これを愛と呼ぶのなら

これを愛と呼ぶのなら

妻の有富綾子は、夫の有富隆一の不倫現場を押さえるために、ラブホテルの受付として働きはじめる。そこで、夫の元同僚である柴悠太郎と偶然再会した綾子は、夫と正反対の柴にやすらぎを感じるようになる。前半(第1巻)は、綾子が働くラブホテルを舞台にした男女のオムニバスストーリー。後半(第2巻)は、綾子、隆一、柴の人間模様が描かれる。小学館「女性セブン」2020年9月24・10月1日合併号から、2021年9月16日号まで連載。

正式名称
これを愛と呼ぶのなら
ふりがな
これをあいとよぶのなら
作者
ジャンル
不倫
 
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

夫の有富隆一の上着ポケットにラブホテルの領収書を発見した妻の有富綾子は、不倫現場を押さえるために、そのラブホテルの受付として働きはじめる。そんなある日、ホテルのオーナーを訪ねて、柴悠太郎がやってきた。柴は隆一の事務所の元共同経営者で、偶然このホテルのWebを担当しているのだという。綾子は勤務が終わった後、柴を呼び出し、自分がラブホテルで働いていることを内緒にしてほしいと頼み込む。周囲に隠してラブホテル勤務をしていることに、よほどの事情があると考えた柴は、綾子の心が軽くなるよう、何かさせてほしいと申し出た。この再会をきっかけに、綾子と柴は仕事終わりにお茶をするようになった。ある夜、綾子が帰宅すると、隆一が部屋で待ち構えており、柴との関係を問いただす。事務所のスタッフが、ホテル街で綾子と柴を見かけたのだという。柴とは偶然あっただけだと主張する綾子だったが、ホテル街にいたことは説明できない。言葉に詰まる綾子に向かって、隆一は離婚届を突きつけるのであった。

登場人物・キャラクター

有富 綾子 (ありとみ あやこ)

有富隆一の妻。大学生の娘がいる。旧姓は「前田」。結婚前から、隆一に浮気の気配を感じていたが、いずれ落ち着くことを信じて、知らないフリを続ける。夫の自分勝手な態度や暴力にも耐え続けていたが、夫の上着のポケットにラブホテルの領収書を発見したことをきっかけに行動を起こす。不倫現場を押さえるために、そのラブホテルの受付として勤務する。

有富 隆一 (ありとみ りゅういち)

有富綾子の夫。大学生の娘がいる。Web制作会社社長。メガネとナチュラルなマッシュスタイルの髪型が特徴。プライドが高く、家庭でも会社でも独善的。「妻が間違ったことをすれば、夫が矯正しなければならない」という、父親の教えに影響を受けており、綾子に対し支配的で暴力を振るうこともある。社会人9年目に、柴悠太郎と一緒に会社を立ち上げるが、柴が綾子に好意を寄せていることを知り、会社から追い出した。

柴 悠太郎 (しば ゆうたろう)

Webデザインのマネージメント業務を行うフリーランスの男性。有富隆一が社長を務めるWeb制作会社の元共同経営者。有富綾子に好意を寄せていることを隆一に知られ、会社を追放される。業者として出入りしているラブホテルで、偶然綾子と再会。綾子の境遇に、同情と愛情を感じ、肉体関係を持つまでに至る。

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