さよならジュリエッタ

さよならジュリエッタ

宇宙に進出し、翔姫という超生体兵器技術を手に入れた人類の、地球外生命体との戦いを描くSF作品。かわいらしい美少女キャラクターが多数登場するものの、戦いの際には容赦のないグロテスクな表現も用いられている。「月刊少年シリウス」2016年4月号から12月号にかけて連載されたのち、「ニコニコ静画」で2016年11月から2017年5月にかけて配信された作品。

正式名称
さよならジュリエッタ
ふりがな
さよならじゅりえった
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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あらすじ

第1巻

銀河皇国の第7098訓練中隊で、翔姫の訓練を受けていたジュリエッタ・アルマンド・コムラは、親友のコゼット・グレゴールや仲間達と、厳しいながらも楽しい時間を過ごしていた。そんなある日、ジュリエッタとコゼットの模擬戦が行われたあと、打ち上げを兼ねたコゼットの誕生日パーティーが催される事となった。その最中、突然ジュリエッタ達はアメリカ=シマヅ帝国の奇襲攻撃に遭う。偶然にも翔姫になっていたジュリエッタとコゼットは助かったものの、ほかの仲間のほとんどは即死。怒りに震えるジュリエッタは、コゼットと共に自分達を攻撃したアメリカ=シマヅ帝国軍を追いかけるが、途中でコゼットはジュリエッタだけを安全な区域へ強制転送する。ジュリエッタは必死にコゼットのもとへ駆けつけたものの、コゼットは戦鬼によって惨殺される。その瞬間、ジュリエッタはラザニアに覚醒を果たすが、戦鬼には勝てずに意識を失ってしまう。その後、ジュリエッタはローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊クロウ・ミクリヤ達に助けられ、復讐のために入団を決意。その中隊で、ジュリエッタはコゼットにそっくりなキャロル・サリバンと出会う。

第2巻

メリルマローダー・アクセル達のローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊第3機動小隊に所属したジュリエッタ・アルマンド・コムラは、さっそく各部隊を交えた模擬戦に参加する。そこでキャロル・サリバンとの一騎打ちを命じられたジュリエッタは仮想空間で臨死体験を繰り返す事となり、ついに意識混濁してしまう。するとジュリエッタの代わりに別人格のラザニアが現われ、キャロルをコゼット・グレゴールと勘違いして抱きしめる。そしてラザニアはもっとキャロル本体と触れ合いたいと、圧倒的な力を示してジュリエッタの身体を乗っ取ろうとする。危機的状況の中、メリルマローダーは自身の力で作った仮想空間内で、ジュリエッタ本体の意識と、暴走するラザニアを引き合わせる事に成功。そこでラザニアは、自らが存在し続けるために、ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊に協力する事を承諾する。一方、クロウ・ミクリヤはジュリエッタとラザニアを統合させ、戦姫に育てる計画を企てていた。その頃、コゼットはアメリカ=シマヅ帝国の戦鬼・テムガゼルに身体を再生されたものの、いっさいの記憶を失っていた。

第3巻

ジュリエッタ・アルマンド・コムララザニアは、統合して戦姫になるべく、キャロル・サリバンメリルマローダー・アクセル達と共に演習を行い、確実に能力を向上させていく。そんな中、クロウ・ミクリヤよりローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊の全隊員に向け、アメリカ=シマヅ帝国の新型兵器研究所の壊滅、および兵器のデータ入手をせよとの指令が下る。ジュリエッタをはじめとする翔姫達が着実に任務を遂行していく中、突如これまで現場にいなかった戦鬼が出現。その戦鬼は以前、コゼット・グレゴールを惨殺した者だと知ったジュリエッタとラザニアは、復讐のために激戦を繰り広げる。一方、キャロルはアメリカ=シマヅ帝国側に所属しているコゼットと対面し、致命傷を負わされる。そしてコゼットはキャロルと同化し、キャロルの身体と精神を奪ってジュリエッタの前に立つ。

登場人物・キャラクター

ジュリエッタ・アルマンド・コムラ

銀河皇国の翔姫を務める少女。元第7098訓練中隊に所属していた。周囲からは「ジュリ」の愛称で呼ばれている。控え目でおとなしい性格だが、芯が強く、翔姫として人一倍の自負を持っている。訓練中隊時代は模擬戦でも結果を出せなかったが、日々の戦いを通して次第に頭角を現していく。目の前でアメリカ=シマヅ帝国の戦鬼にコゼット・グレゴールを惨殺され、復讐のためにローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊第3機動小隊に2等翔姫(2等兵レベル)として入団する。戦いの中で自分にはラザニアという別人が存在している事を知ってとまどう。コゼットの事は親友として好意を向けていたが、キャロル・サリバンに対しては友情以上の感情を抱き始めている。

ラザニア

ジュリエッタ・アルマンド・コムラの中に眠る別の人間。自分についての記憶はいっさいない。意識がジュリエッタと入れ替わった際には、見た目もジュリエッタからラザニアに変わる。ジュリエッタが激しい攻撃を受けるなどして意識を失った際に出現する。見た目はグラマラスな成人した女性で、姫化しなくても最初から翔姫として存在し、圧倒的な力を誇る。ふだんは適当に軽口を叩いているが、不愉快な事が起こると一気に言葉使いが悪くなり、攻撃的な一面を露わにする。コゼット・グレゴールを愛しており、酷似しているキャロル・サリバンの事を「コゼット」と呼び、別人だと認めようとしない。「ラザニア」と名付けたのはキャロルで、嫌いな食べ物の名前ではあるが、ラザニア自身は大いに喜んでいる。一度模擬戦の機会を利用してジュリエッタの身体を乗っ取ろうとしたが、メリルマローダー・アクセルの前に無力化させられ、さらにジュリエッタがいないと自身も存在できないと知り、ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊に力を貸す事になった。以降、ジュリエッタのもとに手のひらサイズのキャラクターとして出現する。

コゼット・グレゴール

銀河皇国の翔姫を務める少女。元第7098訓練中隊に所属していた。薄紫のロングヘアをツインテールにしている。気が強く、言いたい事ははっきりと口にするタイプで、ジュリエッタ・アルマンド・コムラとは親友。ただしジュリエッタに対しては明確な恋愛感情を抱いており、一度告白をするもののふられてしまった。しかし、その後もジュリエッタとは友情を育んでいる。周囲には隠していたが、実は銀河皇国の軍事団体の中では上官職を務める。第7098訓練中隊が襲われた際、アメリカ=シマヅ帝国と戦おうとするジュリエッタをかばい、一人でアメリカ=シマヅ帝国に応戦したものの、戦鬼によって惨殺された。しかしアメリカ=シマヅ帝国によって身体が蘇生され、現在は「ユーニャウト」の名前でテムガゼルと行動を共にしている。

クロウ・ミクリヤ

軍事企業であるローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊の代表の男性。隊員達が乗る宇宙船「ジュゼッペ・ガリバルディ」の艦長も務める。隊員からは「クロウズ船長」と呼ばれている。戦鬼によってコゼット・グレゴールを目の前で惨殺され、瀕死の状態に陥ったジュリエッタ・アルマンド・コムラに対し、復讐のためにローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊に入らないかと誘った。ただし、ほしかったのはジュリエッタ本人ではなく、彼女の中に眠るラザニアの高い戦闘能力だった。一見穏やかな人物に見えるが、向上心の強い野心家。

リルカ・レッドソーダ

ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊に所属する女性。1等指導姫(大尉レベル)。自らも翔姫として戦う。ジュリエッタ・アルマンド・コムラの所属する小隊が決まるまで、教育係として指導を行った。非常にクールな性格の持ち主で感情を表に出す事はほとんどないが、目の前でコゼット・グレゴールを惨殺されてショックを受けているジュリエッタをさり気なく気遣うなど、面倒見はいい。

キャロル・サリバン

ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊に所属する少女。1等突撃翔姫(1等兵レベル)。本部に籍を置き、特定の小隊には属していない。見た目はコゼット・グレゴールに酷似しており、ジュリエッタ・アルマンド・コムラが初対面でコゼットに再会できたと喜んだほど。コゼットは薄紫色の髪だが、キャロルは美しい金髪。キャロル・サリバン本人はコゼットの存在を知らず、自分を知らない名前で呼ぶジュリエッタを疎ましく感じている。ジュリエッタから友情以上の好意を向けられている事にも気づいていない。誰ともつるむ事がなく、周囲に対して非常に高圧的な態度で接するため、周囲からの評判はすこぶる悪い。嫌いな食べ物は「ラザニア」で、覚醒して別人格が現われたジュリエッタに対し、あえて自分が嫌いなラザニアと名付けた。

ハイラル・ルカ・アントナフ

ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊に所属する少女。副隊長(中尉レベル)を務める。自らも翔姫となって戦う。幼い容姿をしているが統率力があり、実戦での経験も豊富。リルカ・レッドソーダの右腕として動いている。隊員に対しては訓練だけでなく、生活態度にも厳しい。

メリルマローダー・アクセル

ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊第3機動小隊に所属する翔姫の少女。階級は2等指導姫(軍曹レベル)。周囲からは「メリル」と呼ばれている。ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊にやって来たジュリエッタ・アルマンド・コムラの情報をいち早くリルカ・レッドソーダから入手し、ジュリエッタを自分の小隊へスカウトする。やや強引なところがあるものの、根はやさしく、友達思いの性格の持ち主。身長が小さく幼い事を気にしており、サナエ・トナミ・シカタから指摘されると逆上する。特定の相手と精神をつなぎ合わせて仮想空間での会話を可能にする技「薔薇の蕾(ローズバッド)」が使える。

マツリ・ムタツジ

ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊第3機動小隊に所属する翔姫の少女。階級は1等狙撃姫(1等兵レベル)。メリルマローダー・アクセルと共にジュリエッタ・アルマンド・コムラをスカウトする。おっとりとした性格の持ち主だが、面倒な時はメリルマローダーを無視するなど、強かな一面も持っている。

ウェイ・リーファン

ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊第3機動小隊に所属する翔姫の少女。階級は突撃姫(上等兵レベル)。メリルマローダー・アクセルと共にジュリエッタ・アルマンド・コムラをスカウトする。サバサバとした男勝りな性格の持ち主だが、スタイルは抜群で、胸が大きい。

サナエ・トナミ・シカタ

ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊第2突撃小隊に所属する翔姫の少女。階級は1等指導姫(曹長レベル)。褐色肌と抜群のスタイルを誇り、いつも胸元が大きく開いたセクシーな服を身につけている。口が悪く、一見高圧的な人物に見えるが、実際に会話をすると気さくな性格の持ち主。ただしメリルマローダー・アクセルとはそりが合わず、度々衝突している。周囲には「サナエちゃん」と呼んでほしいとお願いしているが、実際に呼んでいる者は少ない。

リズリサ・リックジェラルド

ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊第4機動小隊に所属する翔姫の少女。階級は2等指導姫(軍曹レベル)。ジュリエッタ・アルマンド・コムラを自分の隊にスカウトしたものの、断られてしまった。基本的に気が強いが、ヨシノガワ・テツロー・パチャンガだけには頭が上がらない。

ヨシノガワ・テツロー・パチャンガ

ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊第5支援小隊に所属する翔姫の少女。周囲からは「ヨシ姉」と呼ばれている。落ち着いた癒し系の雰囲気を漂わせた、豊かな胸の持ち主で、包容力がある事から、新人翔姫達がこぞって第5支援小隊を志願する事態が起こっている。アメリカ=シマヅ帝国の戦鬼によって瀕死の重傷を負っていたジュリエッタ・アルマンド・コムラをいち早く助け出し、看護した人物でもある。

アマベル・リックジェラルド

ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊が乗る宇宙空母「ジュゼッペ・ガリバルディ」で働く女性。分析研究班班長を務めている。作中では唯一ふくよかな体型をしており、デフォルメされた表現も多い。現在はマツリ・ムタツジの指示により、ジュリエッタ・アルマンド・コムラとラザニアを同調させて共に戦わせる研究を行い、ジュリエッタ専用の戦闘向けアンドロイドを製作している。

チャールズ

ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊の宇宙空母「ジュゼッペ・ガリバルディ」の食堂で働く青年。豪華な食堂と豊富なメニューを前に動揺するジュリエッタ・アルマンド・コムラにやさしく声をかけ、緊張を解いた。

カイテル

銀河皇国の第7098訓練中隊に所属していた少女。明るく社交的な性格だが、下ネタが激しく、ややデリカシーに欠ける一面がある。趣味はジュリエッタ・アルマンド・コムラをいじる事で、わざと意地悪を言って困らせている。コゼット・グレゴールがジュリエッタに恋愛感情を抱いている事を知っていた。コゼットの誕生日パーティー中にアメリカ=シマヅ帝国からの攻撃に遭ったが、命だけは助かり、脱出しようと翔姫になる。しかし、すぐにアメリカ=シマヅ帝国軍に発見されて拘束され、虐待をされたあとに宇宙に放り出されて重傷を負う。ジュリエッタ同様、偶然近くにいたローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊に救出されたものの、身体のほとんどが機能しておらず、意識が戻らない状態が続いている。

イシザキ

銀河皇国の第7098訓練中隊が乗る宇宙船で整備士をしていた男性。コゼット・グレゴールの誕生日パーティー中にアメリカ=シマヅ帝国からの攻撃に遭ったが、運よく生き残った。コゼットが銀河皇国の軍事団体の上官である事実を知っていた数少ない人物でもある。アメリカ=シマヅ帝国からの奇襲攻撃のあと、ジュリエッタ・アルマンド・コムラとコゼットに装備を提供して援護する事になる。

テムガゼル

アメリカ=シマヅ帝国側の戦鬼。性別は男性。頭部を面のようなもので覆っており、素顔も表情も不明。ただし屈強な身体つきをしており、アメリカ=シマヅ帝国軍の中でも連戦連勝の強者として知られている。第7098訓練中隊との戦いで惨殺されたコゼット・グレゴールを蘇らせ、「ユーニャウト」という新しい名前を与えて自分の傍に置いている。コゼットに対しては優しく紳士的に接しており、コゼットもテムガゼルの真意がわからずにいる。

オルガ・ボックスパーカー

元ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊第1突撃小隊に所属していた翔姫の女性。当初はアメリカ=シマヅ帝国に捕虜として連行され、記憶を消去されたあとに洗脳されたと思われていたが、戦闘中に顔見知りだったサナエ・トナミ・シカタと再会し、自ら敵側に寝返ったのだと告げる。元は戦友だったはずのローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊の隊員達に対しても、躊躇なく攻撃を仕掛ける。

集団・組織

第7098訓練中隊 (だいななせんきゅうじゅうはちくんれんちゅうたい)

銀河皇国における対アメリカ=シマヅ帝国訓練中隊の一つ。ジュリエッタ・アルマンド・コムラとコゼット・グレゴールをはじめ、翔姫として戦う少女を中心に数百人が所属しており、同じ宇宙船で学校生活のような暮らしを送っていた。しかし、コゼットの誕生日パーティーの最中にアメリカ=シマヅ帝国の奇襲攻撃を受け、当時訓練のために翔姫になっていたジュリエッタとコゼット、何とか攻撃を回避したカイテル、整備士のイシザキを残して壊滅する。これまでなかなか友達のできなかったジュリエッタにとって、初めて心を許す事ができた友が多く所属していた事もあり、この事件がジュリエッタの心に大きな傷を残す事となった。

ローマ王室戦時特殊戦闘団第44戦闘団A中隊 (ろーまおうしつせんじとくしゅせんとうだんだいよんじゅうよんせんとうだんえーちゅうたい)

最新鋭宇宙空母「ジュゼッペ・ガリバルディ」で暮らす軍事企業。銀河皇国の所属にはなっているものの、実際は会社化されており、戦う事で銀河皇国から多額の報酬を得ている。そのため、設備は銀河皇国直属の部隊よりも優れている。「戦闘団」「44団」「ミクリヤ戦闘団」などの通称でも呼ばれており、艦長のクロウ・ミクリヤが同時に代表も務めている。

場所

アメリカ=シマヅ帝国 (あめりかしまづていこく)

銀河皇国と敵対する国。銀河皇国側からは略して「アメシマヅ」と呼ばれている。現在は銀河皇国とシリウス星系の所有を巡って争う。戦鬼が複数存在しているなど、高い軍事力を持つ。

銀河皇国 (ぎんがこうこく)

人類が宇宙進出をした際に加入した国。ジュリエッタ・アルマンド・コムラ達は銀河皇国の一員。銀河皇国から翔姫といった技術の提供や生活の支援・保護を受ける代わりに、アメリカ=シマヅ帝国など敵対する国と戦わなくてはいけない。以前は科学力を駆使したロボット兵器などを使用していたが、戦鬼の前では無力なうえ、さらに莫大な予算がかかるとあって、現在は翔姫のみが戦地に赴くようになっている。

その他キーワード

姫化 (きか)

人類の少女が翔姫になるために行う一連の儀式。姫化するための部屋・姫化室(きかしつ)の天窓から光を浴びる事で、特殊な糸が生成されて身体を包み込み、およそ体積は30倍、体長5メートルほどになったところで翔姫になる。特殊な糸によって身体を包まれている時には意識がなく、睡眠をとっている時と同じような状態に陥るため、ふだんから寝起きの悪いジュリエッタ・アルマンド・コムラは姫化後も頭が働かずすぐに動けない。また、翔姫になった際には、身体が大きくなると同時に、個人によってデザインが異なる翔姫着(しょうきぎ)と呼ばれる服が生成される。

戦鬼 (せんき)

アメリカ=シマヅ帝国に所属する超生体兵器。まるで鬼のような容姿をしている。圧倒的な攻撃力を誇り、敵を残虐な方法で死に至らしめる。コゼット・グレゴールも戦鬼により、首をはねられるなどして無残にも殺されている。基本的に敵対する者は全滅させるが、時折、強い相手には敬意を払い、とどめを刺さずに立ち去る事もある。

翔姫 (しょうき)

銀河皇国の超技術で造り出された超生体兵器。ジュリエッタ・アルマンド・コムラ達がこれにあたる。姫化になる者は特別な存在ではなく、一般的な生活をしている人類の少女だが、個人の能力やセンスによって扱える武器や技、攻撃力が異なる。姫化すると体積がおよそ30倍、体長が5メートルほどに巨大化する。姫化になったまま戦いに敗れ、相手に捕われてしまった場合は、過去の記憶をいっさい消去されたうえに洗脳され、捨て駒として戦わされる過酷な運命を持つ。

戦姫 (せんき)

銀河皇国に所属する翔姫の上位戦士。圧倒的な力と精神力を必要とされ、翔姫の中でもごく一部しかなれない存在。クロウ・ミクリヤによってジュリエッタ・アルマンド・コムラとラザニアの力を統合し、最強の戦姫を生み出す計画が企てられ、キャロル・サリバンも参加する。

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