こちら凡人組

こちら凡人組

作者の新田たつおの代表作の一つ。同じく極道を題材にした大ヒット作『静かなるドン』連載のきっかけになった作品。続編として『となりの凡人組』『それからの凡人組』がある。1980年代後半の新宿歌舞伎町が主な舞台。一見、平凡なサラリーマンだが、実は極道の親分、凡野平太郎が主人公。弱きを助け強きを挫(くじ)く凡野の日常や裏社会の抗争劇を描いた極道エンターテインメント。普段はニコニコしている冴(さ)えない中年男の凡野平太郎が、いざという時に発揮する「凄(すご)み」と「戦闘能力」が魅力。映画や漫画などのパロディが多いのも特徴。マガジンハウス「平凡パンチ」1986年8月25日号から1988年11月10日号まで連鎖。1992年、泉谷しげる主演でオリジナルビデオ化。『こちら凡人組』(2月25日)、『続・こちら凡人組』(9月25日)が発売された。

正式名称
こちら凡人組
ふりがな
こちらぼんじんぐみ
作者
ジャンル
マフィア・ギャング・ヤクザ
 
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

凡野 平太郎 (ぼんの へいたろう)

新宿に事務所を構える小さな暴力団「凡人組」組長の男性。小柄でちょび髭(ひげ)が特徴の中年で、大学時代は空手部に所属。普段は笑顔を絶やさないが、いざという時は超人的な戦闘力を持つ極道に変身する。背中には、名人、宗晴による、黄金の唐獅子ぼたんの隠し彫りがあり、怒ると刺青(いれずみ)が浮かんでくる。かつては日本最大の暴力団、鬼州組の若頭として知られた人物。義理人情に厚く、正義感が強い。かたぎには手を出さない、覚醒剤を扱わない、組員の刺青を許さないなどのポリシーを持つ。妻と娘との三人暮らしで、組事務所には電車で通っている。

凡野 仁子 (ぼんの じんこ)

凡野平太郎の娘。母方の祖父で関西お好み焼き界の重鎮・福富幸吉に溺愛されている。初登場時は小学6年生。その後アメリカ留学を経て、帰国後は有名進学高校に転入する。ヤクザの娘であることに悩むことも多いが、父親のことを愛している。平太郎の娘らしく、いざという時は肝が据わっており、アメリカで誘拐された際は、無法者相手に啖呵(たんか)を切ったり、機関銃をぶっ放したりした。

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