概要・あらすじ
舞鳥学園に転校してきた水鳥つばめは、その度胸の良さを買われ、転校早々、学園の権力者である山科鷹生から交際を申し込まれる。その言葉に不信感を抱き、大勢の生徒たちの前でキッパリと断わると、学園をあげてつばめに対する嫌がらせが始まった。山科家のパーティーに招かれたつばめは、またも鷹生の前でタンカを切るが、鷹生の親衛隊である鷹組に取り囲まれる。
しかしその時、彼女の親衛隊であるつばめ組のメンバーが大勢集まり、つばめの反撃が始まる。
登場人物・キャラクター
水鳥 つばめ (みずとり つばめ)
舞鳥学園に転校してきた中学2年生の女子。背は小さいが度胸があり、人から指図されることが大嫌い。腕っ節が強く、気が短いので基本的に横柄な態度をとることが多いが、心優しい性格。子供の頃に馬を飼っていたことで、馬を手なずけるのが得意。実は華族の令嬢で、本名は「北白河翼女」。
山科 鷹生 (やましな たかお)
舞鳥学園に通う中学3年生の男子。学校では生徒会会長を務めている。山科財閥の御曹司で、親の威光を振りかざしてわがもの顔にふるまっている。本気で人を愛したことがなく、家族にすら心を開くことができないでいる。自分に従わない水鳥つばめが新鮮に感じて交際を迫るが、次第に心から惹かれていくようになる。
二条院 鶴子 (にじょういん つるこ)
舞鳥学園に通う中学3年生の女子。学校では生徒会副会長を務めており、鷹組のメンバー。長い髪が特徴の美人。山科鷹生とは親戚で、幼なじみの仲。鷹生が自分を含めて誰に対しても心を開いていないことを見抜いており、そんな彼を心から心配している。
西 隼人 (にし はやと)
舞鳥学園に通う中学1年生の男子。水鳥つばめの親衛隊であるつばめ組のメンバー。体格が良く、坊主頭にげじげじ眉、太くて大きな唇が特徴。つばめに心底惚れており、つばめのためならどんなことでもいとわない。
東 佳弥 (ひがし かや)
舞鳥学園に通う中学1年生の男子。水鳥つばめの親衛隊であるつばめ組のメンバー。背が低く、明るい色の髪とぱっちりした目が特徴。つばめのためならどんなことでもいとわない。
南 崇 (みなみ たかし)
舞鳥学園に通う中学1年生の男子。水鳥つばめの親衛隊であるつばめ組のメンバー。リーゼントに決めた髪型が特徴。つばめのためならどんなことでもいとわない。
北 英司 (きた はなじ)
舞鳥学園に通う中学1年生の男子。水鳥つばめの親衛隊であるつばめ組のメンバー。顔の半分を覆い隠す長い髪が特徴。つばめのためならどんなことでもいとわない。
山科 朱鷺江 (やましな ときえ)
山科鷹生の父親の後妻で、鷹生にとっては義理の母親。財産目的で山科家に嫁ぎ、自分の連れ子である山科鳩吉を山科家の跡取りにしようと画策している。鷹生に薬物を投与して廃人にしようと企む。
山科 鳩吉 (やましな はときち)
山科朱鷺江の連れ子で、まだ幼い少年。山科鷹生にとっては義理の弟。朱鷺江が個人的に所有している屋敷に閉じ込められており、自由に外出することができない。水鳥つばめの強さに憧れている。
山科の大ばばさま (やましなのおおばばさま)
山科鷹生の祖母。山科財閥の真の権力者。隠居の身でありながら、日本の政財界の陰のドンと言われており、周囲から恐れられている。背が低く、たるんだまぶたが特徴。鷹生に自分らしく生きる道をさし示す。
集団・組織
つばめ組 (つばめぐみ)
水鳥つばめの親衛隊。西隼人、東佳弥、南崇、北英司をはじめ、暴走族からハードロッカーなど、全国から集まった多種多様なメンバーで構成されている。つばめを女王と崇め、固い結束力でつばめを警護する。
鷹組 (たかぐみ)
山科鷹生の親衛隊。二条院鶴子をはじめとした、総勢100名からなる。鷹生の信頼を得た生徒たちのみで構成されている。自分たちは選ばれし者だという自負があり、鷹生の威光を笠に着て傍若無人に振る舞う。
場所
舞鳥学園 (まいとりがくえん)
水鳥つばめ、山科鷹生らの通う私立の学校。中等部と高等部がある。財閥の山科家の本家がある田舎町に存在しており、山科財閥がスポンサーになっているため、鷹生が権勢を振るっている。鷹生の気に入らない先生は辞めさせられることもあり、校長も逆らうことはできない。男子の制服は学ラン、女子の制服はセーラー服。