概要・あらすじ
江戸時代。本所こはぜ町三丁目にある鳴滝家は、無役の貧乏御家人であった。そのため、庭内に長屋二棟を建て、その家賃収入を生活の糧としていた。長屋の大家は、鳴滝家の長男である弥一郎。御家の改易を免れるために、家督を弟の彦衛門に譲り、部屋住み(居候)の身の上である。長屋の住人は、博打ぐるいの飾り職人や盗癖がある按摩など、ひと癖ある連中ばかり。しかし弥一郎は、世間体など気にしない大らかな性格。自分も脛に傷を持つ身と、科人(前科者)の女性にも、晦日払い三百文の家賃で部屋を貸すのである。こうしてひとつ屋根の下、今日も侍大家とワケありな住人たちは、厄介事を抱えながらも生き生きと、毎日を暮らしていくのであった。
書誌情報
こはぜ町ポトガラヒー ~ヒト月三百文晦日払~ 2巻 小学館〈ビッグ コミックス〉
第1巻
(2018-12-27発行、 978-4098601509)
第2巻
(2020-05-29発行、 978-4098606290)