概要・あらすじ
科学者である父親田中翔の命令で女生徒ばかりの学校五光学園に転校してきた、見た目も名前もさえない少年田中哲朗。だが、彼は転校早々に出会った背中に天使のような翼を生やすことができる少女飛鳥ヤヨイを始めとした、体の一部をサイボーグに改造された6人の少女たちに守られながらドタバタした学園生活を送ることとなる。
三光祭が近付いたある日、翔のロボット・アスカヤヨイが暴漢たちを引き連れて学校を襲う。こいこい7たちの活躍により暴走したアスカヤヨイを止める事に成功したが、今度は翔の放った刺客により風祭サクヤが瀕死の重傷を負い、翔の元へ連れ去られてしまう。
登場人物・キャラクター
田中 哲朗 (たなか てつろう)
女生徒ばかりの学校五光学園の壱年酒組に転校してきた、心臓に重核子爆弾を埋め込まれた少年。さえない見た目と気弱な性格、結果的にスケベになってしまう行動のせいで学校内の女生徒からの評判は非常に低いが、三光会実行委員長に任命された際などには意外なほどの責任感を発揮したり、またサイボーグである飛鳥ヤヨイらとも普通に接し心を通わせる優しい性格をしていることから、ヤヨイを始めとした一部の女子からは好意を向けられている。 父親である田中翔のことは元々あまり快く思っていなかったが、自分とヤヨイらの秘密を知ったことで敵対するようになる。
飛鳥 ヤヨイ (あすか やよい)
ピンク色のロングヘアーが特徴的な、田中哲朗と同じく五光学園の壱年酒組に所属する天真爛漫な少女。語尾が「です」になる癖がある。体の一部をサイボーグで補っており、背中に天使の羽を生やし自由に空を飛ぶ能力を持つ。寮の壁を破壊し部屋を繋げてしまうほど哲朗の事が好きで常に行動を共にするが、哲朗に拒絶された際には自爆装置を作動させかけたこともある。 カニパンが大好物で、常に異常な量のカニパンを所持している。
風祭 サクヤ (かざまつり さくや)
五光学園壱年花組所属の不良少女で、ショートカットとラフな服装が特徴的。素行の悪さや言葉遣いから、東和野ミヤら五光会の人間とは対立しているが、性根は優しく仲間思いであり、何かと手がかかると思いつつも田中哲朗のことを気遣っている。体の一部をサイボーグで補っており、まるで手品のように重火器を持ち出して戦う。 定期試験では赤点を取ってしまうなど、学業はいまいち。
月読 ミヤビ (つくよみ みやび)
背中まである長い髪を持つ、五光学園壱年月組所属の少女。サイボーグ化された体を持ち、ヒムヒムと呼ばれる柔らかな物体を集合、変形させて体を自由に構成、変身させることができる。現在は学校内にファンクラブが設立されるほど容姿端麗だが、サイボーグになる前はあまり自分の容姿に自信が持てなかったため美しく作り変えた。 その頃の名残なのか、未だに美容グッズなどに目が無い。落ち着いた性格の優等生だが、感情が高ぶると体の形状が維持できなくなり顔が巨大化してしまう。
鈴鹿 アキヲ (すずか あきを)
五光学園の壱年花組に所属する、直情的な性格の元気が取り柄の少女。体の一部をサイボーグで補っており、飛鳥ヤヨイと異なり翼は生えないものの空中を自在に飛び回り、人間では不可能なスピードで走ることが出来る。「正義のヒーロー」に強い憧れがあり、自作のヒーロースーツを着て近所をパトロールしてしまうほど重度の特撮マニアで、親友の猪飼ヒフミにも呆れられている。 語尾に「ッス」をつける癖がある。
猪飼 ヒフミ (いのかい ひふみ)
五光学園の壱年花組に所属する、親友の鈴鹿アキヲとは対照的にマイペースでおっとりした性格の少女。体の一部をサイボーグで補っており、常人では考えられないほどの腕力を持ち、髪飾りを外すことでリミッターが外れさらに強大なパワーを発揮することができる。自然が好きで、学園内に自分用の農園や畑を作り野菜を栽培している。 「だべさ」や「はんかくさい」などの北海道方言で喋る。
蝶野 オトメ (ちょうの おとめ)
10歳ぐらいの容姿の、五光学園の壱年月組に所属する少女。サイボーグ化された体を持ち、テレパシーで会話をしたり体から伸びるコンセントで充電することができるが、最初期のサイボーグであるせいかほかのこいこい7のメンバーと異なり動作が不安定でありショートする度に記憶が飛んでしまうという欠点も持つ。 人間的な感情表現が薄い上に会話も多少ぎこちなく、作中では漢字とカタカナ混じりの言葉で喋る。
花皇 ヲリエ (かのう をりえ)
五光学園の物理教師であり、飛鳥ヤヨイらが住む学生寮「あのよろし荘」の寮監を務める厳しい性格の女性。こいこい7に所属するサイボーグ少女たちの体のメンテナンスを行う科学者でもある。田中哲朗の父親である田中翔の研究所に所属していた過去を持つ。不良漫画が好きで、愛読書に登場する「セロニアス」というキャラクターがお気に入り。
アスカヤヨイ
飛鳥ヤヨイと同じ名を持つ、田中哲朗の父親である田中翔の作った戦闘ロボット。片目を眼帯で覆っており、暴漢を引き連れて五光学園を襲う。風祭サクヤによって破壊された後、過去の記憶を消去し蝶野オトメのスペアボディを用いてガンタイちゃんとして生まれ変わった以降は飛鳥ヤヨイらが住む学生寮「あのよろし荘」に住み着くが、時折アスカヤヨイだった頃を思わせる言動を垣間見せる。
東和野 ミヤ (ひがしかずの みや)
五光学園の母体である東和野財団の一人娘で、五光学園理事長である祖父を持つ自己中心的かつ高飛車な少女。五光学園を統率するための組織五光会を6歳の時に結成し、以降会長を務める。転校生である田中哲朗の存在が気に入らずさまざまな手を尽くして嫌がらせをしようとするが、その度に飛鳥ヤヨイらこいこい7の少女たちに妨害される。 その上、女装した哲朗である哲子を本人とは気付かずに心酔してしまう。額の広さを気にしており、風祭サクヤからは「でこっぱち」と呼ばれる。また、地鳴りがするほどの音痴であるが本人は気付いていない。
屁糞蔓の君 (へくそかずらのきみ)
金髪の縦巻き髪が特徴的な、東和野ミヤが結成した五光会に所属する少女。屁糞蔓の君という名前はミヤが自分の側近である五光四天王のそれぞれにつけた名前のひとつで、本名は不明。プライベートでは重度のSFマニアで、たまたまSF愛好家の集まりに参加させられてしまった田中哲朗のことを同志だと思っており、ミヤの意向に反して哲朗と接触したりもする。 語尾が「ザマス」になる口癖を持つ。
田中 翔 (たなか しょう)
田中哲朗の父親であり、哲朗を五光学園に送り込んだ科学者。自分の研究のためならばどんな犠牲もいとわない危険な思想を持ち、衰えていく肉体を成長する機械で補うことで「死なない体」を作ろうとし、多くの少女に改造を施すという人道に外れた研究を行っていた。若いころの花皇ヲリエを助手にしていた。
集団・組織
こいこい7 (こいこいせぶん)
『こいこい7』に登場する集団。あのよろし荘に住む五光学園の生徒である飛鳥ヤヨイ、風祭サクヤ、月読ミヤビ、鈴鹿アキヲ、猪飼ヒフミ、蝶野オトメの6人が所属する、田中哲朗の心臓に埋め込まれた重核子爆弾の起爆を防ぐために結成されたサイボーグ少女たちのチーム。全員の名字に花札の柄の名が含まれていることからアキヲが名付けた名前だが、なぜ6人なのにこいこい7なのかは不明。
五光学園 (ごこうがくえん)
『こいこい7』の舞台となる学校。東和野ミヤの祖父が理事長を務め、ミヤが結成したエリート集団「五光会」が学園の風紀を守っている。幼稚園から大学、短大まで存在するマンモス校で、高等部は極端に男子生徒が少なく田中哲朗が転校してくるまでは男子生徒の影は皆無であった。小中高が参加する三光祭と、そこに大学と短大も加わった五光祭という年に二回の文化祭がある。
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