つれないほど青くて あざといくらいに赤い

つれないほど青くて あざといくらいに赤い

好奇心旺盛な少年、知山アラタは、妖艶な魅力を持つミステリアスな先輩、速水ミハヤに恋をする。謎だらけのミハヤとかかわっていくうちに、自らも怪異の世界に足を踏み入れていくアラタの姿を描いた深淵(しんえん)ラブストーリー。「となりのヤングジャンプ」で2021年8月9日から配信の作品。

正式名称
つれないほど青くて あざといくらいに赤い
ふりがな
つれないほどあおくて あざといくらいにあかい
作者
ジャンル
ホラー
 
恋愛
レーベル
ヤングジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊5巻
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あらすじ

異常に好奇心の強い知山アラタは、転校生の気持ちを知りたくて、新たな高校に転校する。新たな環境で次々と好奇心を満たしていくアラタだったが、学校内を探索中に美しい女性の着替える姿を覗(のぞ)いてしまう。あの女性にもう一度会いたいと願うアラタの前に、男子の制服を着た先輩、速水ミハヤが現れる。女性だと思っていたミハヤが男性だと知ったアラタは、大いに混乱する。しかしアラタは、クラスメイトからミハヤの性別は不詳で、謎に包まれたミステリアスな人物だと教えられる。アラタは好奇心を刺激され、ミハヤのことを知りたくなり接近する。そんなアラタはミハヤにいっしょにトイレの個室に入らないかと誘うが、アラタはミハヤに対して好奇心だけでなく恋心を抱いていることに気づく。そんなアラタに対してミハヤは、「卒業までにアラタがケダモノにならなければ、望むまますべてをさらけ出す」と告げる。(第一問「赤か青か」)

未来の自分と会話ができる術を試して以来、アラタはミハヤに殺害されるのではないかという疑念を抱いていた。そんなある日、アラタは屋上から少女が飛び降りる場面を目撃してしまう。アラタはすぐに落ちた少女のもとに駆け寄るが、そこには足を軽く負傷しただけの中園ナツメがいた。ナツメのケガの具合に違和感を覚えながらも、アラタは彼女にうながされるまま病院に連れていくことになる。その最中にナツメは、アラタと自分は異常に好奇心の強い者同士なのだと語り出す。(第八問「境界は何処か」、第九問「異香は何処か」、第十問「深海は何処か」)

登場人物・キャラクター

知山 アラタ (ともやま あらた)

とある高校に通う1年生の男子。身を破滅させるほどに好奇心が強く、一度関心を持った物事は白黒はっきりするまで妥協することはない。現在通っている高校も、転校生の気持ちを知りたいからと転校して来た。新たな高校生活の中、性別不詳でミステリアスで煽情(せんじょう)的な言動を繰り返す速水ミハヤに興味を抱き、「卒業までにケダモノにならなければ、望むまますべてをさらけ出す」と告げられ、以降行動を共にするようになる。ミハヤといっしょにいる時間が多くなり、学校の七不思議といわれる怪異とかかわりを持つようになる。ミハヤに対してはただ好奇心を満たしたいというだけでなく、恋心を抱いていることも自覚している。

速水 ミハヤ (はやみ みはや)

知山アラタと同じ高校に通う3年生。性別は不詳。アラタが好奇心の赴くまま学校内を探検していた際に、着替えをのぞかれたことで彼と親しくなる。速水ミハヤの性別を知りたがっているアラタに対して、「卒業までにアラタがケダモノにならなければ、望むまますべてをさらけ出す」と約束する。アラタが自分に好奇心だけでなく、恋心を抱いていることに気づいており、煽情的な言動で彼を振り回すことが多い。学校では男子の制服を着ていることもあれば、スカートをはいている時もある。妖艶で美しく整った容姿で、学校内の男子ならば一度は速水ミハヤに淡い恋心を抱くといわれている。大人びた姿を見せたかと思えば、子供のようにはしゃぐなど、つかみどころがなくミステリアスな雰囲気を漂わせている。学校の七不思議に詳しく、怪異と関係を持っていることを匂わせる言動が多い。あまりにも謎に満ちあふれた存在のため、一部の生徒からは「七不思議先輩」と呼ばれることもある。

中園 ナツメ (なかぞの なつめ)

知山アラタと同じ高校に通う1年生の女子。一定のルールに沿って屋上から飛び降りると異世界に行けるという噂(うわさ)を聞き、実践した際にアラタに助けられ、知り合いになる。アラタと同様に異常に好奇心が強く、加えて物事への執着心も人一倍強い。アラタに対しては仲間意識を抱いているが、速水ミハヤとは気が合わず、犬猿の仲になっている。学校内の新聞でオカルトコラムを執筆しており、その際のペンネームは「野良猫」で、ミハヤからも「野良猫」と呼ばれている。

為水 ショウコ (ためみず しょうこ)

知山アラタと同じ高校に通う2年生の女子。表向きは新聞部の部長を務めているが、速水ミハヤのファン倶楽部(クラブ)会長も兼務している。アラタがミハヤと親しくしているのを知り、ミハヤを本当に愛する者のルールを教えるべく、アラタに接近する。ファン倶楽部としてただミハヤの妖艶な外見や言動を褒めたたえるのではなく、ミハヤを特別な人間だと神格化しており、不用意に近づく人物は許さない。

書誌情報

つれないほど青くて あざといくらいに赤い 5巻 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉

第2巻

(2022-07-19発行、 978-4088923772)

第3巻

(2023-05-19発行、 978-4088927435)

第4巻

(2023-08-18発行、 978-4088927947)

第5巻

(2024-02-19発行、 978-4088931432)

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