ラブ&ファイヤー

燃える左ストレートを放つ炎のファイター飛雄河炎と、頼み人の恨みをリングで晴らす仕置人ボクサー草影幽次。対照的な2人の男がリングで激突するまでを描いた、異色のボクシング漫画。

正式名称
ラブ&ファイヤー
ふりがな
らぶあんどふぁいやー
作者
ジャンル
ボクシング
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
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概要・あらすじ

昭和47年、ボクシング世界バンタム級チャンピオンの飛雄河剛が運転を誤り、妻と共に死亡するという事故が発生。ただ一人生き残った4歳の息子、飛雄河炎も左腕に大火傷を負ってしまう。両親以外に身寄りのなかった炎は母親の友人に引き取られて渡米することとなり、剛が所属していた聖拳ジム会長の娘で炎の幼なじみのは、涙ながらに彼を見送った。

それから13年、ニューヨークで世界王者シュガーレイ・ジーザスと聖拳ジム所属の王島拳司との世界ライト級タイトルマッチが行われた。試合はチャンピオンの圧勝で終わるが、そのとき愛は会場に炎の姿を発見し、彼の後を追う。スラム街で愛はついに炎と再会を果たすが、炎は街のチンピラたちを率いる札つきのワルになっていた。

登場人物・キャラクター

飛雄河 炎 (ひゅうが ほのお)

自動車事故で死亡した、元ボクシング世界バンタム級チャンピオン飛雄河剛の遺児。左腕全体に事故の際に負った大きな火傷の痕がある。両親共に事故死したため、アメリカにいる母親の友人に引き取られたが、養父母も火事で焼死。預けられた施設を飛び出し、スラム街の不良たちのリーダーとなった。天性のボクシングセンスの持ち主で、ことに左ストレートは拳が燃え上がるほどの威力を持つが、父親の事故の原因が網膜剥離の影響によるものだったため、当初はその原因を作ったボクシングを嫌っていた。 しかし、ジーザスの弟やカルロス・スナイパーとの激闘の中で、ボクシングが自身の魂の叫びであることに気づき、プロボクサーとなる決意をする。

草影 幽児 (くさかげ ゆうじ)

リングに上がれなくなったボクサーの恨みを晴らすために試合を行い、標的のボクサーに制裁を下す「まぼろしのボクサー」。頼み人がボクシンググローブの上に藁人形を乗せて五寸釘で打ち続けると、どこからともなく現れ、頼み料を受け取ってリングに上がる。試合ではあえて敵のパンチを受けて頼み人の痛みや恨みを身体に染み込ませ、ボクサーの恨みの魂を乗せたパンチで対戦相手を再起不能に追い込む。 タイトルや栄光には一切興味を示さないが、飛雄河炎と出会い、彼と純粋にグラブを交えてみたいと思うようになる。

(あい)

飛雄河剛が所属していた聖拳ジムの会長の娘で、飛雄河炎とは幼なじみ。アメリカで音信不通となった炎の行方をずっと探し続けていて、シュガーレイ・ジーザスと王島拳司との世界戦の最中に炎を発見。彼の後を追って運命の再会を果たした。

シュガーレイ・ジーザス (しゅがーれいじーざす)

WBA、WBC、IBF統一世界ライト級チャンピオン。48戦48勝全KOという圧倒的な戦績を誇っており、「神の拳」という最大限の賛辞を与えられている。「死の街」と呼ばれるサウスブロンクスの出身で、最底辺からスーパースターへと上り詰めたことから街の者たちに神のごとく崇められており、カルロス・スナイパーをはじめとする数々の若手ボクサーの育成にもあたっている。 王島拳司との試合の最中に飛雄河炎がリングに投げ込んだ紙飛行機に運命のようなものを感じ、彼をボクシングの道へと誘う。顔がそっくりの双子の弟がいる。

ジーザスの弟 (じーざすのおとうと)

シュガーレイ・ジーザスの双子の弟。顔は兄に瓜二つだが、ヘビー級のため体格は一回り大きい。ボクサーとしては凡庸だが、それだけに兄のことを誇りに思っている。ジーザスと王島拳司の試合の途中、飛雄河炎がリングに紙飛行機を飛ばしたことに怒りを覚え、兄とボクシングを侮辱した者として制裁を加えようとする。

カルロス・スナイパー (かるろすすないぱー)

シュガーレイ・ジーザスの弟子の若手ボクサー。何十人もの命を奪ったプロの狙撃手の息子で、父親に殺された者たちの恨みを乗せた悪魔の拳「デビル・パンチ」は対戦相手を一撃で葬り去る威力を持つ。ジーザスの命令を受けて飛雄河炎とリングで戦い、KO寸前まで追いつめるが、炎の放つ左ストレートの前に敗れ去った。

王島 拳司 (おうじま けんじ)

ニューヨークで世界統一王者シュガーレイ・ジーザスとの世界戦に挑んだ、聖拳ジム所属のボクサー。アマチュア時代から稀代のテクニシャンとうたわれた実力者だったが、圧倒的な力を誇るジーザスの前に完敗。試合後、意識不明の重体となる。入門した時から愛に魅かれていて、タイトル戦の前にプロポーズしていたが、彼女が飛雄河炎を追って姿を消したためタイトル戦と恋の両方で破れることとなった。

山倉 修 (やまくら おさむ)

レストランに勤めながらリングに上がっていた無名の若手ボクサー。日本ライト級のホープである大橋竜一と対戦することになるが、大財閥の息子でもある大橋に散々侮辱されたうえ、彼女である洋子をレイプされてしまう。さらに、自殺を図った洋子を助けようとして左腕に重傷を負い、リングに立てなくなったため草影幽児に大橋への復讐を依頼する。

大橋 竜一 (おおはし りゅういち)

日本ライト級のホープにして大橋財閥の御曹司。自分は他人に足を舐めさせる選ばれし人間だと思い込んでいる外道で、対戦相手に指名した山倉修の彼女の洋子をレイプした。山倉の頼みを受けた草影幽児によって試合で脳を破壊され廃人となった。

砂原 勝利 (すなはら かつとし)

相手を殴り倒すことを喜びとしている狂暴なボクサーで、あだ名は「死神」。ジムに入ったばかりの野村良男を無理矢理スパーリングの相手にしていたぶり、殴り殺した。これにより良男の母親の恨みを買い、リングで草影幽児の制裁を受ける。

野村 良男 (のむら よしお)

砂原勝利が所属しているジムに入門したボクシング好きの若者。まだプロテストにも合格していない素人であるにも関わらず、人を殴り足りないという砂原に無理矢理スパーリングの相手をやらされて死亡。しかも、野村良男の方からスパーリングを申し込んだために起きた事故という形で処理されてしまう。

ダイナマイト後藤 (だいなまいとごとう)

日本タイトルを獲ったこともある31歳のベテランボクサー。長年のダメージの蓄積からパンチドランカーになりかけている。本人もそれを自覚しているが、リングでの栄光を忘れることができず、全盛期を過ぎているにも関わらず現役にしがみついている。

由紀 (ゆき)

ダイナマイト後藤の婚約者。パンチドランカーになりかけているにも関わらず、現役を続行しようとする後藤にボクシングをあきらめさせるため草影幽児に依頼。ダメージが残らない形で後藤のボクシングへの未練を断ち切って欲しいと願った。

川野 一郎 (かわの いちろう)

黒人ハーフのプロボクサー。1発はあるが戦績は平凡で、世界ランカーである夏八木透の世界前哨戦の相手に指名される。実力差は歴然で完全なかませ犬だったが、勝利したら世界への挑戦権を得られるという条件が付いていたことから対戦を受諾。たった一人の肉親である祖母の目の手術代を世界戦のファイトマネーで賄うため、草影幽児に自分を夏八木に勝たせて欲しいと異例の頼みをする。

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