概要・あらすじ
ドンドンはいつも世間に対し喝を入れている、一見厳しい和尚。しかし冬の寒い朝、寒がりのドンドンは、日課の外での体操もインチキしてやっているふりをする始末。それでも孫のトン坊には、昔、南極へ探検へ行ったことがあるとほらをふきはじめる。
登場人物・キャラクター
丼鈍心 (どんぶりどんしん)
和尚。肌の色が黒く、いつも豪快なほらをふいている。ほらを突っ込まれて都合が悪くなると寝たふりをすることも。息子の家族や実弟のドンカンと同居している。世の中に喝を入れてばかりいるが、心優しい性格。蜘蛛が苦手。
ドンカン
ドンドンの実弟。ほらばかりふくドンドンを心配して田舎から会いにくるが、そのまま一緒に暮らすようになる。ドンドンとは2人きりの兄弟で、肌の色が黒いところも似ている。ドンドンを尊敬しよく仕え、良き理解者でもある。
トン坊 (とんぼう)
ドンドンの孫の坊主頭の男の子。いつもドンドンのほら話に付き合っている。
トン坊の父 (とんぼうのちち)
ドンドンの息子でトン坊の父親。会社員で鼻の下の髭がトレードマーク。ドンドンと同居している。ドンドンとは全く似ておらず、穏やか。
トン坊の母 (とんぼうのはは)
ドンドンの息子の妻でトン坊の母。ドンドンと同居している。優しい。
熊 (くま)
植木職人の男性。江戸ッ子で気が短い。ドンドンから海の上を歩いたというほら話を聞いて、実際に自分でも試してみる。
ラッパ
ドンドンの古くからの友人の男性。3年ぶりにドンドンの前に現れ、ほらをふきあう。話し言葉の最後に「やんす」をつけるのがくせ。ドンドンのほらに突っ込みを入れることが多い。
イッパチ
幇間の男性。江戸ッ子。いつも着物を着用し、扇子を持っている。話し言葉の最後に「~でげす」をつけるのがくせ。面白がってドンドンをおだて、ほら話をさせる。
佐東総理大臣 (さとうそうりだいじん)
日本の首相。ドンドンの話の中によく登場し、叱られている。実在するかつての総理大臣佐藤栄作がモデル。
ゴムふうせん
丸坊主の頭が風船のように膨れたりしぼんだりする男性。大会社の社長。ドンドンから新しく海を造って儲けるという構想を聞き、資金として大金を渡す。
ほらふき男爵 (ほらふきだんしゃく)
大ほらをふく男性でドンドンのライバル的存在。ドンドンとほら合戦を繰り広げる。
さくら
ドンドンが密かに憧れている可愛いショートカットの女性。
パットマンX (ぱっとまんえっくす)
黒いマスクをかぶった男性。自称、正義の使者。ドンドンにほらをふくことをやめさせようとする。
ビンカンおしょう
小さくてよく動く和尚。「ちゃんちゃん」が口癖。ドンドンが話しているほら話の結末を先に言ってドンドンを困らせ、ドンドンの人気を落とそうとする。
はりぼうず
話の筋に関係なく突然登場して「しかし、それでいいのかしょくん」とだけ言って去る男性キャラクター。頭に針のような髪を生やし、ストライプのちゃんちゃんこを着ている。ドンドンを縄で縛って隠し、代わりに主役におさまろうとした。