
レーベル
マーガレットコミックス(集英社)
巻数
全6巻完結
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屋上での出会いをきっかけに成長していく主人公

本作の主人公・日向なるは、幼い頃から人と接するのが苦手な女の子。唯一の友達は、家族同然である幼なじみの二人だけだった。いつまでも二人に依存できないと考えたなるは、遠く離れた自由な校風の太陽高校に一人で入学。独り立ちし、新たな人間関係を築こうと決意する。しかし、入学後2か月経っても、クラスメートたちと思うように接することができずにいた。そんなある日、ふと訪れた校舎の屋上で、なるは生徒会長の夏野空と出会う。屋上は生徒会の仕事で忙しい空の息抜き場所だった。テキトーな性格に見える空だったが、なるの悩みを聞き「相手の目を見て話すこと」とアドバイスを送る。その言葉に従ったなるは、初めてクラスメートと挨拶を交わすことに成功した。以後、なるは毎日のように屋上を訪れ、空と交流を深めていく。本作は、空との出会いをきっかけに、成長していくなるの姿を描いた青春物語である。

人見知りの女子高生×ゆるくてテキトーな生徒会長

なるは自分に自信がなく、引っ込み思案な少女。友達をつくるため、コミュニケーションの本を読み漁って実践するが、入学して2か月経っても相変わらず孤立していた。そんな彼女は、空のアドバイスをきっかけに、少しずつだがクラスメートたちと話ができるようになる。そして、屋上で空と過ごすうちに、次第に彼に惹かれていく。生徒会長でイケメンの空は、ゆるくてテキトーに見えるが、実は優しく頼りがいのある男子。そんなギャップが魅力で女子人気は高いが、恋愛に関しては鈍い。屋上でなると過ごすうちに、彼女の存在が気になっていくが、自分の感情になかなか気づけずにいる。本作は、そんな二人が生徒会の仕事や学校行事を通じて、両想いになっていく様子を丁寧に描いていく。

ライバル心むき出しの生徒会副会長

空となるは仲良くなっていくが、二人の障害となるのは、生徒会副会長の夕凪夜である。これまで空は、多くの女子に告白されて交際したが、毎回女子のわがままで破局し、そのたびに空が振り回されて傷ついてきた。それを知っている幼なじみの夜は、生半可な気持ちで空に近づく女性を許せないのだ。自分が空の一番だと自負し、過保護なまでに愛情を注ぐ夜は、ライバル心をむき出しにし「ノロマ亀」「ミジンコ以下」などと、なるに罵詈雑言を浴びせる。しかし、「何があっても空への気持ちは変わらない」と、まっすぐに答えるなるの姿に、「腹立たしい」と言いながら彼女を認めることになる。

登場人物・キャラクター

日向 なる (ひなた なる)

太陽高校1年生の女子。身長は162センチメートル、血液型はA型。小さい頃から引っ込み思案で、中学3年生になるまで、家族同然に育った幼なじみの二人しか友達がいなかった。二人と離れて自立するため、遠く離れた太陽高校に入学。生徒会長の夏野空との出会いをきっかけに、次第に新たな人間関係を築けるようになる。何事にも一生懸命で真面目な性格をしており、生徒会を手伝った際も、時間はかかったが丁寧で完璧な仕事を完成させた。空に勧められ、生徒会選挙を経て生徒会の一員となる。

夏野 空 (なつの そら)

太陽高校2年生の男子。イケメンの生徒会長で、身長は181.5センチメートル、血液型はB型。ゆるくてテキトーな性格に見えるが、全校生徒のことを考えている、頼りがいがある会長。そのギャップから女生徒に人気がある。幼少時は、できの良い兄ばかりをかわいがる両親に、放置気味にされていた。そのせいか、必要とされないつらさを理解しており、人に優しく接する。息抜き場所だった屋上で、日向なるに偶然出会ったことから、次第に好意を抱いていく。

書誌情報

ひなたのブルー 全6巻 集英社〈マーガレットコミックス〉

第1巻

(2019-08-23発行、978-4088442358)

第6巻

(2021-09-24発行、978-4088445281)

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