概要・あらすじ
中学2年の水谷可南子は、両親の離婚でN市のとある学校に転校する。その学校には戦前に建てられた古い体育館があった。幽霊が出るという噂で、誰も近づかない所だったが、何も知らない可南子は呼び寄せられるように関心を持ち、入り口で家庭科の宿題を落としてしまう。クラス委員の榊を誘って取りに戻ってみると、何故か宿題の布袋は古い体育館の中に落ちていた。
登場人物・キャラクター
水谷 可南子 (みずたに かなこ)
両親が離婚してN市の中学校に転校してきたばかり。友だちはなかなか出来ず、面倒を見てくれるクラス委員の榊と、その榊と仲良しのスポーツ万能の西町のふたり。転校早々寝坊をして遅刻。跳び箱も飛べない運動オンチだけど負けず嫌い。
榊 (さかき)
水谷可南子のクラスメート。クラス委員で家はN市で由緒ある神社の息子。おでこが光っていて成績は学年でトップ。将来は神主の後継ぎ。転校したばかりの可南子の面倒を見るように先生から言われて、数少ない可南子の友だちになる。
西町 (にしまち)
榊とコンビのように仲がいいことで水谷可南子とも友だちになる。長身で顔も美形なのだが、勉強はさっぱり出来ない。細かいことに神経が回らない鈍い性格。
場所
古い体育館 (ふるいたいいくかん)
N市にある中学校の裏庭に建っている。戦前に建てられたもので、戦争中、空襲にあった時に多くのケガ人をここには運んだという。