ここが愛のまん中

ここが愛のまん中

赤字経営の民宿魚住の若女将・魚住恵麻と、経営コンサルタントの井筒一郎、天才的な腕前を持つシェフの百瀬ジロー。彼女たちが3人で力を合わせて、幽霊が出るちょっと不思議な民宿魚住を立て直そうとする姿を描いたサクセスストーリー。「シルキー」2010年12月号から2013年2月号にかけて連載された作品。

正式名称
ここが愛のまん中
ふりがな
ここがあいのまんなか
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
白泉社レディースコミックス(白泉社)
巻数
全5巻完結
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概要・あらすじ

魚住恵麻は、実家が営む民宿魚住の経営を立て直そうと、若女将として日々奔走していた。そんな中、経営コンサルタントの井筒一郎を雇い入れるが、一郎は実は民宿魚住を潰そうと企む会社が送り込んだ刺客であった。しかし、一郎は町の自然や恵麻の人柄に触れ、さらに民宿魚住で自分自身の子供の頃の姿をした幽霊と出会ったことをきっかけに、それまで目を背けていた自身の辛い子供時代の記憶と正面から向き合うことになる。

一念発起した一郎は会社を辞め、恵麻に協力して本気で民宿魚住を立て直すことを決意。そこに恵麻の幼なじみであり、N.Y.でシェフとしての修業を積んだ百瀬ジローも加わり、3人の力を合わせた経営改革が始まる。

登場人物・キャラクター

魚住 恵麻 (うおずみ えま)

実家である民宿の手伝いをしている20歳の女性。経営の傾いた民宿魚住をなんとかして立て直したいと思っている。田舎育ちでのんびりした性格をしており、話すテンポもゆっくり。またいつも笑顔でにこにことしているが、辛いことが起こると眠り込んだまま何日も目覚めなくなるほどに現実逃避してしまう、心の弱いところもある。井筒一郎と百瀬ジローの手を借り、本気で民宿魚住の経営改革に乗り出す。

井筒 一郎 (いづつ いちろう)

白泉HDの経営コンサルティング部に所属する、経営コンサルタントの男性。年齢は32歳。金持ちで、眼鏡をかけた整った顔立ちをしているが、無口で表情が乏しい。幼少期に母親から虐待された心の傷を抱えており、そのせいで他人に心を開くことができない。経営の立て直しと称して民宿魚住に潜り込み、当初は乗っ取る計画でいたが、魚住恵麻の無垢さや自分自身の子供の頃の姿をした幽霊に影響を受け、会社を辞めて本気で民宿魚住を立て直すことを決める。

百瀬 ジロー (ももせ じろー)

魚住恵麻の幼なじみで、近所に住んでいる男性。N.Y.のレストランでシェフをしていたという経歴を持つ。現在は田舎に戻ってぶらぶらしていたが、子供の頃から想いを寄せていた恵麻の誘いを受け、民宿魚住にシェフとして雇われることとなった。のちにその料理の腕を買われ、東京のレストランにヘッドハンティングされる。

春日 微笑 (かすが ほほえみ)

町に1つしかない小学校の教師をしている女性。魚住恵麻をはじめ、両親の魚住正と魚住幸子、そして恵麻の祖母と、教師として魚住一家三代を教えた経歴の持ち主。80歳を超えているはずなのに見た目が若く美人。その理由は、昭和19年に出征したまま戦死してしまった恋人の名村爽太郎を、当時のままの姿で待ち続けているため。

スーザン大崎 (すーざんおおさき)

白泉HDの経営コンサルティング部に所属する、経営コンサルタントの女性。井筒一郎の元同僚。会社を辞めた一郎に代わり、民宿魚住を破綻させる任を受ける。金で雇って嫌な宿泊客を装わせたり、百瀬ジローを逆恨みする鈴木を刺客として送り込んだりして、経営に揺さぶりをかける。

鈴木 (すずき)

百瀬ジローがかつて通っていた料理専門学校の後輩。ジローが東京のレストランにヘッドハンティングされた後、民宿魚住にシェフとして招かれた。実は民宿魚住を潰そうとするスーザン大崎によって送り込まれた刺客で、試作品を作るために膨大な金をかけたり、高い食材を仕入れたりして経営を圧迫する。

魚住 正 (うおずみ ただし)

魚住恵麻の父親で、民宿魚住の経営者。埋蔵金を掘り当てることを夢見ており、夢枕に仙人が立つと、仕事も恵麻も放り出して全国どこへでも堀りに行ってしまう。さらにそのまま長いこと帰ってこないなど、少々浮世離れしたところがある。幸子とは子供の頃からの付き合いで、ともに春日微笑に教わった過去がある。

魚住 幸子 (うおずみ さちこ)

魚住恵麻の母親で、民宿魚住の女将をしている。夫の魚住正とともに埋蔵金を掘り当てることを夢見ており、夫の夢枕に仙人が立つとすぐ彼の話を信じて、仕事も恵麻も放り出して全国どこへでも堀りに行ってしまう。正とは子供の頃からの付き合いで、ともに春日微笑に教わった過去がある。

松井 北斗 (まつい ほくと)

民宿魚住に宿泊に来た小学校6年生の少年。礼儀正しくて明るく、勉強もできて絵も得意。さらに、どうすれば大人から可愛がられるかのコツも知り尽くしている。民宿魚住には、食育について学ぶために訪れた。生き物の命を頂くという食育の本質に触れて大いにショックを受けるが、たくましく乗り越える。

小熊 淳介 (こぐま じゅんすけ)

横浜ブライツというチームに所属しているプロ野球選手。民宿魚住に宿泊に来た際、子供の頃の自分自身に会うという不思議な霊体験をして、そのおかげで野球に対する愛を再確認する。のちにその感動について綴った文章を、自身のブログに掲載する。

日向瀬 わかば (ひなせ わかば)

民宿魚住に宿泊に来た女性漫画家で、年齢は43歳。人気少女漫画家として知られているが、本人はスランプ気味でアイデアに詰まっており、民宿魚住には仕事を放り出して誰にも内緒でやって来た。父親が借金を背負わされており、その返済もまたプレッシャーになっている。

岡野 実日子 (おかの みかこ)

東京の会社で働くOLで、年齢は23歳。久しぶりに帰省した際、愛犬のボンボンが亡くなったという事実を知り、なおかつ母親と弟からボンボンに対する愛情が薄かったと責められて意気消沈している。その経緯もあり、ボンボンに会えるかと「幽霊が出る」と評判の民宿魚住に宿泊にやって来る。

ボンボン

岡野実日子の実家で飼っていた、メスのゴールデンレトリバー。17歳で亡くなった。6歳の時に実日子がねだって買ってもらったものの、実日子はその後あまり世話をせず、ほったらかしだった。家族に忠実な賢い性格で、民宿魚住で実日子の夢枕に立ち、死に目に会えなかった実日子と最後のお別れをする。

木村 美帆 (きむら みほ)

民宿魚住に宿泊に来た女性で、木村涼の母親。夫の木村輝明に対して不満を抱いているが、それをうまく表現できないままため込んでしまっている。涼のことを深く愛しており、彼を可愛そうな目に遭わせてしまうのではないかと危惧するあまり、離婚に踏み切れずにいる。民宿魚住で未来の涼の姿をした幽霊に会い、人生の決断をする。

木村 輝明 (きむら てるあき)

木村美帆の夫で、木村涼の父親。育児も家事も非協力的だが、外面だけを大切にしており、人前でだけ良い顔をする。妻に対しては常に上から目線だが、自分自身は良い夫であり良い父親だと勘違いをしている。妻の友達である立花玲花と不倫をしている。

木村 涼 (きむら りょう)

木村美帆と木村輝明の間に生まれた男の子で、年齢は5歳。利発で、とても優しい性格をしている。空気を読むことに長けていて、父親と母親の関係があまり良くないことをなんとなく悟り、周囲に気を遣っている。集中力が高く、なにかに没頭すると夢中になるところがある。

立花 玲花 (たちばな れいか)

木村美帆と同じフランス語講座に通っている女性。翻訳家になることを夢見ており、いつか留学したいと思っている。実は木村輝明と不倫関係にある。立花玲花自身はパートナーを大切にする男性に魅力を感じているため輝明に深入りする気はなく、彼の家庭を崩壊させるつもりもない。

名村 爽太郎 (なむら そうたろう)

魚住恵麻の住んでいる町出身のアマチュア画家で、風景画や人物画を描いていたが、既に故人。早くに両親を亡くし、祖父母に育てられたがその祖父母も亡くなり、きょうだいもいないので身寄りがない。春日微笑とは恋人同士だったのだが、昭和19年に出征し、そのまま戦死してしまう。

佐藤 (さとう)

魚住恵麻が小学生の時に、2週間だけ教育実習に来ていた男性。眼鏡をかけており、人当たりが良く優しい性格ながら、不思議なものを見ることができる恵麻の話をホラだと思い込み、恵麻を可愛そうな子と見なしていた。また春日微笑に下心を持ち、何かと手を出そうとしていた。

場所

民宿魚住 (みんしゅくうおずみ)

魚住正が経営している民宿で、妻の魚住幸子が女将、娘の魚住恵麻は手伝いをしている。客室が3部屋しかなく、経営は赤字で銀行から借りた金の返済も滞っている。宿泊すると幽霊が出るという噂がある。心づくしのもてなしが売りだが、魚住夫妻は埋蔵金を掘り当てることを夢見ており、突然いなくなってしまうことが多い。そのため、実質的には恵麻を女将とし、経営コンサルタントの井筒一郎の指導のもと経営の立て直しを図っている。 また、恵麻の幼なじみの百瀬ジローがシェフとして正式に雇われ、恵麻や一郎に協力している。

書誌情報

ここが愛のまん中 全5巻 白泉社〈白泉社レディースコミックス〉 完結

第1巻

(2011年7月5日発行、 978-4592155614)

第2巻

(2011年11月4日発行、 978-4592155621)

第3巻

(2012年5月2日発行、 978-4592155638)

第4巻

(2013年1月4日発行、 978-4592155645)

第5巻

(2013年5月2日発行、 978-4592155652)

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