しまっていこうぜ!

しまっていこうぜ!

東京の中学校野球を舞台に、野球の素人である少年沢村大介が、野球部に入りキャッチャー池田広と最強のバッテリーを組み、成長してゆく物語。天才的なプレイヤーや魔球などが登場するわけではなく、登場人物たちは皆、汗と泥にまみれながら必死に野球に打ち込んでゆく。ともすれば地味になりかねない試合展開を、丁寧にリアルに描き抜き、手に汗握る物語としている。

正式名称
しまっていこうぜ!
作者
ジャンル
野球
レーベル
少年チャンピオンコミックス(秋田書店)
巻数
全26巻
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概要・あらすじ

東京都荒川区の区立東第三中学校に通う2年生男子沢村大介は、言いたいことも言えず、ケンカする前に引き下がるような気の弱い少年だった。ある日、想いを寄せる同級生の一ノ瀬純子と小鳥を探したとき、猫から小鳥を助けるために大介はとっさに野球ボールを猫にぶつけた。偶然居合わせた1年生の池田広大介の投球を見て野球の才能があると見抜き、彼を野球部に強く勧誘する。

最初は抵抗していた大介だったが、純子への見栄もあって入部することに。厳しい練習に最初は戸惑い閉口していたが、チームメイトと一丸になって勝利に向かう野球というスポーツに、大介は次第に魅せられてゆく。かつて気弱な少年だった彼は、チームの中心として、立派なエースピッチャーへと成長してゆく。

登場人物・キャラクター

沢村 大介

区立東第三中学校2年生の男子。実家は魚屋を営んでいる。犬が吠えただけで驚いてしまうほど気が弱く、肝っ玉が小さいのがコンプレックス。同級生の一ノ瀬純子に恋をしている。鋭いボールを投げられるのを見込まれて野球部に勧誘された。入部する気はなかったが、純子にいい顔を見せたくて、見栄を張って入部した。 最初は野球のルールもろくに知らなかった。集中すれば速い球を投げられるが、緊張しがちなので、注目されると動揺してしまい、ヘマも連発していた。1学年下の池田広相手ならば緊張せずに豪速球を投げられる。ピッチャーとして実戦経験を積むうちに野球の奥深さと面白さに目覚めた。純子が難病持ちだと知ってからは、入院がちな彼女をはげますために、ますます野球に全力で打ち込んでいった。 3年生に進級した際にはキャプテンに就任した。

一ノ瀬 純子

区立東第三中学校2年生の女子。沢村大介の同級生。「ミス三中」と呼ばれる美人で、大介が心中ひそかに恋している相手。気が弱くて有名な大介が突然野球部に入部したので驚きつつも、応援している。大介のスパイクに「人事を尽くして天命を待つ」とのメッセージを書き込んであげた。 このメッセージはピンチの時に大介を落ち着かせる効果をもたらすことになる。実は生まれつき心臓に持病を持っている。手術の成功率は四割という難病である。

池田 広

区立東第三中学校1年生の男子。野球部に所属している。チビというあだ名の通り、小柄。しかし見かけによらず強情で、信念は曲げない。身体は小さいが野球を知り抜いており、1年生の中では実力が一番ある。ポジションはキャッチャー。沢村大介がボールを遠くの屋根の上の猫に命中させたのを偶然目撃し、大介の実力を最初に見抜き、彼を野球部へと誘った。 大介とバッテリーを組み、あがり症の大介の緊張をほぐして巧みにリードし、チームを勝利へと導いてゆく。

乾 進二

区立東第三中学校3年生の男子。野球部のキャプテン。ポジションはピッチャー。おだやかで紳士的。野球には素人だが良い素質を持つ沢村大介を見込んで、入部させた。キャッチャー池田広とピッチャー沢村で強力なバッテリーになると期待した。その期待通り2人の活躍で野球部は都大会の予選を突破し、初めて本選へと出場できた。 しかし乾は大会前日に事故で小指にヒビが入ってしまった。

大乗寺 文吾

区立東第三中学校3年生の男子。野球部所属。ポジションはキャッチャー。キャプテン乾進二とバッテリーを組む。大柄で、バッターとしても強力。とても厳しく、鬼のシゴキで恐れられている。乾が下級生で野球経験も無い沢村大介に目をかけていることに最初は懐疑的だった。 気が短くてすぐ手を出すが、野球への情熱は熱い。引退後も東三中野球部の試合観戦は欠かさず、熱い応援を送り続ける。

土屋 俊彦

区立東第三中学校2年生の男子。野球部所属。メガネをかけている。沢村大介が入部してくるまで、スタメンの中で唯一の2年生だった。ポジションはライト。あまり目立つ存在ではないが、要所要所で好守備を見せ、チームの勝利に貢献している実力者。乾たち3年生が引退した後、代理キャプテンに任命された。 正式なキャプテンが大介に決まった後も、チームの4番バッターとして活躍を続ける。

木戸

沢村大介が所属する東三中野球部と、都大会の1回戦で対戦した久留米中のキャッチャー。東三中の攻撃の際、ホームにすべりこんだ大介とクロスプレーとなった。木戸はホームへの返球を落としてしまったが、審判に気づかれないうちにミットに収めた。そのため大介がアウトと判定されたが、木戸が落球したのを見ていた大介は抗議し、木戸に対してもフェアプレーを訴えた。 その熱意にほだされ、木戸は自分から、実は落球していたことを告白した。

二本松 啄二

区立東第三中学校へと転校してきた2年生男子。野球部に入部した。前の学校から野球をしていて、ピッチャーとして14勝0敗の成績。語尾に「~ダス」とつく方言でしゃべり、サルに似た顔つきだが、野球の腕前は確かなもので、スピードもあり、変化球の種類も豊富。前キャプテン乾たち3年生の引退後に新たな戦力として期待された。 しかし性格に難があり、ワンマンで協調性に欠ける。思ったことをストレートに口に出してしまうので、周囲の反感も買いやすい。野球の実力はあるが、チームメイトに対しての要求が厳しすぎ、野球部のチームとしてのまとまりを壊してしまう。

中村さん

甲子園にも出たことのある西南実業野球部に所属している高校生。東三中野球部のOBでもある。前キャプテン乾が、下級生だけになった野球部の練習台となってくれるよう頼み、東三中へやってきた。高校球児の豪速球を前に東三中野球部の面々は最初はバットにかすりもしなかったが、特訓を重ねるうち、なんとかチップするよう進歩した。

権藤

南波中野球部のエースピッチャー。東三中と対戦し地区予選で一度敗れたことから鍛錬を重ね、身体も大きくなり球威も増した。そして再びの対戦となった新人戦地区予選において、東三中の前に立ちふさがる。しかしキャッチャー池田広の冷静な分析力により、スタミナに不安があるという弱点を見抜かれてしまう。

速水

南波中野球部所属。1番バッターで、塁に出たら最後、持ち前の俊足を生かして対戦相手を翻弄し苦しめる。格下と思っていた東三中に2度も敗れたことを悔しく思い、新たな秘策を考えついた。東三中ナインの中心はキャッチャー池田広にあると考え、彼をわざと出塁させ走らせたりして疲労させる作戦である。

所沢 太一

区立東第三中学校野球部の沢村大介が3年生になりキャプテンとなった年に、東三中に進学してきた1年生の男子。野球部に入部した。小学生の時からキャッチャーを務めていたので、肩が強い。先輩部員の正キャッチャー池田広にあこがれ、彼に追いつこうと、懸命に練習に励む。

乾 真弓

区立東第三中学校野球部の前キャプテン乾進二の妹。兄の影響で野球にくわしく、スコアブックも付けられる。その腕前を見込まれ、東三中野球部のために諜報員として、対戦チームの試合のスコアを付けてきてもらっている。その過程でキャッチャー池田広と仲が良くなった。

集団・組織

白山中

『しまっていこうぜ!』に登場する中学校。都大会に優勝し、関東中学野球大会に東京代表として出場権を得た東三中野球部の1回戦での対戦相手。事前にわざと練習風景を東三中ナインに見せつけ、長打力があるチームだという情報を植え付け、動揺を誘った。また、出塁したピッチャー沢村大介をわざと塁上に長くとどまらせて、肩を冷やそうとするなど、抜け目ない緻密な戦略で東三中ナインを苦しめる。

書誌情報

しまっていこうぜ! 全26巻 〈少年チャンピオンコミックス〉 完結

第1巻

(1974年11月発行、 978-4253032018)

第2巻

(1974年12月発行、 978-4253032025)

第3巻

(1975年2月発行、 978-4253032032)

第4巻

(1975年4月発行、 978-4253032049)

第5巻

(1975年6月発行、 978-4253032056)

第6巻

(1975年8月発行、 978-4253032063)

第7巻

(1975年12月発行、 978-4253032070)

第8巻

(1976年3月発行、 978-4253032087)

第9巻

(1976年5月発行、 978-4253032094)

第10巻

(1976年6月発行、 978-4253032100)

第11巻

(1976年8月発行、 978-4253032117)

第12巻

(1976年11月発行、 978-4253032124)

第13巻

(1977年1月発行、 978-4253032131)

第14巻

(1977年3月発行、 978-4253032148)

第15巻

(1977年6月発行、 978-4253032155)

第16巻

(1977年8月発行、 978-4253032162)

第17巻

(1977年10月発行、 978-4253032179)

第18巻

(1977年12月発行、 978-4253032186)

第19巻

(1978年2月発行、 978-4253032193)

第20巻

(1978年6月発行、 978-4253032209)

第21巻

(1978年9月発行、 978-4253032216)

第22巻

(1978年12月発行、 978-4253032223)

第23巻

(1979年1月発行、 978-4253032230)

第24巻

(1979年2月発行、 978-4253032247)

第25巻

(1979年3月発行、 978-4253032254)

第26巻

(1979年4月発行、 978-4253032261)

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