概要・あらすじ
リスボンの大学を卒業したマリア・マルタ・クウネル・グロソは東京にやって来て笑明館で暮らしていた。裕福とは言えない暮らしだったが、そんな中でお金のかからない料理を編み出して、一人暮らしを満喫していく。
登場人物・キャラクター
マリア・マルタ・クウネル・グロソ
ポルトガル人の女性。リスボンの大学を卒業後、都市工学の勉強をする為に東京にやって来た。修士論文も提出しているが、東京の街や人、食べ物に魅力を感じて日本に残っている。文京区にあるアパート笑明館で暮らしている。料理が得意で、アパートや近隣の住人から食材をもらっては、工夫を凝らした料理を作る。 町の人との交流も深く、時には貴重な食材をもらったり、調理方法を教えてもらうことも。髪は金髪で、もみあげの部分だけを伸ばしている。日本語がとても上手いが、興奮するとポルトガル語が出てくる。
美緒子 (みおこ)
アパート笑明館の住人で、マルタの隣の部屋に住んでいる。上野にある国立子ども図書館で司書をしている。マルタとは仲が良く、本の紹介や、食べ物のお裾分けをする。行動を共にすることも多く、一緒にアパートのベランダで焼き芋をしたり、銭湯に足を運ぶことも。髪は黒でショートカット、前髪を真ん中で分けている。
神永 (かみなが)
マルタと同じく笑明館に住んでいる。酔っ払うと、自室とマルタの部屋を間違うことがしばしばある。町田の病院に勤めている女医である一方、独学で美大への進学を目指している。アパートの近くに実家があるものの、アトリエ用として部屋を借りている。強気な性格で、マルタに対して料理を作るよう半ば強引にお願いすることも。
廣岡 (ひろおか)
マルタが以前通っていた大学院で同じ研究室に所属していた。現在は金沢に住んでおり、2人の子供がいる。髪はボサボサで、アゴに生やしたヒゲ、丸メガネが特徴。マルタからはヒロさんと呼ばれている。肉なしのカレーを頼み、その代わりに大量のらっきょうを入れて食べる。
由利絵 (ゆりえ)
マルタと同じく笑明館に住んでいる。メガネをかけており、髪は黒く、ツインテールやポニーテールにしている。マルタとよく行動を共にしており、美緒子を含めた3人で鍋をすることも。フリーマーケットに参加するなど行動的な性格。実家は北海道で、マルタにじゃがいもをお裾分けする場面もある。
前田 小春 (まえだ こはる)
笑明館の大家をする老齢の女性。京都出身で、上京する際に実家からぬか床を持ってきた。マルタに対してぬか漬けをごちそうしている。面倒見のいい性格で、笑明館の住人を気にかけている。一方でマルタに公演の掃除や庭の草刈りを頼むこともある。
伊藤 (いとう)
無口で老齢の男性で、神奈川の逗子で妻とともに暮らしている。以前はマルタが通っていた大学で建築史を教えていた。マルタが直接講義を受けることはなかったものの、彼女が拾った猫を引き取る際に知り合った。酔うとウクレレの演奏を披露するが、腕前は高くない。髪は薄く、メガネをかけている。
国枝 (くにえだ)
古道具屋のオーナーを勤めている黒髪ロングヘアの女性で、古時計やブリキの玩具など、様々なアイテムを売っている。マルタはここでアルバイトをしている。以前は投資銀行で働いていたが、数年前に突然辞めで現在の仕事を始めた。神永の知り合いでもある。面倒見も良い様子で、仕事終わりにマルタをバーへ連れて行くこともある。
数代 (かずよ)
肉屋を切り盛りする女性で、マルタもよくこの店を利用している。6人の子供を育てた母親でもある。恰幅がよく豪快な性格。マルタに対して食材をお裾分けしており、時には高級食材の松茸を渡すことも。銭湯で笑明館の住人と会話する機会が多く、親睦を深めている。
エリザ
マルタの姉で、なかなかポルトガルへ帰ってこない妹を心配して来日してきた。リスボンの大学では植物学を学んでいた。現在は結婚し、イギリスのロンドンに在住、植物園に勤務している。台湾の学会に参加するなど、国際的に活躍している様子。牛肉を使った料理「ピカパウ」が好物。髪はブロンドで、右目の下に泣きボクロがある。
美智子 (みちこ)
笑明館の近所にある銀早会館で絵画教室を開いている中年の女性。子供向けの教室で、マルタは手伝いとして参加することがある。絵画教室ではあるものの多くのことを教えており、わらじ作り教室を開催する場面もある。教室ではいつもエプロンをしている。後ろで結いた髪型と、右顎にあるホクロが特徴。
藤井 (ふじい)
笑明館の大家である前田の隣に住む女性。マルタとは大学院時代の友人。住まいは平屋の一軒家で、カヌーが趣味とあって、庭先にはカヌーの船体が置いてある。大学院を出たあとは蟹の研究をするためアフリカへ出向いていた。右利きの蟹と左利きの蟹について研究していたという。そばかすが特徴で、身長はマルタより頭一つ分小さい。
場所
笑明館 (しょうめいかん)
文京区にある寺の敷地内にある築70年、風呂なしアパート。2階建てで、2階にはマルタや美緒子、1階には神永が住んでいる。敷地は広く、庭では住人がパーティを開くこともある。また2階にはベランダがあり、住人は焼き芋をしたり、水着姿で昼寝をしたりと自由に使っている。
続編
くーねるまるた ぬーぼ
高尾じんぐの『くーねるまるた』の続編。日本へと舞い戻ってきたマルタが、日本各地の新たな文化とさまざまな美味しい食べ物に触れていく姿を描くグルメ漫画。また、前作の「笑明館」の仲間たちも引き続き登場し、装... 関連ページ:くーねるまるた ぬーぼ
書誌情報
くーねるまるた 14巻 小学館〈ビッグ コミックス〉
第1巻
(2013-01-30発行、 978-4091848475)
第2巻
(2013-05-30発行、 978-4091853059)
第3巻
(2013-11-29発行、 978-4091857286)
第4巻
(2014-04-30発行、 978-4091862464)
第5巻
(2014-10-30発行、 978-4091867100)
第6巻
(2015-04-30発行、 978-4091870841)
第7巻
(2015-09-30発行、 978-4091872791)
第8巻
(2015-10-30発行、 978-4091872807)
第9巻
(2016-04-28発行、 978-4091876737)
第10巻
(2016-10-28発行、 978-4091892744)
第11巻
(2017-01-30発行、 978-4091894458)
第12巻
(2017-05-30発行、 978-4091895752)
第13巻
(2017-10-30発行、 978-4091896780)
第14巻
(2018-02-23発行、 978-4091898425)