そわそわDrawing

そわそわDrawing

絵のへたな美大生・高陸洋一と、初心な中学生ヌードモデル千暁萌葱の関係を中心に描いた4コマ漫画。ドタバタコメディが展開される中、萌葱を中心としたお色気描写もふんだんに盛り込まれている。「まんが4コマぱれっと」2013年9月号から2018年4月号にかけて連載された作品。

正式名称
そわそわDrawing
ふりがな
そわそわどろーいんぐ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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あらすじ

第1巻

美術大学の1年生・高陸洋一はヌードデッサンの講義に出席すると、講義室にはモデルとして既に服を脱いで待っている女の子・千暁萌葱がいた。洋一は裸の萌葱をデッサンしようとするが、女性が苦手であるために萌葱を直視する事ができない。(第1話)

洋一の2回目となるヌードデッサンで、萌葱はヌードになる事を恥ずかしがってしまう。すると、洋一は自分が女性が苦手なせいで、うまく萌葱をリードできないと落ち込んでしまう。そんな中、同じくヌードデッサンの講義を受けている洋一の幼なじみの浅海陽夏が講義にやって来る。(第2話)

洋一が萌葱のヌードデッサン中に、霜月宵がやって来て洋一のデッサンの狂いを指摘する。宵はこれまであまり講義に参加していなかったが、洋一や萌葱のやり取りを面白がり、今度からもっと講義に参加すると口にする。(第3話)

萌葱がポーズバリエーションに乏しい事を気にしている中、洋一は彼女のためにポーズ集が描かれた本を手に取る。しかし、その本には過激なポーズが多く、洋一は別の本を必死に探そうとする。そんな中、萌葱は洋一のために、過激なポーズをとる。(第4話)

洋一は、絵がうまくなるにはドキドキするような体験が必要だと有栖川薫にアドバイスされる。すると、萌葱が洋一のためにドキドキするような事をしてみると言い出し、薫がそんな萌葱に水着を貸す。そして、萌葱は水着を着て、洋一のデッサンモデルを務める。(第5話)

萌葱はデッサンのモチーフに使えるだろうと、フルーツの詰め合わせを持って講義室に現れる。その中からバナナを持ってポーズをとるが、洋一はいかがわしく見えるからとほかのフルーツをお願いする。それを受け、萌葱はブドウを手に取るが、房からもげたブドウが胸のあいだに入ってしまう。(第6話)

図書館で、洋一は宵が高いところにある本を取ろうとしている姿を目撃する。洋一がその本を代わりに取ってあげると、その本は「縛り方100選」というタイトルだった。その後、萌葱がなわとびを持っているのを見た洋一は、「縛り方100選」の事を思い出してしまう。(第7話)

洋一が講義に遅刻しそうになる中、萌葱とぶつかってしまう。萌葱の事を気遣っているあいだに講義の遅刻が決定してしまった洋一は、講義を休む事に決めて萌葱を大学の中を案内してあげる事にする。(第8話)

萌葱がバランスボールやビーチボールを持って現れる。さっそくビーチボールでポーズをとってもらうも、途中で空気が漏れてしまい、萌葱の胸が見えそうになる。そこで次はバランスボールを使ってもらう事にする。(第9話)

早く絵が上達する方法を萌葱に尋ねられた薫は、とにかくモチーフを触る事が重要だと口にする。そして、直接手で触られる事を恥ずかしがった萌葱のために、薫は筆を用意して触ればいいと提案。洋一は筆を介して萌葱を触ってみる事にするが、艶めかしい萌葱の反応に照れてしまう。(第10話)

洋一は街中で出会った萌葱から、家に寄って行かないかと誘われた。普段は外国への出張が多く不在がちな母親・千暁桜が、今日はいるとの事で、洋一は緊張しながら萌葱の自宅に向かう。桜と顔を合わせた洋一は、萌葱がヌードモデルを務める事に反対しなかったのかと尋ねる。(第11話)

洋一のもとに父親から連絡があり、成績によっては退学させると告げられてしまう。絵が一向に上達していない洋一が、なんとか父親に認められようと手立てを考えていると、薫が学内コンクールに参加してみてはどうかと提案する。(第12話)

洋一は学内コンクールに提出する絵として萌葱を描く事に決めるが、未だに萌葱を直視できない。そんな洋一の女性に対する苦手意識を克服させるために陽夏と宵が協力するが、あまり効果はなかった。そんな中、洋一はワンピースを着た萌葱を描く事に決め、これまでよりもリラックスして絵を描く事に成功する。(第13話)

第2巻

高陸洋一千暁萌葱は、お互いにヌードデッサンに未だ慣れずにいた。そんな中、有栖川薫が会話しながらやってみてはどうかと提案する。そして、二人は絵に興味を持ち始めたきっかけを話し始める。(第1話)

萌葱は展覧会に洋一を誘う。その展覧会は女性ヌードの作品が主に展示されており、洋一は恥ずかしがってしまう。しかし萌葱はその絵に興味津々で、洋一にも真剣に見てほしいと頼む。一方、浅海陽夏霜月宵はそんな二人の様子を遠くから観察していた。(第2話)

貧乏生活を送っている洋一の食生活が話題になる中、陽夏が洋一に弁当を作って来てあげると言い出す。それを聞いて面白がった宵の提案で、みんなで洋一の弁当を作って来る事になった。そして洋一にみんなの弁当を食べてもらい、どの弁当が一番おいしかったかを採点してもらう。(第3話)

ヌードデッサンの講義中、外では雷雨が降り注いでいた。そんな中、萌葱が大きな雷の音に怯えて、ポーズがとれなくなってしまう。一方、平静を保っていた宵だったが、あまりの雷の音に少しだけおしっこを漏らしてしまう。(第4話)

萌葱は筋肉痛に耐えながらモデルを務めていたが、痛みのせいで、ポーズをとれなくなってしまう。そんな萌葱を気遣った洋一が彼女をマッサージをするも、その最中に萌葱が喘ぎ声を上げてしまう。洋一は萌葱に喘ぎ声を出すなとは言えず、どうにか平静を保ちながら萌葱へのマッサージを続ける。(第5話)

洋一は薫に1泊分の荷物を持って来るようにと呼び出される。そして旅館で合宿を行う事を突然知らされる。しかも、宿泊は大部屋一つしか予約されておらず、一人だけ男で参加する洋一は焦っていた。結局洋一の抗議は実らず、みんなで一つの部屋で泊まる事になってしまう。(第6話)

合宿の夜、酒に酔った薫が突然王様ゲームをやろうとみんなを誘う。さらに酒に酔っている宵が王様のくじを引くと、エッチな命令をし始める。嫌な予感がした洋一はこれで最後にしようと提案するも、その最後のくじでまたも宵が王様を引き当ててしまう。そして宵の命令で、洋一は萌葱にキスをする事になる。(第7話)

洋一は合宿で、改めて画力が足りない事を思い知らされていた。すると、宵が画力向上のために部分デッサンをする事を提案する。そして、洋一は萌葱の手をデッサンするため、彼女の手をにぎる。そんな中、くすぐったがった萌葱は思わず喘ぎ声を上げてしまい、洋一はその声に興奮してしまうのだった。(第8話)

講義に遅刻した洋一は、講義室の入り口にいた陽夏にぶつかり、陽夏は荷物を床にぶちまけてしまう。そして、洋一は陽夏の荷物の中に、とあるクレパスを見つけた。それは幼い頃に洋一がプレゼントしたクレパスで、陽夏が絵を描き始めるきっかけとなったものだった。しかし、洋一はそのクレパスの事を覚えておらず、陽夏は怒ってしまう。(第9話)

大雨の中、講義室は雨漏りしていた。すると、薫が講義室の代わりとして自分の個人アトリエを使っていいと言い出した。薫の個人アトリエは外装から内装までまるでラブホテルのようになっており、洋一はその雰囲気に落ち着かない。そんな中、洋一は萌葱のヌードデッサンを開始する。(第10話)

洋一が講義室に入ろうとすると、宵と萌葱が話している声が外まで漏れ聞こえていた。しかも宵が萌葱に洋一の事をどう思っているのかと尋ねていたため、洋一は中に入るのをためらう。さらに宵は洋一に対して胸が高鳴る事はないのかと尋ね始め、萌葱は恥ずかしがりながらも本心を話し始める。(第11話)

ヌードデッサン終了後、洋一が萌葱に次回もお願いしますと言うと、萌葱は次回から来られないと口にする。実は萌葱は学校のテスト勉強をするため、しばらく休ませてほしいと薫に頼んでいたのだ。しかし、薫はみんなにその事を伝えるのを忘れており、洋一は萌葱がヌードデッサンのモデルを辞めるのかと勘違いしてしまう。(第12話)

萌葱がヌードデッサンのモデルを休んで2週間が経過した頃、洋一はスランプに陥っていた。そんな中、陽夏は洋一を心配して午後の授業を休んだ方がいいと進言する。すると、洋一は街中で偶然萌葱と出会い、彼女に励まされる。それによりやる気を新たにした洋一は、萌葱を描くためにももっとうまくなろうと決意するのだった。(第13話)

第3巻

暫くのあいだ、千暁萌葱を描けない日々が続いていた高陸洋一は、萌葱に対して非常に過保護になっていた。萌葱がくしゃみしただけで、寒さ対策のグッズを買いに売店まで走って行ってしまう。そんな中、有栖川薫がやって来て数か月後に「白陽美術大学大決戦」が開催される事を告げる。(第1話)

霜月まひるが姉・霜月宵を尋ねて大学の講義室にやって来る。そこでまひるは洋一の事を気に入り、彼に懐き始めた。そして、まひるは洋一の絵を面白いと言い、もっと見せてほしいと頼む。そんな中、まひるは萌葱と洋一の絵の話で盛り上がり、すっかり打ち解けるのだった。(第2話)

まひるの存在を意識した浅海陽夏は、自分も洋一にアピールする事を決意して、強引に洋一を外へと誘う。そして、陽夏は幼い頃、洋一とよく遊んでいた思い出の場所に向かう。陽夏はその場所に生えていた樹にのぼるのが大好きだったが、その樹は既に伐採されていた。落ち込む陽夏を洋一が励ますと、陽夏は昔とまったく変わらないと思うのだった。(第3話)

まひるといっしょに暮らす事になった宵は、夜中になってもまひるの遊びに付き合わされたせいで、すっかり寝不足になっていた。そんな宵のために萌葱がなんでもすると口にする中、その言質を取った宵は萌葱に恥ずかしい恰好をさせてしまう。そんな中、まひるが講義室にやって来て、萌葱にモデルを手伝おうかと言い出す。(第4話)

まひるの元気なポージングに刺激を受けた萌葱は、彼女を見習って元気なポージングをとろうとする。すると、薫が猫耳を付けて猫になりきってポージングすれば、元気のある動きになると口にする。そこで萌葱は猫になりきったポージングをとると、デリケートな部分が見えそうになってしまう。洋一はそんな萌葱の姿に興奮してしまうのだった。(第5話)

まひるが洋一にばかり構っていると、陽夏が怒り出してしまう。そんな中、薫がやって来て女子高校生はこれくらい元気なものだと、陽夏を窘める。すると、薫がこの講義に女子高校生パワーを取り入れようと、制服コスプレを提案する。そして、みんなで制服コスプレをして、その姿をデッサンする事になった。(第6話)

ヌードデッサンの授業が終了後、萌葱がパンツがなくなったと騒ぎ始める。みんなで講義室をくまなく探してみるが見つからない。すると、萌葱が責任を感じてしまい、モデル失格だと泣き出してしまう。そんな中洋一は、自分にとって萌葱は最高のモデルだと慰めるのだった。(第7話)

いつものように講義に遅刻した陽夏に対して、洋一が社会人になってから大変だと叱りつける。それがきっかけで将来の夢について、みんなで話し始める。洋一が画家になりたいと言うと、みんなから呆れた目で見られてしまう。そして洋一は、父親から美術の教員を目指せと言われている事を明かす。(第8話)

まひるはアイドルを目指すにあたって、清純派でかわいい萌葱を参考にしたいと口にする。しかし、洋一からまひるに清純派は似合わないと指摘される。すると、まひるは元気系アイドルを目指すと言い出す。そんな中、萌葱はまひるにオーディションは受けないのかと尋ねると、まひるはオーディションそのものをわかっていなかった。(第9話)

ある日、萌葱が体重計に乗ると、いつもよりも体重が増えていた。それにより、ヌードデッサンの際は洋一にバレないように気にし始める。しかし萌葱は、無理に腹を引っ込め過ぎて倒れてしまう。そんな中、洋一は例え萌葱の体型が変わったとしても、萌葱のよさは変わらないと彼女を励ます。(第10話)

宵はまひるとの同居で家計が圧迫され、金欠に陥っていた。そのせいで買いたかった石膏像が買えず、その費用の捻出のために金を稼ぐ方法を考え始める。しかしギャンブルや萌葱のデッサンを描いて売るなど、ろくなアイデアが浮かんでこない。そんな中、萌葱が漫画を描いて売るのはどうかと提案し、宵はその案を採用する事に決める。(第11話)

洋一は萌葱のポーズを考えようとするが、いいポーズ案が思い浮かばない。そこで陽夏が洋一の代わりにポーズを考えると言い出し、習いたてのヨガのポーズをやってみてはどうかと提案する。萌葱はそのポーズを試そうとするも、5分と維持する事ができない。さらに萌葱ががんばってポーズをとる姿が、洋一の目にはどうしてもいやらしく映ってしまう。(第12話)

芸術祭の開催が今月末に迫っている中、洋一は自分にはまだ早いと作品を出展する事を考えていなかった。そんな中、芸術祭では描く事を楽しむものだと宵に諭された洋一は、出展を決意する。一方、まひるは芸術祭で開催が予定されているミスコンへの出場を考えていた。そして、まひるは萌葱にいっしょに出ようと誘うのだった。(第13話)

第4巻

高陸洋一は芸術祭への参加ができなかった事で、すっかり落ち込んでいた。そんな中、浅海陽夏がフリーマーケットに出品する形でなら、芸術祭での作品の出品が可能だと提案する。すると、洋一は陽夏の気遣いを嬉しく思うあまり、土下座して感謝の意を示す。(第1話)

洋一は芸術祭のフリーマーケットに自分の描いた絵を出品した。その絵はなかなか売れなかったが、洋一は芸術祭に参加できるだけで満足していた。そして洋一は、フリーマーケットを無人販売の形にして、千暁萌葱と陽夏と共に芸術祭を見て回る。(第2話)

水着審査のあるミスコンに参加する事になった萌葱は、羞恥心を克服するために、水着姿で芸術祭の展示を見て回っていた。その付き添いとなった洋一だったが、水着姿の萌葱を連れているせいで注目を集めてしまう。一方、萌葱はたくさんの展示物に夢中になり、水着姿である事を気にしなくなっていた。(第3話)

ある日、洋一が講義室に行くと水着姿の霜月まひるが待ち構えていた。まひるは洋一と萌葱がデートしたと聞きつけ、水着姿でやって来たのだ。仕方なく洋一は水着姿のまひるのデッサンを行う事にする。そんな中、電気の修理員が講義室に入って来ると、まひるが水着姿を恥ずかしがってしまう。(第4話)

まひるがニップレスと前貼りを付けてヌードモデルになった事を知った萌葱は、モデルとして自分ももっと大胆にならなければとまひるに対抗意識を燃やす。しかし、萌葱はニップレスと前貼りをうまく付ける事ができない。そんな中、有栖川薫が裸に見える全身タイツを身につければと萌葱に提案する。(第5話)

霜月宵が洋一をファミリーレストランに誘う。そして、宵が奢ると口にすると、苦学生の洋一は何を頼もうかと浮かれ始める。そんな中、宵は洋一や陽夏の事をもっと知りたいと思い、洋一を誘った事を明かす。そして、宵は洋一に対して、まひるの気持ちに素直に対応してほしいと伝える。(第6話)

陽夏は油絵用のキャンバスを作成しようとしているが、その作業は大雑把で危なっかしい。すると、洋一が陽夏のキャンバスの作成を手伝い始める。そんな中、萌葱もキャンバス作成を手伝いたいと言うが、釘打ちの最中に服を巻き込んでしまう。そして、萌葱の服はだんだんとはだけていき、洋一に胸が見えそうになってしまう。(第7話)

洋一は金欠のせいでコンクール用の画材が買えずにいた。すると、宵が男性用のヌードモデルにならないかと冗談で言うと、洋一はその提案に乗ってしまう。一方、陽夏が親に金を出してもらえばいいと提案するが、洋一は美大に行く事を父親に反対されていたので無理だと口にする。(第8話)

萌葱のヌードデッサンをしている洋一に、まひるは自分も描いてみないかと告げる。しかし、洋一は萌葱の絵に集中しており、まひるの申し入れを断る。すると、まひるはチアガールのコスチュームを着て、二人を応援すると宣言する。(第9話)

洋一はスランプで絵が描けなくなっていた。そんな洋一を萌葱が励まそうとすると、洋一はますますスランプに陥ってしまう。そんな中、まひるは萌葱を完璧に描きたいと思うあまり、手が止まっているのではないかと指摘した。そして、まひるは気分転換に自分で練習してみないかと、洋一の絵のモデルを志願する。(第10話)

薫は、洋一のスランプ脱却のためにテニスをしようと提案する。しかし、洋一はテニスをする事でスランプが脱却できるのかと半信半疑だった。そして洋一は萌葱とテニスをする中、思わず萌葱の姿に見惚れてしまう。(第11話)

絵を描きたいという初心に戻った洋一は、寝る事も忘れて絵を描く事に没頭していた。そしていつの間にか眠ってしまった洋一は、ヌードデッサンの講義に遅刻してしまう。急いで講義室に入ったところで、萌葱にぶつかってしまい、洋一はこれまでの事を一瞬振り返る。(第12話)

洋一は萌葱を直視しつつデッサンを行っていた。そして、洋一はコンクールに萌葱のヌード絵を提出した。その打ち上げで洋一はへたなりに全力を出しきって描けたと、絵の感想を述べる。そして洋一はヌードデッサンの講義が終わったあとも、萌葱に絵のモデルをお願いしたいと申し出る。萌葱はその洋一の言葉を嬉しく思い、これからも自分を描いてほしいと優しく笑いかける。(第13話)

登場人物・キャラクター

高陸 洋一 (たかおか よういち)

白陽美術大学に通っている1年生の男子。茶髪の短髪で、首後ろで髪を束ねている。非常にまじめな性格で、絵を描く事に対する意欲は人一倍強い。中学、高校の6年間を男子校で過ごしていたために、女性に対して苦手意識を持っている。そのため、女性の裸を直視する事ができない。小学生の頃から絵を描く事が好きで、とある展示会で絵を見た事がきっかけで画家を志すようになる。 しかし、なかなか絵が上達しない事から、父親からは美術大学に進学する事を反対されていた。それでも美術教師の教職をとる事を条件として、美術大学に通わせてもらっている。一人暮らしで仕送りのみで生活しているため、いつも貧窮に喘いでいる。そんな中、ヌードデッサンの講義でモデルを務めている少女・千暁萌葱と出会い、彼女の裸を描く事に戸惑いを覚えながらも、彼女を描きたいと思う気持ちがだんだんと強くなっていった。 彼女の美しさを完璧に描きたいと思うあまり、一時はスランプに陥ったものの、霜月まひるらの尽力でスランプから脱却。1年生の終わりに萌葱のヌードを描いた絵をコンクールに提出した。ヌードデッサンの講義が終わっても萌葱を描き続けたいと、その思いを彼女に伝えた。

千暁 萌葱 (ちあき もえぎ)

中学2年生の女子で、年齢は14歳。白陽美術大学のヌードデッサンの講義で、ヌードモデルを務めている。紫色の髪で、ツーサイドアップの髪型をしている。中学生にしては早熟なナイスバディの持ち主。初心で健気な性格だが、絵の事になると途端に饒舌になり、時間を忘れてしゃべってしまうほど絵の事が大好き。幼い頃から両親が海外出張で家を留守にする事が多く、そのあいだは叔父・有栖川薫と二人で暮らしていた。 わがままを言う事なく、一人で画集を眺めているような幼少時代を過ごす。とある展示会で絵を見た事がきっかけとなり、絵に対する興味を人一倍強くした。芸術の世界にかかわりたいと思っているが、絵を描く事はへた。そこで中学2年生の時に、薫の紹介により白陽美術大学のヌードデッサンのモデルを務める決意をした。 しかし初心な性格が災いして、ヌードモデルの講義ではきちんと裸になる事ができなかった。ただし、絵にかかわりたいと思う気持ちが強く、以降もヌードモデルの仕事を引き受けている。そして、ヌードデッサンの講義で裸を直視できない高陸洋一に配慮する意味もあり、半裸でのモデルを務めるようになった。 ヌードモデルとして向上心を強く持っており、ポージングの種類を増やそうとしたりと、千暁萌葱自身のできる形でヌードデッサンの講義に貢献しようとしている。しばらくのあいだ、半裸でモデルの仕事を務めていたが、ヌードデッサンの講義日程終了が間近に迫る中、決意を新たにして洋一の前で全裸となりヌードモデルを務め上げた。

浅海 陽夏 (あさみ はるか)

白陽美術大学に通っている1年生の女子。金髪のショートヘアで、ボーイッシュな外見をしている。明るく大雑把な性格で、朝が弱い事から遅刻が多い。高陸洋一に思いを寄せているが、幼い頃からずっといっしょにいる事やガサツな性格などが災いして、洋一にはその思いに気づいてもらえていない。幼い頃に洋一に影響を受けて、絵を描くようになった。 洋一からもらったクーピーを宝物として大事に所持している。白陽美術大学のヌードデッサンの講義で出会った少女・千暁萌葱や霜月まひるとは表面上なかよくしているが、恋敵として意識している一面もある。特に洋一に対して距離感が近いまひるの事は強く意識している。

霜月 宵 (しもつき よい)

白陽美術大学に通っている1年生の女子。入学前は数年ものあいだ、ヒッチハイクで世界中を回っていた時期があり、年齢不詳。黒髪のロングヘアで、小学生にしか見えないほど幼い外見をしている。自分のやりたい事には正直である反面、他人の迷惑を省みないトラブルメーカー的な存在。絵を描く事に関して天性の才能を有しており、白陽美術大学からは特別待遇を受けている。 また金を稼ぐために同人誌即売会に参加してからは同人活動も行なっており、ダウンロード販売で大金を稼いでいる。白陽美術大学に入学して早々、大好物の海苔を切らしていたという理由でしばらくのあいだ、学校を休んでいた。しかし、ヌードデッサンで高陸洋一と千暁萌葱に出会ってからは、積極的に講義に参加するようになっている。

霜月 まひる (しもつき まひる)

女子高校生で、霜月宵の妹。癖のある茶髪で、セミロングの髪型をしている。街を歩いているだけで芸能界のスカウトを受けるほど顔立ちがいい。非常に明るく、人懐っこい性格の持ち主。また、人との距離感が近く、スキンシップが過多な傾向にある。下着などを見られる事にためらいがない一方で、自分の裸を見られる事には強いためらいを覚える。 アイドルを志望しているが、親の理解を得られなかった事から家出して、宵のもとに身を寄せている。その縁で白陽美術大学のヌードデッサンの講義にも頻繁に顔を出すようになる。そこで、高陸洋一や洋一の描く絵に興味を持ち、だんだんと彼に惹かれていく。しかし、洋一と千暁萌葱のあいだにある絆を垣間見た事から、その思いを告げる事なく静かに身を引いた。 だがその後も洋一に好意を寄せており、洋一がスランプに陥った際は彼の助けになるべくヌードデッサンのモデルを志願している。ちなみにアイドルを志望しているものの、アイドルになるための具体的な方法はいっさい知らない。

有栖川 薫 (ありすがわ かおる)

白陽美術大学の教授を務めている男性。千暁桜の弟で、千暁萌葱の叔父。紫色の長髪で、髪を一本のおさげにしている。外見からは男性だと判別できないほど、女性っぽい見た目をしている。女装趣味のため、就職したら女装ができなくなるからという理由から白陽美術大学の教授になった経緯を持つ。自由奔放な性格で、トラブルメーカー的な存在ながら、絵に関しては的確な指導を行っている。 海外出張により家を留守にしがちな千暁桜達に代わって、千暁萌葱の面倒を見ており、萌葱を自分の娘のように育てている。普段から萌葱のわがままをなんでも聞いてやりたいと思っており、芸術にかかわりを持ちたいと思う萌葱のために、ヌードデッサンのモデルのアルバイトを紹介した。

千暁 桜 (ちあき さくら)

千暁萌葱の母親で、有栖川薫の姉。ショートヘアで、抜群のプロポーションを持つ美人。明るく朗らかで、能天気な性格をしている。海外出張の仕事で、普段は家を留守にしている事が多い。そのため、萌葱の言う事はなんでも叶えてやりたいと考えており、ヌードモデルを務めたいと言い出した萌葱にも理解を示している。

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