そのモガリは熱を知らない

そのモガリは熱を知らない

医師免許を持つ訳ありの女性刑事・狩結ランと、研修が終わったばかりなのになぜか彼女の監督をすることになった新米医師・南陽人。特別法医捜査室を舞台に、知識が豊富で解剖技術の高いランと、新米法医・南が、法医解剖によって死因を特定し、事件を解決していく医学ミステリー。講談社「モーニング」2021年26号より連載開始。

正式名称
そのモガリは熱を知らない
ふりがな
そのもがりはねつをしらない
作者
ジャンル
推理・ミステリー
 
医療
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概要・あらすじ

多摩医科大学付属病院で研修期間を終えた南陽人。同期はみんな配属先を決めているのに、自分はまだ行き先が決まらず、ゆっくり自分に合う科を探せばいいと同期の友人たちから慰められてしまう。そんな中、教授から検案(死因の確認作業)に行ってこいと指名された南は、遺体を診ることに。現場には太った中年男性が口から泡を吹き、仰向けに倒れていた。目立った外傷もなく、彼の上着のポケットには不整脈の治療薬が入っていた。南は警察に促されるまま「病死」「心不全」と検案書に記入してしまう。しかし現場近くにいた捜査一課8係特別法医捜査室警部補の狩結ランが、「その死体は不自然だ」と指摘し、法医解剖を要請すると言い出した。そして「どう誤診したかを見ておくといい。これは事件だから」と言って南に解剖を見学させる。ランは刑事でありながら、医師免許を持っていて、自分で解剖すると申し出る。そして見事な手さばきで解剖し、胸・背部外部圧力による心破裂が原因と断定。その場にいた警察官が、暴れる男性をきつく制圧したことが直接の死亡原因だった。ランは「この国では死という病は蓋をしたまま葬られてしまう。法医ならその蓋を開けられるのに」とつぶやいた。これがきっかけで、南はその人の人生の最後に関わる「死を診られる医者」に興味を持ち、法医学を学ぶことにした。気合を入れて学び直そうとした矢先に、警視庁に新設された特別法医捜査室に出向させられる南。南はまだ新米なのに、なぜかランの監督医として派遣され、彼女に振り回されていく。そして二人は遺体の声を聞きながら、法医解剖によって事件の真相に迫っていくのだった。

登場人物・キャラクター

狩結 ラン (かりゆい らん)

警視庁刑事部捜査一課8係特別法医捜査室警部補の女性。医師免許を持っている。豊富な医学知識を持つ死因究明のエキスパートで、死因を特定する小さな傷も見逃さない。解剖が好きで得意なため、生きている人より死体の声を聞くことを優先してしまう。小柄な体格で自分の身なりにはあまり気を使わない。洋菓子、和菓子問わず甘いものが好きで、お店のケーキを全種類注文することもある。狩結ランの祖父・狩結圭蔵が違法に解剖をして、当時中学1年のランに解剖を手伝わせていた。その過去からランは法医学者になれず、解剖には法医の監督が必要。

南 陽人 (みなみ はると)

多摩医科大学付属病院で研修を終えたばかりの新米医。細身で目が大きく控えめな男性。医者になり、人の役に立ちたいという気持ちは強いが、要領が悪く、頼りない彼を受け入れてくれる科はなかなか見つからなかった。検案で誤診をしたことがきっかけで法医を目指すことになる。観察力があり、お人よしで気が優しい。

クレジット

監修

岩瀬 博太郎

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