かくりよものがたり

かくりよものがたり

架空の日本を舞台に、人に災いをもたらす怨霊を鎮魂するために戦う特別な力を持つ姫と、姫の延命のために力を尽くす付き人の少年が、ともに戦う和風バトルファンタジー。「週刊ヤングジャンプ」2013年32号から2015年4・5合併号にかけて、「第一幕」と称して連作された作品。

正式名称
かくりよものがたり
作者
ジャンル
和風ファンタジー
関連商品
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世界観

強い未練により成仏できず、生きている人間に危害を加える「怨霊」から人々を守るため、唯一怨霊を鎮魂する力を持つ姫のアメと、その付き人のサルタヒコが戦う姿を描く和風ファンタジー。卑弥呼や森蘭丸など、日本の歴史上の有名人をモチーフとしたキャラクターが多数登場し、彼らが繰り広げる大迫力の戦いも見どころの1つになっている。

あらすじ

人間の少年・サルタヒコは、幼なじみのアメとともに、人々に災いをもたらす「怨霊」の鎮魂活動を行っている。怨霊を鎮魂する特別な力を使うたびに加齢し、加速度的に死に近づいていくアメを、少しでも長く生き永らえさせるために手を尽くすサルタヒコだったが、怨霊は日々増加していく。さらにある日、2人の前に、亡くなったはずのアメの双子の姉・ワタが敵として立ちはだかるのだった。

単行本の装丁

本作『かくりよものがたり』は 「週刊ヤングジャンプ」に掲載された作品だが、コミックスのレーベルは「YJ ヤングジャンプコミックス」ではなく「JC ヤングジャンプ」となっている。そのため本のサイズは「YJ ヤングジャンプコミックス」において一般的なB6判ではなく、「週刊少年ジャンプ」のコミックスレーベル「JC ジャンプコミックス」と同じ新書判となっている。

関連作品

関連作品として「ミラクルジャンプ」2013年No12に掲載された『アメとサルタヒコ』がある。こちらは本作『かくりよものがたり』の原型となった作品で、本作のメインキャラクターであるサルタヒコアメとほぼ同じキャラクターが登場するが、一部の設定や展開は異なる。なお、この『アメとサルタヒコ』は、本作『かくりよものがたり』のコミックス8巻に収録されている。

作家情報

藤崎竜は、主に少年誌・青年誌で活躍している男性漫画家。出身地は青森県。代表作は『封神演義』。原作付きの作品を手掛けることも多く、代表的なものに『屍鬼』(原作:小野不由美)、『銀河英雄伝説』(原作:田中芳樹)がある。

登場人物・キャラクター

主人公

アメの付き人として、ともに怨霊の鎮魂をしている少年。前髪を目が隠れそうに伸ばしたショートカットの髪型に帽子を被り、学ランに似た服装にマフラーを巻いている。もとは普通の人間だったが、現在では怨霊との戦い... 関連ページ:サルタヒコ

零場カミツヨミドの姫。双子の姉としてワタがいる。年齢は11歳だが、容姿は17歳ほどに見える。和服を着て、前髪を左寄りの位置で斜めに分け、ブルーグレーのロングヘアを膝まで伸ばして頭の両サイドに花の髪飾り... 関連ページ:アメ

アメの双子の姉。怨霊収容所トヲツカムナビを統べる。零場カミツヨミドのもう1人の姫だが、故人。前髪を真ん中で分けて額を全開にし、爪先につくほど伸ばしたブルーグレーの髪を、両サイドの耳の高さでまとめたツイ... 関連ページ:ワタ

ワタの従者の若い人間の男性。前髪を目が隠れそうなほど伸ばしたふんわりとしたショートカットの髪型に、装束を着ている。かつては霊場カミツヨミドの神官だったが、現在はワタとともに怨霊収容所トヲツカムナビで暮... 関連ページ:タケミカヅチ

飛鳥時代の天才政治家。第33代天皇である推古天皇の時代の摂政。別名は「聖徳太子」。現在は怨霊収容所トヲツカムナビにおいて、ワタに次ぐNo.2の怨霊となっている。前髪を目が隠れそうなほど伸ばして、帽子を... 関連ページ:厩戸皇子

怨霊使いの、11歳の人間の少女。爪先に届くほど伸ばしたドレッドヘアに帽子を被り、目の下に大きなクマがある。一人称は「ぼく」で、容姿も少年のようであるため誤解されがちだが女性。本来普通の人間に怨霊と戦う... 関連ページ:ニギ

恐山で「美人過ぎるイタコ」として活動している16歳の少女。前髪をバラバラの高さに房ごとに切りそろえ、肩につかない長さの緑色のボブヘアをしている。人間でありながら怨霊を退治できる芸能人としてテレビ出演し... 関連ページ:咲夜

霊場カミツヨミドに住む御霊の1人。前髪を真ん中で分けて額を全開にし、床につくほど伸ばしたストレートロングヘアをしている。不思議な力で宙に浮き、和服を着た若い男性の姿をして現れる。まろ眉。プライドが高く... 関連ページ:世阿弥

サラリーマンの若い男性。前髪を眉の高さで切り、癖のある刈り上げヘアに眼鏡をかけている。真面目で心優しい性格。ある日、街を歩いていたところ、「辻斬りをしたい」ためターゲットを探していた怨霊の岡部菊外に、... 関連ページ:柴生 富良夫

霊場カミツヨミドに住む御霊の1人。前髪を目が隠れそうなほど伸ばし、太ももまで伸ばした癖のあるストレートロングヘアをした若い女性の姿で現れる。目には目隠しをし、また常に水辺でみそぎをしているため、基本的... 関連ページ:卑弥呼

霊場カミツヨミドに住む御霊の1人。前髪を真ん中で分け、お尻まで伸ばしたストレートロングヘアをポニーテールにしている若い男性の姿で現れる。新撰組の隊服を着て、帯刀している。もともとは怨霊であったが、現在... 関連ページ:沖田 総司

平安時代末期の僧衆で、源義経の郎党。現在はワタの手により黄泉返り怨霊となっている。怨霊収容所トヲツカムナビでの階級は大怨霊。前髪を上げて額を全開にし、髪全体をツンツンに立てて、背中にいくつもの武器を背... 関連ページ:武蔵坊 弁慶

怨霊となった、室町時代・伊勢国桑名の刀工。怨霊収容所トヲツカムナビでの階級は上級怨霊。前髪を眉上で切った短髪に、顔と身体中に切り傷の痕がある和服姿の若い男性の姿をして現れる。刀の切れ味にこだわり、江戸... 関連ページ:千子村正

戦国時代、織田信長の側近であった少年。「本能寺の変」において信長とともに死亡したとされるが、現在はワタの手により黄泉返り、怨霊となった。怨霊収容所トヲツカムナビでの階級は大怨霊。青色の髪全体を前に向か... 関連ページ:森 蘭丸

1570年5月、織田信長を狙撃した男性。その後捕らえられ、のこぎりで少しずつ首を落とされるという「ノコ引きの刑」で亡くなった。現在はワタの手により黄泉返って怨霊となり、怨霊収容所トヲツカムナビでの階級... 関連ページ:杉谷 善寿坊

鉄砲集団「雑賀衆」の棟梁。1570年「石山合戦」において織田信長の敵として立ちはだかった男性。現在はワタの手により黄泉返って怨霊となり、怨霊収容所トヲツカムナビでの階級は上級怨霊。前髪を真ん中で分けて... 関連ページ:雑賀 孫市

16世紀のポルトガル人冒険家。癖のあるショートカットの髪型に帽子を被り、カルサンを履いた若い男性の姿で現れる。「デース」「アリマセーン」といった、片言の日本語で話す。自伝に「1544年に鉄砲を初めて日... 関連ページ:フェルナン・メンデス・ピント

陸上自衛官の男性。作中では常にガスマスクを付けて登場するため素顔は見えず、年齢は不明。迷彩服の上に防弾チョッキを身に着け、その上にウサギの耳が付いたフード付きポンチョを被っている。寡黙で厳しい、落ち着... 関連ページ:山田 一郎

戦国時代から安土桃山時代にかけての茶人。「茶聖」と称される。年老いた男性の姿で現れる。現在はワタの手により黄泉返って怨霊となり、怨霊収容所トヲツカムナビでの階級は大怨霊。前髪を上げて額を全開にし、肩に... 関連ページ:千利休

江戸時代中期に活躍した発明家。前髪を目が隠れそうなほど伸ばし、胸まで伸ばしたぼさぼさのロングヘアに学帽を被り学ランを着て、歌舞伎のようなメイクをした若い男性の姿で現れる。現在はワタの手により黄泉返って... 関連ページ:平賀 源内

第66代天皇である一条天皇の皇后、藤原定子に仕えた女性作家。平安時代の人間だが、なぜか『ショムニ』の坪井千夏にそっくりな、前髪を眉上で切り、腰まで伸ばしたストレートロングヘアに、OLの制服姿の若い女性... 関連ページ:清少納言

葦原中国の王。天皇家が降臨する前は地上世界の広い範囲を勢力下に収めていたとされる英雄。前髪を目の上で切ったふんわりしたショートカットヘアで、牛に乗った少年の姿で現れる。ワタには「大ちゃん」と呼ばれてい... 関連ページ:大国主命

怨霊使いの14歳の少年。ニギの許嫁でもある。一房が太めのドレッドヘアにもみあげを伸ばし、顎髭を生やした色黒で筋肉質の容姿をしている。顔の真ん中に、バツ印の傷跡がある。日常的に幽界へのダイビングを行って... 関連ページ:ホノカ

幽界で、魂のスープをかき混ぜる仕事をしている年老いた男性。人間の身体にカラスのくちばしのようなマスクをつけ、カラスの羽のような服を着ている。語尾に「ダーヨ」と付ける独特の口調で話す。周囲からは主に「老... 関連ページ:ジョン・ドゥ

オチカリーノ・アザビーノ・ギロッピング・ザ・ギン・450世

霊場カミツヨミドの歴代の姫たちに力を授けていた聖なる存在。とても小さな、殻のとれたカタツムリのような姿をしている。長い名前を略して「お力さま」と呼ばれている。可愛らしい女性が大好きで、世界中で一番可愛い女性に「お力」を授け、姫の資格を与えていた。非常にスケベでいやらしい性格。

幽界の魂のスープの底に住む大霊獣の女性。サルタヒコの武器である「蛇比礼(おろちのひれ)」も、このオロチの身体の一部から作られた。サルタヒコには「ロチ」と呼ばせている。非常に巨大で、オロチにとっては人間... 関連ページ:オロチ

場所

幽界

霊の世界。対義語として人間の住む世界である「現界(あらわよ)」がある。人は死ぬと魂が現界から幽界へ沈んでいき、怨霊になるほどの未練がない限りは沈み続け、1か月ほどで幽界の底へ到達する。その後、幽界にあ... 関連ページ:幽界

怨霊収容所トヲツカムナビ

ワタが「黄泉返り」させた怨霊たちを収容している町。ワタを頂点に厩戸皇子をNo.2とし、厩戸皇子の下に森蘭丸のような6人の大怨霊がおり、その下に千子村正などの上級怨霊、その下の最下層が、理性のない低俗霊というヒエラルキーを形成している。

その他キーワード

怨霊

生への強い執着により、人間の世界である「現界(あらわよ)」と「幽界」の間にある境界から離れられず、幽界へ落ちることに逆らっている魂。対義語として「御霊」がある。現界に強い未練のある魂が怨霊になる。怨霊... 関連ページ:怨霊

御霊

霊場カミツヨミドで暮らす清浄な霊。対義語として「怨霊」がある。幽界に暮らし、現界では数分と姿を保てないため、御霊たちは、咲夜に口寄せされるなどの特別な方法がない限り、現界に行くことはできない。御霊の中にはかつて怨霊だったものもあり、アメのような「お力」を持つ姫により浄化された結果、御霊となった。

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