概要・あらすじ
大福寺あんこの一家は、念願の庭付き一戸建てに引っ越してくる。喜び勇んで扉を開けると、そこには浮遊霊・小野小町が住み着いていた。予想外の居候が加わり、あんこの日常はオカルティックで騒々しいものになっていく。
登場人物・キャラクター
小野 小町 (おの こまち)
大福寺あんこと同年代ぐらいの女の子の幽霊。黒髪に和服姿をしている。壁抜け、ラップ音、ポルターガイストと、一通りの幽霊らしいことはできるが、どれもパワーは弱く役立たず。100年余りの間好き勝手に地上をさまよっているうちに自分の墓の場所を忘れてしまい浮遊霊に。空き家に勝手に住み着いていたが、引っ越してきたあんこたち家族と出会い(ひと悶着あったものの)居候できることになる。 成仏させようと天使の御使安爺がよく来るが、現世でまだまだ遊びたい小町は、あの手この手で彼女を追い返している。また、彼女の口から自分があんこの娘として生まれ変わる予定であることを聞き、ますます現世にしがみつく覚悟を強くするのだった。
大福寺 あんこ (だいふくじ あんこ)
小学六年生の女の子。後に垂らした長い三つ編みが特徴。学校での成績は非常に優秀。新居に引っ越し早々、幽霊である小野小町に出くわすという不運に見舞われるものの、何やかんやで姉妹、友人のような仲に。小町がボケ、あんこがツッコミのような関係で、小町が度を越えた悪さをしたときなどは、祖父の大福寺藻奈寛に貰った数珠で容赦なくしばきたおす。
御使 安爺 (みつかい あんじー)
小野小町や大福寺あんこと同年代ぐらいの女の子の姿をした天使。小町を天国に連れていくためにやって来たが、彼女のずる賢さの前に、いつも返り討ちにあってしまう。それではと小町が苦手な数珠を手に入れるため大福寺藻奈寛の元に行くが、今度は数珠を授けるにふさわしい実力を付けるまで修行することに。以来、大福寺で小坊主としてこき使われつつ、小町捕獲のチャンスをうかがっている。
大福寺 藻奈寛 (だいふくじ もなかん)
大福寺あんこの父方の祖父で大福寺の住職。強い法力を持つ、徳の高いお坊さん。ゴキブリが苦手。小野小町との出会い頭、問答無用で除霊しようとするが、小町の芝居とあんこの説得により、渋々和解することに。数珠をもらいに来た御使安爺を寺に住まわせ、小坊主として修行させて(こき使って)いる。