かむろば村へ

かむろば村へ

かむろば村にやってきた青年が想像もしなかった、村人たちの複雑な人間関係を描き、生きることの意味を問うファンタジー漫画。いわゆる田舎暮らし体験記やノウハウ漫画ではなく、人間たちのどろどろとした関係や心に宿す闇が引き起こす事件の数々が、やがて壮大な結末へと収束していく。

概要

4年間勤めた銀行をリストラされ、金を一銭も使わずに生きていこうと決意した高見武晴は、かむろば村に移住してきた。高齢化、過疎化が進むかむろば村の住人は、やたらと面倒見のいい村長や、神様とよばれる謎の老人、憂いを湛えた旅館の女将など、一風変わった人たちばかり。そんな人々に助けられながら、高見武晴の田舎暮らしは始まった。

登場人物・キャラクター

主人公

銀行員時代、中小企業相手の融資渉外担当をしており、金利引き上げや融資打ち切りなどの地獄を見て以来、心を病み、金を触ることもできない体質になってしまう。金を一銭も使わず生きていくことを目標に、かむろば村... 関連ページ:高見 武晴

天野 与三郎

かむろば村の村長。村にひとつだけあるスーパー、スーパーあまのを経営している。高見武晴が移住した当初から何かと面倒をみてくれる。誰に対しても異常に面倒見がよく、頼まれたら何でもやる。元伊佐旅館の従業員で、さらにその前は警官という過去を持つ。

村人からは神様と呼ばれている老人。おんごろ温泉、伊佐旅館、古墳のある山の所有者であり、おんごろ温泉の源泉に自由に浸かれるのは中主だけである。普段はカメラを持って村をぶらぶらしているだけだが、村で何かを... 関連ページ:中主

早坂 三好

通称みよんつぁん。高見武晴に田んぼを貸し、米の作り方を教えてくれる老人。見た目は普通のお年寄りだが、長年の農作業で鍛えられた体はたくましく、服を脱ぐと64歳とは思えないほど筋骨隆々。村一番の力持ちと言われる。妻のマキがアルツハイマー病を患っており、時おり徘徊するマキを探す。

通称みんちゃん。家が、村人たちが集まって食事をする集会所のようになっている。いつ行ってもみんちゃんの料理が食べられる。ただし、食堂として営業許可はとっていないので、村人は金は払わずにモノを置いていく決まりになっている。元伊佐旅館の料理人で、村長と同棲していたこともある同性愛者。

天野亜希子

天野与三郎の妻で、スーパーあまのを切り盛りしている。天野亜希子が村長の妻だと知った高見武晴が、思わず驚いてしまったほどの美人。気が強いがさっぱりとした性格。夫婦そろって高見武晴の面倒を見てくれる。

伊佐 奈津

伊佐旅館の女将で、中主の娘。どこか憂いのある美女で、何も望まない生き方をしている。過去に、天野与三郎と関係を持ったことは、村では公然の秘密となっている。

伊佐 進

通称しんちゃん。伊佐奈津の息子で、中主の孫。いたずら好きで高見武晴にとてもよく懐いてくる。父親はいない。顔が天野与三郎とウリふたつなことから、村人は口にこそ出さないが天野与三郎が父親であることは知っている。中主と同じく、暗闇で目が光る。

青葉

高見武晴に好意を寄せる女子高生。父親と二人暮らしだが、まともに働かないダメな父親を嫌い、隣の青石市でヤクザと同棲している。一時は高見武晴と結婚を決意するものの、田舎暮らし暮らしを嫌い姿を消す。

奥山 勝男

伊佐旅館の板前で、人相が悪く口数も少ない。高見武晴は奥山勝男を初めて見た時からそこはかとない怖さを感じた。かつて、警官時代の天野与三郎と因縁のあったヤクザだが、今は大人しく働いている。

多治見 正芳

警官時代の天野与三郎と因縁のあったヤクザ。天野与三郎が村長をしていることを知り、かむろば村へやってくる。天野夫婦につきまとい嫌がらせをしてくる。青石市の市会議員青砥の運転手となり、青砥の企みの片棒を担ぐことになる。

青砥

青石市の市会議員で、かむろば村の青石市合併を推進している。天野与三郎のことを嫌っており、多治見正芳を使って天野与三郎の村長選挙立候補を妨害する。また、かむろば村のことは中主におうかがいを立てなければ決められないことから、中主も目の上のたんこぶのように思っている。

場所

かむろば村

人口495人、65歳以上198人、高齢化率40%で、以前、隣の青石市との合併話が持ち上がったが、住民投票の結果反対98%で合併はなくなった。病院、学校、警察、そして郵便局もない寒村。村には古墳があり、... 関連ページ:かむろば村

おんごろ温泉

『かむろば村へ』に登場する温泉。世界最古の温泉と謳っているが、もちろん眉唾である。おんごろ温泉には伊佐旅館があるが、源泉はかむろば村の古墳がある山にあり、どんな病気、ケガも癒してくれるといわれている。ただし、源泉は湯温47度と非常に熱い。

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