概要・あらすじ
生きとし生けるものすべてに神が宿り、人々と共存する世界。穢れた神を斬り、浄化する役目を持った人間は「神祇の守り人」と呼ばれていた。とある村の巫女として育った少女の志乃は、ある日、土地神への人身御供として選ばれる。志乃の許嫁だった青年の千里はそれに反発し、儀式の場から志乃を奪い返そうとする。しかし、そのことで二人は神の呪いを受けてしまう。千里は植物のような体と、植物の声を聞くことのできる神通力、そして穢れた神を浄化できる力を与えられる。一方、志乃は狐の姿にされてしまい、千里が眠っているあいだ以外は人間に戻れなくなってしまう。志乃と自分の体を元に戻すため、千里は各地の神を浄化する神祇の守り人として旅を続けるのだった。
登場人物・キャラクター
千里 (せんり)
とある経緯から神の呪いを受け、体の半分を植物にされてしまった青年。植物の声を聞くことができ、日光と水があれば生きていける体質。穢れた神を斬って浄化することができる刀「十掬の命(とつかのみこと)」を持つ神祇の守り人。右目の瞳は陰陽型をした守り人の印になっている。神を浄化したときに得られる勾玉のような「種」を集め、自分の守護神である天照大御神に献上するのが旅の目的。
志乃 (しの)
千里と共に旅をしている狐。もともとは人間の女性であり、千里の許嫁だった。とある村の巫女として育てられており、土地神への人身御供として選ばれるが、千里によって救い出される。しかし、そのことで神から呪いを受け、千里が起きているあいだは人間の姿へ戻れなくなってしまう。神を浄化したときに得られる「種」を集め、天照大御神に献上すれば人間の姿に戻れるとされている。