となりの怪物くん

となりの怪物くん

自分の成績にしか興味がなかった水谷雫が、となりの席の問題児吉田春に友達認定されてしまい、さらには告白までされてしまう。恋愛と友情が交錯した高校時代をとことん楽しむ主人公たちの姿を描いた学園ラブコメディ。講談社「デザート」2008年10月号から2014年8月号まで連載。同年10月号からは番外編が掲載。単行本13巻に収録され、完結となった。

正式名称
となりの怪物くん
ふりがな
となりのかいぶつくん
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
KCデラックス(講談社) / KC デザート(講談社)
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

成績優秀だが冷淡な性格の持ち主である水谷雫は松陽高校に通う高校生。担任から吉田春という生徒の面倒を見るように言い渡されたのがきっかけとなり吉田春との間に友情が芽生えていく。友達作りが上手くできない彼らが不器用ながらも友達を増やし、高校生活を満喫していく。

登場人物・キャラクター

水谷 雫 (みずたに しずく)

高校1年生。ロングヘアーを耳の下で結んでいて、おしゃれに興味がなく、地味な外見をしている。ガリ勉の優等生で、人にも物にも興味や執着心がなく、彼女の世界は自分ひとりで完結していた。年収一千万円の職業につくため、高校生活は学業に邁進しようと思っていたが、隣の席が縁で問題児の吉田春と関わることになり、騒がしい高校生活に突入することになってしまった。 最初はハルのことが迷惑でしかなかったが、無邪気にまっすぐな好意をぶつけてくる彼に次第に恋心を抱いていく。無職の父とキャリアウーマンで不在がちの母に代わって、水谷家の家事を一手に引き受けている。母親をとても尊敬している。

吉田 春 (よしだ はる)

水谷雫の隣の席のクラスメイト。高校入学初日に流血事件を起こして停学になり、それ以来学校に来ていなかった。イケメンで黙っていると怖いが、無邪気で素直な性格をしている。問題ばかりを起こし、中学時代は一度も登校せず、友達がいなかったが、内心は友達がほしくてしょうがなかった。初めて自分を気にかけてくれた水谷雫に友達宣言をし、さらには告白までしてしまう。 勉強をしていないくせに新入生代表になるほど、天才的な頭脳の持ち主。水谷雫に会うために高校に通い始めたが、友達が少しずつできて、戸惑いながらも大事なことを見つけていく。

夏目 あさ子 (なつめ あさこ)

水谷雫のクラスメイト。自他共に認めるほど、かわいい女の子。男の子にモテるため、同性の女友達がほしくてたまらないが、できないことが悩み。ネットの世界は饒舌で、コミュニティーサイトの管理人をやっていて、ネットの世界が本当の自分だと豪語している。自分のことを好きになって近づいてくる男の子が苦手。 勉強はできず、赤点ばかり。成績学年上位の水谷雫に思い切って声をかけ、勉強を教えてもらう。それがきっかけとなり、友達になる。水谷雫とハルの恋を応援しているが、その結果、暴走することも多い。優しく面倒見の良いみっちゃんを好きになるが玉砕。その後、自分をそばで気にかけてくれたササヤンを意識していくようになる。

佐々谷 宗平 (ささや そうへい)

水谷雫のクラスメイト。ハルとは同じ中学出身。野球部に所属し、熱心に部活にいそしんでいる。中学時代、同じ野球部の友人がいじめにあっていたのを助けられず、ずっと後悔していた。ハルを学校に通わせた水谷雫が気になって声をかけてからは、ハルや夏目とも友達になる。水谷雫たちとは違って、友達が多く、コミュニケーション能力は高い。 夏目のことは、おもしろいけど面倒くさい人、という認識だったが、かまっているうちに好きになっていく。

三沢 満善 (みさわ みつよし)

不良グループのヤマケンたちのたまり場、ミサワバッティングセンターの店長で、ハルの従兄弟。中学の3年間、不登校だったハルをみっちゃんの母親が面倒をみていた。母親が亡くなってからも、自分がひとり暮らししている家にハルを居候させて面倒を見ている。ハルの兄優山も気にかけており、基本的に困った人を放っておけないイイヤツ。 自分の母親の手術代をハルに借り、現在も借金返済中。自分を好きになった夏目の告白を受け、大人としてしっかり振ってあげた。

吉田 優山 (よしだ ゆうざん)

ハルの兄で、見た目は弟にそっくりのイケメン。マイペースで自由な大学生である。「重度のブラコン」と言いつつ、会うといじわるなことを言ってハルを遠ざけている。政治家の父親に弟より自分を認めてほしいと思っており、努力している。ハルが実家に戻ってきては困るので、ハルを面倒見てくれているみっちゃんのところに様子を伺いにいく。 水谷雫にも近づき、ハルがいないところでちょっかいをかけることもしばしば。しかし女の子から積極的にこられると、照れて引いてしまう弱点がある。お菓子が大好き。

大島 千づる (おおしま ちづる)

球技大会の時に、上級生に絡まれていたところをハルに助けてもらった。高校入学時に病気で1週間入院したせいで、友達作りに乗り遅れ、クラスでは孤立してしまう。水谷雫たちの隣のクラスの学級委員をしているが、それは単にメガネで大人しいという理由で押し付けられてしまっただけだった。助けてくれ、素直に自分のことを褒めてくれたハルのことが好きになってしまう。 中学時代に戻りたいと願っていたが、ハルの言葉で前向きになり、高校生活に楽しさを見出していく。

山口 賢二 (やまぐち けんじ)

お坊ちゃま高校、海明学院の1年生。同じ高校に通う不良グループのリーダー的存在。実は彼自身は口が悪いだけでケンカが弱いので、ケンカをするのは彼の周りの3人だけ。ハルとは小等部で一時期一緒だった。ハルをいじめると、弟をかばって報復してくる兄、優山が苦手だった。プライドの高い、クールなイケメンで、頭も家柄も良く、自他ともに認めるエリート。 模擬試験や講習で通う塾が水谷雫と同じ。最初はハルへの当てつけで水谷雫にちょっかいを出していたが、まっすぐな性格の彼女に惹かれていく。積極的にアプローチしつつも、素直じゃない性格のため、いつも上手くいかない。極度の方向音痴。

水谷 隆也 (みずたに たかや)

水谷雫の弟で、小学5年生のサッカー少年。姉そっくりで、愛想がなく、かなりクール。存在感が薄く、初めて水谷家に泊まったハルに座敷童に間違えられてしまうほど。それでも姉の水谷雫は弟がかわいくってしょうがない。年上の女フェチで、夏祭りで出会った大島千づるに懐き、初恋を経験する。

宮間 ユウ (みやま ゆう)

大島千づるの中学校時代からの親友で、近くのお嬢様学校に通っている。マイペースで人をじーっと見る癖がある。それがハルは苦手。千づるの恋を全力で応援している。真顔で冗談を言ったり、鋭い言葉を投げて周囲が驚くこともしばしば。実は中学時代から付き合っている彼氏がいる。沖縄との遠距離恋愛だが、ゲームを通じてなかよし。

下柳 (しもやなぎ)

水谷雫とハルのクラスメイト。ササヤンと仲が良く、彼を通してハルも友達になる。目が細め。動物が大好きで「グリグラ」という名前のネズミを飼った時にハルにお披露目した。2年でハルと同じクラスになると、自分の友達の輪にハルを加えて、一緒に騒ぐ姿も見かけるようになる。

安藤 (あんどう)

ハルと優山の父親のお抱え運転手。彼らのお目付け役でもある。冗談を言っていても目が笑っておらず、口も悪い。ハルが高校2年生に進級してから、本家に戻ってくるよう説得しにたびたび姿を現すようになった。優山のスイーツ巡りによく付き合っている。

山口 伊代 (やまぐち いよ)

ヤマケンの妹。水谷雫とハルが2年の時、新入生として松陽高等学校に入学してきた。兄に似て切れ長の美人で、自分でも美人でモテることを自覚している。自信家で、男の子はみんな自分のことが好きだと勘違いしている。イケメンが大好きで、ハルに一目ぼれして告白するも玉砕。顔が似ている優山も好き。 兄のヤマケンのことが苦手で、兄の友人たちからもおもしろいヤツと散々いじられてきた。幼い頃に友達に怖い話をしたら、霊感少女ともてはやされ、調子に乗って、中学時代は眼帯で登校するほど中二病をこじらせていた。高校生になってだいぶましになったが、まだしゃべり方にその片鱗が残っている。

場所

松陽高等学校 (しょうようこうとうがっこう)

自由な校風で、水谷雫のような優等生もいれば、ハルのような問題児、派手な生徒、柄の悪い生徒など様々なタイプの生徒たちが通う。先生曰く、普通の進学校。

アニメ

となりの怪物くん

勉強以外のことに興味がない冷血女子・水谷雫は、入学初日から停学処分を受け、以来一度も登校していない男子高校生・吉田春にプリントを届けに行く。それを機に吉田春に懐かれてしまい、次第に互いの距離を縮めてい... 関連ページ:となりの怪物くん

書誌情報

となりの怪物くん愛蔵版 7巻 講談社〈KCデラックス〉

第1巻

(2017-12-13発行、 978-4065106129)

第2巻

(2017-12-13発行、 978-4065106136)

第3巻

(2018-01-12発行、 978-4065106839)

第4巻

(2018-01-12発行、 978-4065106846)

第5巻

(2018-02-13発行、 978-4065108840)

第6巻

(2018-02-13発行、 978-4065108857)

第7巻

(2018-03-13発行、 978-4065111468)

となりの怪物くん 13巻 講談社〈KC デザート〉

第1巻

(2009-01-13発行、 978-4063655407)

第2巻

(2009-06-12発行、 978-4063655551)

第3巻

(2009-10-13発行、 978-4063655759)

第4巻

(2010-02-12発行、 978-4063655902)

第5巻

(2010-07-13発行、 978-4063656138)

第6巻

(2010-12-13発行、 978-4063656329)

第7巻

(2011-05-13発行、 978-4063656503)

第8巻

(2011-10-13発行、 978-4063656688)

第9巻

(2012-03-13発行、 978-4063656855)

第10巻

(2012-08-10発行、 978-4063657012)

第11巻

(2013-01-11発行、 978-4063657173)

第12巻

(2013-08-12発行、 978-4063657395)

第13巻

(2014-01-10発行、 978-4063657555)

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