ア・ホーマンス

ア・ホーマンス

記憶喪失となり、浮浪者とともに生活している謎の男。彼は、自分の身元を調べることは可能だが、これを生まれ変わるチャンスと考え、人生の再出発を図る。真の自由と自己実現のための旅立ちを描いた短編マンガ。

正式名称
ア・ホーマンス
ふりがな
あ ほーまんす
作画
原作
ジャンル
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

自分の名前さえ思い出せない記憶喪失状態で、浮浪者とともに共同生活を送っていた男。彼が記憶を取り戻そうとしないのは、これが、もう一度生まれ変わるチャンスだからだという。その男の周囲では、テレビ局がエセ・ヒューマンドキュメンタリー番組を作ろうとし、彼の過去を探っていく。突き止められる男の過去。彼は、仙台に住む建築デザイナー・彼末大輔だった。

彼末大輔は、自分の身元を知り妻と会うが、それは訣別のためだった。真の自己実現のために、男は再び旅に出る。

登場人物・キャラクター

彼末 大輔 (かのすえ だいすけ)

深酔いして喧嘩に巻き込まれ倒れているところを、浮浪者に助けられた。以後、浮浪者仲間と生活。ルポライターの小泉に目をつけられ、お涙頂戴のエセ・ドキュメンタリーテレビ番組のディレクターである立石とともに、その身元を探られる。その身元は、仙台で建築デザイナーとして勤務、美人の妻もいる、不自由ない生活を送っていた彼末大輔という人物だった。 しかし、記憶喪失を生まれ変わるチャンスとする彼末大輔は、妻と別れ、再び旅に出る決意をするのだった。

小泉 (こいずみ)

ルポライター。新宿で、記憶喪失の謎の男と知り合い、ドキュメンタリー番組のプロデューサーである立石に企画を売り込む。

立石 (たていし)

ドキュメンタリー番組のプロデューサー。記憶喪失の男の企画を小泉から受け取る。最下層の浮浪者たちの友情で男の身元が割れ、家族との感動の対面をもくろみ、探っていく。

(しおり)

記憶喪失で浮浪者と暮らしていた彼末大輔の妻。テレビ番組の立石から、番組作りの協力を要請されるが、協力を拒否。その後、夫である彼末大輔と再会する。

トシ坊 (としぼう)

浮浪者の中でも、一番マトモそうに見えるため、ノーパン喫茶の店長が店を抜け出すときにアルバイトを頼む。彼末大輔をつけていたライトバンに、テレビ番組のカメラがあることを知らせる。

場所

北西メキシコ (ほくせいめきしこ)

彼末大輔が学生時代に文化人類学のフィールドワークでメキシコに渡った時、ウェロパ族のインディアンとともにペヨーテサボテン(幻覚サボテン)の採集のため遠征した。その時に食べたペヨーテの主要成分メスカリンが起こしたフラッシュバックの揺り返しがいつやってくるかわからないと、彼末大輔はかつて妻に語っていた。

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