概要・あらすじ
天野ひかるは25歳。T大学医学部を卒業し、地元大阪に戻って監察医として勤務し始め、大阪府警の森田淳也達と捜査に臨む。その優れた腕で難事件の背後に隠された事実を読み解き、その悲しさに涙しながらも解決に導いていく。
登場人物・キャラクター
天野 ひかる (あまの ひかる)
ショートヘアの女性。25歳。T大学医学部を首席で卒業後、法医学の道に進み大阪のO大学附属病院に勤務する。情にもろく、仕事熱心な新米監察医。経験は浅いが他の監察医が見落とすような手掛かりも発見する。実家は大阪でたこやき屋「たこへい」を営む。
天野 輝幸 (あまの てるゆき)
登場時50歳の痩せ型の男性。天野ひかるの父。たこ焼き屋「たこへい」を経営している。阪神タイガースのファンで、新聞で試合結果を見てはがっかりしている。
天野 光代 (あまの みつよ)
登場時52歳。おかっぱでやや太めの女性。天野ひかるの母。娘の天野ひかるの行く末を心配して、次から次にお見合いの話をもってくる。
田所 新作 (たどころ しんさく)
48歳の男性。眼鏡に口髭を生やしている。O大学医学部教授で法医学の権威。元はT大学医学部の教授であり、天野ひかるの恩師。自分が担当する監察案件に天野ひかるを応援に呼ぶことがある。
橘 大介 (たちばな だいすけ)
短髪で色黒の男性。登場時25歳。T大学医学部時代で天野ひかるの同期生。所属研究室を決める際、癌治療の権威月山秋夫の研究室に誘う。卒業後は八重山諸島に渡り、無医島を回って診療している。
村山 純 (むらやま じゅん)
49歳の男性。頭頂部が禿げあがっている。大阪府警捜査一課のベテラン刑事。いい加減な性格で後輩刑事の森田淳也を呆れさせることもある。次々に事件解決の鍵を発見する天野ひかるにぼやきながらも捜査には真剣に取り組む。
森田 淳也 (もりた じゅんや)
登場時27歳の男性。短髪で右目の下に古傷がある。大阪府警捜査一課の新米刑事。元は機動隊に所属していた。監察医の天野ひかると度々捜査を共にし、その真摯な姿勢に好意を持つ。
月山 秋夫 (つきやま あきお)
天野ひかるがT大学医学部の学生だったときの教授の一人。化学療法におけるがん治療の権威。天野ひかるの能力を見込んで、自らの研究室に誘う。
南来 シン (なんくる しん)
肌の色が黒くショートカットの女子。看護師を志す女子高生。橘大介の助手を務める。住んでいる八重山諸島の星砂島は無医村で、週2回の診療に訪れる橘大介が不在の際は代わりに治療している。
姉小路 拓磨 (あねこうじ たくま)
眼鏡に坊ちゃん刈りで育ちのよさそうな26歳の男性。実家は神戸市で代々内科医をしており、兵庫県では有名な名家。マザコン気味。
亀井 福助 (かめい ふくすけ)
大阪市内にあるR署少年課の男性刑事。坊主頭で登場時49歳。大阪府警捜査一課の村山純とは同期。独身でボロアパートに住んでいる。検挙した少年達の様子を気にかけ、仕事の傍ら会って相談に乗っている。大の酒好き。
島田 タマ子 (しまだ たまこ)
下町に住んでいる32歳の女性。口元にほくろがある。バツイチで、島田翔太という息子がいる。屋台で飲んでいた時に酔って現れた姉小路拓磨と知り合う。
渡辺 利和 (わたなべ としかず)
真ん中分けの髪で髭の剃り跡が目立つ37歳の男性。東京都H市のH警察署の刑事。天野ひかると共に以前自殺として処理された事件を捜査する。軽いノリで話すが鋭い推理をする。
藤村 正美 (ふじむら まさる)
眼鏡をかけエリート然とした30歳の男性。天野ひかるのO大学附属病院の同僚であり、T大学医学部の先輩でもある。婚約中。真面目だが、どこか陰がある。