概要・あらすじ
東京にやって来たドンキッコは、アヒルのゴンベと親友のドンドンと一緒にチンチン電車を改造して暮らし始めた。仕事を始めてみたり、意地悪オヤジのトウセンボウを相手にしたり、町の人の頼みを聞いたりして、さまざまな騒動を巻き起こしていく。
登場人物・キャラクター
ドンキッコ
後頭部に大きくハネた鍵型のクセ毛がある独特の髪形をした少年。わずかな縁がある古道具屋わんわん堂の店主をたよって、東京にやって来た。バイタリティが旺盛でなんでも手作りしてしまう。他人のために頑張る気持ちは強い。武器にもなる便利道具のドンキッコ・スティックを愛用している。「少年ブック」版でのみ、生き別れの母と再会を果たす。
ゴンベ
いつも眠そうな目をしているアヒル。日本語を話すことができるドンキッコの相棒で、仲間うちではもっとも賢く常識的。ドンキッコと常に行動を共にしている。
ドンドン
『ドンキッコ』に登場する人物。巨体でガチャ目で頭には毛が2本の少年。大きなセーターを着ており、口は襟の中で見えず、袖を引きずっていて手も見えない。すこし頭が弱いが力持ちで、いつも携行しているドンドンべんとうを食べるとさらにパワーアップ。ドンキッコと常に行動を共にしている。
あやめ
『ドンキッコ』に登場する人物。明るい色の長い髪を耳の上で結んで長いまま垂らしている少女。古道具屋・わんわん堂の1人娘。美少女でドンキッコが一目惚れした相手。見た目ほどおとなしくはなく、長い髪も上を向いていることが多い。イタズラも好きでドンキッコをからかうことは珍しくない。ペットはリスのキッキ。
おじいちゃん
『ドンキッコ』に登場する人物。白髪が耳の上に残っているだけの老人。いつも和服姿で、丸いメガネをいつも額まで上げている。古道具屋の店主でドンキッコの家から古い鎧を買い取ったことがあるという縁で、ドンキッコたちにたよられた。ドンキッコたちの居候は許したが、家は狭いので庭に置いてあるチンチン電車に住まわせることにした。 気のいいおじいちゃん。
トウセンボウ
『ドンキッコ』に登場する人物。下膨れの顔に太いつながり眉毛に、鼻の下に鼻毛とも鬚ともつかない2本の毛を生やし、髪は脳天に生えた雷型の一房のみの大男。地主兼泥棒兼流行歌手兼小説家その他というなんでも家。ドンキッコとはなにかと衝突する。スーツに蝶ネクタイで、こん棒となるパイプを常にくわえている。 配下は、手下または息子のアメンボウと、手下のヨーヨー。
アメンボウ
『ドンキッコ』に登場する人物。キツネ顔の小男。トオセンボウの手下または息子。いずれの場合でもトオセンボウのことを「パーパ」と呼ぶことが多い。よくキャンディを舐めている。
ヨーヨー
『ドンキッコ』に登場する人物。下顎が出たリーゼントの青年。トオセンボウの手下。ヨーヨーの名手で、すれ違いざまにヨーヨーで財布を抜き取ることも可能。
ノブヨとヒロ子 (のぶよとひろこ)
『ドンキッコ』に登場する人物。アヤメの友人。おかっぱ頭で丸顔の太っているのがノブヨ(デブヨ)。お下げで長い顔の長身がヒロ子(ヒョロ子)。アヤメを加えた3人で遊んだり、慈善活動をしたりしている。「りぼん」版にのみ登場。
場所
わんわん堂 (わんわんどう)
住所は東京都照美区満賀町8。古道具屋であらゆるものを取り扱っている。庭に置いてあったチンチン電車もその1つ。
チンチンハウス
ドンキッコがわんわん堂のおじいちゃんから自由に改造して住んでよいと言われ、大改造した住処。電気、ガス、水道はない。水道は雨水を貯めて使用し、太陽光で火をつける。テレビは書き割りで、望遠鏡でわんわん堂の画面を見ながら、ゴムホースを通してその音声を聞く。当然、チャンネル権はない。 ドラム缶の風呂もあり、ドンキッコたちには充分快適。
その他キーワード
ドンキッコ・スティック (どんきっこすてぃっく)
ドンキッコが愛用している便利道具。伸縮自在で紙鉄砲とマジックペンを内蔵している。