ささやくように恋を唄う

ささやくように恋を唄う

竹嶋えくの代表作。とある女子高校を舞台に、お互いに一目惚(ぼ)れした先輩の朝凪依と後輩の木野ひまりがすれ違いながらも、純粋に惹(ひ)かれ合っていく姿を描いた青春ラブストーリー。作品の公式での略称は「ささこい」で、一迅社「コミック百合姫」2019年4月号から掲載の作品。WEBサイト「百合ナビ」の「百合漫画大賞2020」で1位を獲得したほか、同サイトで2020年に開催された「第4回百合漫画総選挙」で2位、2021年開催「第5回百合漫画総選挙」恋愛部門で1位、総合部門でも1位を獲得している。2024年4月にテレビアニメ化。木野ひまりを嶋野花、朝凪依を瀬戸麻沙美が演じる。

正式名称
ささやくように恋を唄う
ふりがな
ささやくようにこいをうたう
作者
ジャンル
百合
レーベル
百合姫コミックス(一迅社)
巻数
既刊9巻
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2つの一目惚れから始まる学園ガールズラブ

新入生歓迎会をきっかけに、子犬系女子・木野ひまりとクール系バンド少女・朝凪依が互いに一目惚れしたことから始まる百合×ピュアな恋物語。ただし、ひまりは依に対してあこがれの感情が強く、一方の依はひまりに対して恋愛感情が強いという根本的なすれ違いがある。ひまりと依の「好き」が交わるまでの瞬間が、二人を見守る魅力的な人物やバンド活動の様子を交えながら繊細に描かれる。

ワンコ系後輩×奥手バンド少女

高校生になったばかりの木野ひまりは、明るく素直な性格の女子。隠し事が苦手で、すぐに感情が表に出てしまうタイプで子供っぽさが残る。一方の朝凪依は、感情を表に出したり人前に出たりするのが苦手な、非常に奥手な性格の持ち主。学校でも同級生とはなじめずにいたが、人懐っこいひまりの前でだけは心を開いている。そんな二人の出会いは、ひまりが参加した新入生歓迎会。欠員の穴埋めのために急きょバンドのボーカルを務めた依に、ひまりはあこがれの気持ちを素直に伝える。依は突然の告白に戸惑いつつも、ひまりに一目惚れ。新入生歓迎会を境に、二人の距離は急接近していく。

気持ちのすれ違いに悩むひまり

木野ひまりは朝凪依に一目惚れするが、恋愛感情というよりもあこがれの気持ちが強い。一方の依はひまりを恋愛対象と見ており、二人のあいだにはどこか微妙にすれ違いが生じている。そんな事情を知らない依は、ひまりにもっと自分を好きになってもらおうと、これまで躊躇していたバンド活動に本腰を入れ始める。お互いに好きだけど、依との「好き」の感情の違いに気づいているのは、ひまりのみ。ひまりは依とどう向き合っていけばいいのか、そして自分の気持ちは今後も恋には変わらないのかと悩むこととなる。

登場人物・キャラクター

木野 ひまり (きの ひまり)

とある高校に通う1年生の女子。朝凪依の後輩にあたる。愛嬌(あいきょう)のあるかわいらしい容姿で、噓のつけない無邪気な性格の持ち主。入学して早々、新入生歓迎会でバンド演奏を披露した依に一目惚れした。当初は一目惚れとはいえ、あくまであこがれの思いが強かったものの、次第に依に対して本当の恋愛感情を抱くようになる。「マロ太」という名前のネコを飼っている。誕生日は7月18日。

朝凪 依 (あさなぎ より)

木野ひまりと同じ高校に通う3年生の女子。特技はギターの弾き語りで、新入歓迎会で急遽(きゅうきょ)依頼されたバンドのボーカルを務めて演奏を披露したところ、ひまりから一目惚れしたと打ち明けられ、それがあこがれの気持ちに過ぎないことを理解しつつ、恋愛感情を抱くようになる。ひまりに出会うまでは単独行動を好み、放課後は屋上でギターを弾いていることが多い。本格的にバンド活動をするつもりはなかったが、ひまりから好意を持たれたい思いから、同級生とガールズバンドを結成する。基本的に喜怒哀楽を表に出すことが苦手ながら、ひまりの前では素直になれる。誕生日は11月26日で、血液型はA型。

書誌情報

ささやくように恋を唄う 9巻 一迅社〈百合姫コミックス〉

第1巻

(2019-06-18発行、 978-4758079501)

第7巻

(2023-01-18発行、 978-4758024914)

第9巻

(2024-03-18発行、 978-4758026949)

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