しもべえ

しもべえ

女子高校生のユリナが何気なくスマホにインストールした「しもべのしもべえ」は、助けを求めればどこからともなく不思議なオッサン、しもべえが現れて、助けてくれるという不思議なアプリだった。しもべえとユリナの触れ合いを描く、笑って泣けるギャグ漫画。「ヤングマガジン」2019年第31号から第32号、「月刊ヤングマガジン」第8号から第11号にかけて掲載された作品。

正式名称
しもべえ
ふりがな
しもべえ
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
ヤンマガKCスペシャル(講談社)
関連商品
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あらすじ

第1巻

女子高校生のユリナは、「しもべのしもべえ」というアプリをスマホにインストールしてみた。それは、困った時に心の中や口頭で「しもべえ」と呼べば、しもべえが現れて助けてくれるという謎のアプリだった。翌日学校の帰りに、しつこい男にナンパされて困っていたユリナが「しもべえ」と叫ぶと、謎のオッサン、しもべえが現れ、ナンパ男を撃退して去っていく。その後も、喫茶店で会計のお金が足りなくなった時や雨で傘がない時、電車で痴漢に遭った時など、いつでもしもべえを呼べば助けてくれるのだった。ある日、ユリナはいつものようにしもべえを呼び出すと、これまで助けてくれたことへのお礼を述べ、これからは自分に降りかかった災難は頑張って自分の力で解決していくとしもべえに告げる。そして、しもべえとお別れするために、アプリをアンインストールしようとするユリナだったが、どうやってもアンインストールできない。困ってしもべえに助けを求めるユリナだったが、しもべえは首をかしげるだけだった。(第1話「しもべのしもべえ」。ほか、5エピソード収録)

登場人物・キャラクター

しもべえ

お助けアプリ「しもべのしもべえ」をインストールした女子高校生のユリナに呼ばれると、どこからともなく現れる謎の人物。2本の短い鬼の角のような髪型で、チョビ髭を生やし、Tシャツにスーツという昭和感満載の中年男性の容姿をしている。ユリナが口頭や心の中で「しもべえ」と呼ぶと、女子トイレでも自宅の風呂場でも突然現れて、困っているユリナを助ける。車の窓ガラスをパンチで突き破って犯罪者を撃退するほど、腕っぷしが強い。また料理の腕も確かで、家事や雑用も器用にこなす。しかし、ユリナのために傘を持ってきても、自分の傘は忘れて雨に濡れてカゼを引くなど、どこか抜けているところがある。ちなみに、なぜか一言も言葉を発しない。

ユリナ

高校3年生の女子。1歳の時に両親が離婚し、それ以来、ユリナの母と二人で暮らしている。何気なくスマホにインストールしたお助けアプリ「しもべのしもべえ」でしもべえを呼び出しては、さまざまな場面で助けてもらっている。しもべえにはすっかり心を許し、いつも助けてくれることに感謝している。しかし、しもべえが入ったお風呂のお湯は気持ち悪いから全部捨てるなど、年頃の娘が父親に抱く嫌悪感のような感情を抱いている。

ユリナの母 (ゆりなのはは)

ユリナの母親。ユリナが1歳の時に夫の尾形善人と離婚し、それ以来女手一つでユリナを育ててきた。パートで事務員として働いており、生活費とユリナの学費を稼いでいる。ユリナの部屋に現れたしもべえを見て、てっきり娘がオッサンを連れ込んだと勘違いしたが、誤解が解けてからは家事や料理を手伝ってくれるしもべえにすっかり頼り切っている。

亜紀 (あき)

高校3年生の女子。ユリナの友人。ユリナとは仲がよく、ユリナの母とも顔なじみ。しもべえとも知り合いで、ユリナに頼まれたしもべえにボディガードをしてもらったこともある。

亜紀の父 (あきのちち)

亜紀の父親。禿げ頭で、眼鏡をかけている。娘の亜紀を溺愛しており、できることならお風呂の中でもベッドの中でもいっしょにいたいと考えている。実際、高校3年生になった亜紀といっしょにお風呂に入ろうとしたり、トイレのドアを開けるなどして、亜紀からは嫌がられている。

尾形 善人 (おがた よしひと)

ユリナの父親。ユリナが1歳の頃に、ユリナの母と離婚して家を出ていった。それ以来、連絡はいっさいなかったが、末期の膵臓癌を患っており、病院からユリナの家へ連絡が入る。以前は腕のいい料理人で、夫婦仲も非常によかった。

書誌情報

しもべえ 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉

(2020-01-06発行、 978-4065182116)

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