概要・あらすじ
大学1年生の貞島暦は、高校時代の憧れの先輩だった白灰裕をストーキングし、一方的にマンションの隣室に引っ越して来た。ところが、引っ越しの挨拶に行ってみると、そこには性転換手術を受けて女性の姿になった、「裕子」と名乗る裕がいた。しかも、晴天という男性の恋人と一緒に暮らしているのだという。こうして、暦の奇妙なマンション生活が始まる。
登場人物・キャラクター
貞島 暦
都内の大学に通う1年生の女子。高校時代、同じ応援団に所属していた先輩の白灰裕に恋愛感情を抱いている。しかし、裕が性転換したうえに晴天と暮らしている事実を知ってからは、どうすることもできずに苦悩の日々を過ごしている。なお、裕のマンションの隣室にいきなり引っ越して来たことで、マンションの他の住人からはストーカーだと認識されているが、当人には自分がスト―カーだという自覚がない。
白灰 裕
性転換手術を受けた元男性で、フリーターをしている。貞島暦の1学年上。高校時代、男だった頃から同じ応援団に所属していた晴天に恋愛感情を抱いており、一度は男の姿のまま告白したが玉砕した。その後、性転換手術を受けて再び晴天の前に現れて改めて告白し、相愛の仲となって一緒に暮らし始めた。性転換した現在は「裕子」と名乗っている。
晴天 (はるたか)
フリーターをしている青年。高校時代は応援団の団長を務めており、貞島暦を応援団に誘った張本人。図らずも白灰裕が性転換した原因になったため暦には逆恨みされているが、晴天自身はそれなりに裕との今の関係に満足している。ただ、裕自身はともかく、裕の家族が交際に反対するのではないかと悩んでいる。
白灰 和 (しらはい やわら)
白灰裕の妹で中学生。裕を実家に連れ戻そうと、彼の住むマンションにやって来た。再会して初めて裕が性転換したという事実を知り、激しくショックを受ける。のちに髪をショートカットにするが、その姿は男だった頃の裕によく似ており、貞島暦をときめかせることとなる。
外鯨 妖女 (とくじら あやめ)
官能小説家の年齢不詳の女性。同性愛者で痴漢癖があり、たまたま電車の中で痴漢した相手が同じマンションの住人である白灰裕だった縁で、一緒にいた貞島暦とも知り合った。なお、貧乳や幼児体型の女性には興味がない。