概要・あらすじ
両親の事故死により若くして爵位を継いだフランスの伯爵ジュデェス・ド・グラッセが双子の妹ジュディス・ド・グラッセ、スリで泥棒のクリーム・アラモード、元殺し屋のパイ・エトワールと共に、自分たち双子の資産を狙う悪党や、世界征服をたくらむパラノイア、国家的な組織を相手に奮闘する。
それぞれの突出した能力や才能を駆使して、彼らの悪事を暴き、豪快なアクションで壊滅させていく。
登場人物・キャラクター
ジュデェス・ド・グラッセ (じゅでぇすどぐらっせ)
フランス人の貴族で、両親の事故死により爵位と莫大な遺産を相続する。ナイフ投げの名人で、天才的な勘を持つ。プレ・コグニション(予知、予言能力)の才能があり、他人に暗示をかけることができる。双子の妹ジュディを愛するシスター・コンプレックス。
ジュディス・ド・グラッセ (じゅでぃすどぐらっせ)
『こいきな奴ら』の登場人物で、ジュデェス・ド・グラッセの双子の妹。ジュデェと外見がそっくりな上に、いつも同じ服を着用する。武芸の達人で、柔道3段、空手2段。ジュデェに近寄る女性に妬きもちを焼く、ブラザー・コンプレックス。
クリーム・アラモード (くりーむあらもーど)
スリを得意とする、なんでも盗める泥棒。身軽で、昔サーカスにいたことがある。ジュディに好意を抱く。ジュデェに頼まれて重要な帳簿や鍵などを盗みだし、協力する。グラッセ伯爵家で居候する。
パイ・エトワール (ぱいえとわーる)
元殺し屋で、銃や射撃に高い能力を持っている。サングラスをとると、クールで理知的でハンサム。恋人のマリアンヌ・テレーズを病気で失ってしまう。ジュデェに協力するようになり、ジュデェ達が危険にさられると銃で応戦するなどして守る。グラッセ伯爵家の居候。 ビリヤードが得意。
ボードレール
『こいきな奴ら』の『ジュディス♥ジュデェス』に登場する人物。ジュデェとジュディの父親、グラッセ伯の一番の側近で、伯爵が所有する数多くの会社を切り盛りしていた。しかし裏では横領で私腹をこやし、グラッセ伯の死後は会社の権利欲しさに双子の命を狙う。その際、パイ・エトワールに双子の殺害を依頼した。
リージュ
『こいきな奴ら』の『ジュディス♥ジュデェス』に登場する人物。ボードレールの娘。ジュデェに想いを寄せるため、父親にジュデェとの婚約を頼む。ジュデェとジュディの両親は、リージュの誕生日パーティに向かう途中で交通事故に遭い、死亡する。
マリアンヌ・テレーズ (まりあんぬてれーず)
パイ・エトワールの恋人。サン・ジェミトレン病院の305号室に入院していたが、心臓が弱っていたため手術中に命を落とす。
イワノフ博士 (いわのふはかせ)
『こいきな奴ら』の『エスパー狩り』に登場する人物。オックスフォード大学の名誉顧問で、ロシア人。ESP(エスパー)研究の世界的権威で、研究をKGB(ソ連国家保安局)に軍事利用されそうになってイギリスに亡命した。 ジュデェは、ロンドンにあるESPの能力を高めるイワノフ博士の研究所を訪れる。 研究対象のESPはMI6という英国軍事情報部(スパイ組織)から派遣され、イワノフ博士のもとでESPの能力を開花され増強する。イワノフ博士はESPの平和利用を目的にしている。
グリニッチ部長 (ぐりにっちぶちょう)
『こいきな奴ら』の『エスパー狩り』に登場する人物。MI6のコンピューターは非常事態になると自動起爆装置が作動して15分後に爆発するようになっているが、クリニッチ部長が持っている鍵だけが爆発を止められる。しかしクリニッチ部長はクリームに鍵を盗まれてしまう。
エリザベス・ウインチェスター (えりざべすういんちぇすたー)
『こいきな奴ら』の『エスパー狩り』に登場する人物。怪しい魅力をもった美しい女性で、相手の精神をコントロールできるESP(エスパー)。ESP だけで構成される世界最強の情報部、第7課を作ろうとしているグリニッチ部長の協力者。リズ夫人のパーティは有名人かよほどの名士しか招待されず、イギリス人女性にとっての憧れ。 ジュデェはそのパーティに招待される。
ヘルマン・オッヘンベルグ (へるまんおっへんべるぐ)
『こいきな奴ら』の『危険がいっぱい』に登場する人物。第三帝国の設立と独裁政治を目指すドイツ人のパラノイア。整形外科医だが科学者でもある。コンピューターを中継して他人の脳を支配する研究をしている。研究用のコンピューターの購入資金を調達するためにジュデェとジュディの誘拐をたくらむ。 先にパイを捕まえ、操る事に成功してジュデェを襲わせる。アドルフ・ヒットラーがモデルになっている。
マリア
『こいきな奴ら』の『危険がいっぱい』に登場する人物。ヘルマン・オッヘンベルグの妻。目もくらむようなブスだったが整形外科医の夫に顔を何度も変えてもらい、美しくなった。夫には整形オバケのヒステリーだと思われている。
マリア・テレーズ (まりあてれーず)
『こいきな奴ら』の『危険がいっぱい』に登場する架空人物。ヘルマン・オッヘンベルグの妻マリアが変装して、パイの恋人で亡くなったマリアンヌ・テレーズの双子の妹マリア・テレーズになりすまし、パイを訪ねる。油断したパイは捕らえられ、耳に装置を入れられヘルマン・オッヘンベルグに操られてしまう。
ジルベール・ドモンジュ (じるべーるどもんじゅ)
『こいきな奴ら』の『危険がいっぱい』に登場する人物。クリームのかつての仲間で、詐欺師。結婚詐欺を1番の得意とする。ジュディの恋人になり結婚する事になるが、金を盗んで逃げるのが手口。本当の恋人ビビアンヌに渡す金を調達するためにジュディを騙そうとする。
ビビアンヌ
『こいきな奴ら』の『危険がいっぱい』に登場する人物。ジルベール・ドモンジュの恋人で社長令嬢だったが、父親の会社が倒産しかける。そのためジルベールが金を調達しようとジュディを結婚詐欺で騙そうとする。
ドーミエ3世 (どーみえさんせい)
『こいきな奴ら』の『ドーミエ3世の遺産』に登場する人物。ジュデェとジュディのおじいさんの、そのまたおじいさん。宝石コレクションで有名だが、園芸家でもあった。ジュデェが書庫でドーミエ3世が残した宝の地図を発見し、一行はグラッセ伯爵家の別荘のあるブルターニュ半島沖の小島へ、宝さがしに行く事になる。
ジャン・モール (じゃんもーる)
『こいきな奴ら』の『ドーミエ3世の遺産』に登場する人物。知事選をひかえた副知事。妻の金を使ってカジノのボスから副知事にのしあがった。妻の元夫を殺害し、金目当てで結婚した過去があり、以前パイを雇っていた。ジュデェたちと一緒にブルターニュに来たパイと再会し、過去をバラされるのを恐れてパイを消そうとする。 ジョゼという愛人を囲っている。
ジョゼ
『こいきな奴ら』の『ドーミエ3世の遺産』に登場する人物。知事選をひかえた副知事ジャン・モールの愛人で、囲われている。海に落ちて記憶喪失になったジュデェの面倒をみる。
ミッシェル・グランシュ (みっしぇるぐらんしゅ)
『こいきな奴ら』の『ドーミエ3世の遺産』に登場する人物。ジュデェとジュディの父親の友人で、知事をしている。ブルターニュを訪れたジュデェ一行に知事選で一騎打ちの相手となるジャン・モールを紹介した際に、ジャン・モールが以前雇っていた殺し屋パイと再会する。
集団・組織
MI6 (えむあいしっくす)
『こいきな奴ら』の『エスパー狩り』に登場する組織で、英国軍事情報部(スパイ組織)。KGB(ソ連国家保安局)と対立する立場にある。MI6はESP(エスパー)だけで構成される世界最強の情報部となる第7課を作ろうとする。地下にある本部にはMI6の情報を管理する巨大なコンピューターがあり、非常事態になると15分後に爆発するようになっている。
その他キーワード
アフリカの星 (あふりかのほし)
ジュディはロンドン塔にある世界一大きなダイヤモンド、アフリカの星を見に行く途中でリズ夫人の部下にジュデェと間違われて襲われ、誘拐されてしまう。