概要・あらすじ
男子校である白金学院に新卒採用された新米教師の山口久美子はジャージにおさげ、眼鏡といった地味な格好で教壇に立つ。見渡した教室の中は見るからに不良の巣窟。だが主人公は不良学生に凄まれても怯まない。
何故なら彼女は、極道一家黒田組の跡取り娘、家に帰れば「本物のヤクザ」を家族としているのだから。初めは主人公を煙たがっていた不良たちだが、自分たちに怯まず、正面から向き合う主人公をいつしか慕いはじめる。
登場人物・キャラクター
山口 久美子 (やまぐち くみこ)
通称ヤンクミ。白金学院3年4組担任の数学教師。幼少期に両親と死別。それ以後は極道の黒田一家を構える祖父黒田龍一郎に育てられる。また黒田一家の舎弟から喧嘩のためのエリート教育を受けており、今ではその腕は最強クラス。 黒田一家の舎弟が、中学時代に教師から受けた言葉の暴力によって、教師を志す。
白川 雁一郎 (しらかわ がんいちろう)
白金学院校長の兄で白金学院の理事長。同時に白川グループの総帥でもある。赤字だけで不良の集まる評判の悪い白金学院を閉鎖し、新たな「儲かる学校」を作ろうと画策する。
内山 春彦 (うちやま はるひこ)
高校生。白金学院3年4組の生徒。通称ウッチー。要領がよく、おいしいところをさらっていく。
白川 権三 (しらかわ ごんぞう)
白金学院の校長先生。小柄で弱弱しい外見だが、主人公が極道の跡取り娘であるという秘密を知りながら受け入れたという器の大きい人物。白金学院や生徒を大切に思っている。
黒田 龍一郎 (くろだ りゅういちろう)
主人公ヤンクミの祖父。極道の黒田一家を構える。極道界の通称は昇り龍。筋の通った漢だが、孫であるヤンクミには弱い。孫の成長を陰ながら喜んでいる。
白金学院 (しろきんがくいん)
ヤンクミを採用した唯一の学校。学力が低い、不良が集まる、というイメージがついている。癖のある教師が集まっている。
黒田一家 (くろだいっか)
『ごくせん』の主人公ヤンクミの実家。ヤンクミの祖父黒田龍一郎を組長としている。仁義に厚く、昔ながらの任侠道に生きる舎弟が多い。そのため経営は苦しいが、麻薬に手を出すようなものは外道として赦さないという潔癖さを持つ。
熊井 輝夫 (くまい てるお)
高校生。白金学院3年4組の生徒。通称クマ。沢田慎の友人で彼を慕っている。性根は優しいが要領が悪い。
篠原 智也 (しのはら ともや)
爽やかなルックスと心意気を持つ弁護士。主人公ヤンクミにほのかな憧れを抱かれている。ヤンクミの祖父黒田龍一郎に恩を感じ、弁護士界では白い眼で見られながらも、極道の弁護士をしている。
沢田 慎 (さわだ しん)
高校生。白金学院3年4組のリーダー的存在。ルックスは良く、頭脳も優秀。当初はヤンクミを警戒していた。黒田一家に潜入したときに、ヤンクミの生徒であるという正体がばれないまま赤獅子の若大将と名づけられ、以降、黒田一家の舎弟にはそう呼ばれる。