どーにゃつ

どーにゃつ

ほとんどの生物が消え去った近未来の新宿で、横から見るとドーナツのような見た目のネコ、どーにゃつが、ベーグルみたいなベーガル、バームクーヘンみたいなバームなどの仲間たちと共同生活を送りつつ、世界が滅んだ謎や自分たちの正体を明らかにしていく異色のSF作品。世界観や設定はハードなSF作品のようだが、ゆるい見た目のどーにゃつたちのコミカルな言動に癒される。また、漫画作成ソフト「コミPo!」とのコラボレーションでは、どーにゃつ、ベーガルのキャラクター素材を収録した企画「どーにゃつマンガコンテスト」が実施された。

正式名称
どーにゃつ
ふりがな
どーにゃつ
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
動物擬人化
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概要・あらすじ

20XX年、すっかり荒れ果て所々に人骨の転がる新宿で、ドーナツのような見た目のネコが目を覚ます。記憶を失いさまよっていたところで出会った面倒見の良いベーグルのようなネコ、ベーガルどーにゃつと名付けられるが、ベーガルも目覚める以前の記憶を失っているらしい。二人でさまよううちに迷い込んだ建物内で、マチュマロと呼ばれるネズミに捕食されそうになるも何とか脱出し、電子機器に精通したバームクーヘンのようなネコ、バーム(バームクーガー)の導きで隠れ家に案内される。

クマカロンローニャなどの仲間を増やしながら共同生活を送るどーにゃつたちだったが、ある日どーにゃつが不思議な空間に飛ばされてしまう。

そこで彼を助けたのは巨大な人型ロボットのロボ崎だった。詳しい素性を明かすことができないと語るロボ崎だったが、彼の使命は平行世界から飛来する巨大な黒い物体と戦い、どーにゃつたちを守ることだった。

登場人物・キャラクター

どーにゃつ

真横から見るとチョコがけのリングドーナツのような見た目を持つネコで、自分の名前すら思い出せずに荒れ果てた新宿をさ迷っていたところに現れたベーガルによって命名される。緊張した際や食べ過ぎた際に、吐く癖がある。のんびりした性格で気が弱いが、仲間のために勇気ある行動に出ることも多い。あまり頭は良くないものの、どんな相手にも敬語で接する。 体の一部をマチュマロに食べられてしまったことがトラウマになっており、マチュマロを見ると必要以上に怯え、逃げ出してしまう。不思議な異世界に迷い込んだ際に出会ったどーにゃつそっくりのネコ、しげるに狙われている。

ベーガル

どーにゃつが目覚めた際に初めて出会ったベーグルのような見た目のネコで、新たに出会う名前の無い仲間に名前をつけるのが得意。気が強く言葉も荒いが、新参者の世話をするなど面倒見がよく頼りがいのある存在。どーにゃつらのボケに対するツッコミ役でもある。プロレス雑誌やカンフーアクション映画など、格闘技に関するものが好き。

バームクーガー

輪切りのバームクーヘンのような姿をしたネコで、どーにゃつやベーガルよりも先に新宿で目覚め、彼の住んでいるアパートの一室はどーにゃつたちの根城になる。太陽光発電で動くコンピュータシステムを組んだり、パラボラアンテナを立てて人工衛星へアクセスを試みようとするなど機械や雑学に精通している。 自身は「クーガー」と呼ばれたがっているが、仲間からはバームと呼ばれる。

クマカロン

どーにゃつたちよりは少し大柄な、マカロンのような形をした体を持つクマ。マチュマロたちに追われていたところをバームたちに助けられ、以降一緒に暮らすことになる。命名はベーガルによる。おっとりとした性格だが無自覚に失礼な言動を発する。軽々とどーにゃつを抱え上げられるほどに力が強く、重いものを運ぶのは主に彼の役目。 漫画好き。

ローニャ

ロールケーキのような見た目をしたメスネコで、どーにゃつたちと出会った際にガラスに映った自分の姿を見て自ら命名した。非常にワガママで度々仲間たちを振り回すが、根は繊細で、失踪したどーにゃつを心配するなど優しく女子らしい一面も見せる。反面、マチュマロにも怯まない度胸の強さもある。 どーにゃつとのショッピングデートの際にプレゼントされた赤いリボンを左耳につけている。

ロボ崎 (ろぼさき)

シャープなフォルムの巨大ロボットであり、異空間に迷い込んだどーにゃつを助けたことで、彼らの仲間入りをする。本来の形式名は「G・Z・9258・YC・6324A12・F・O・TYPE・105」だが、長すぎることからベーガルによりロボ崎と命名される。この世界のことを熟知し、平行世界からの巨大な侵略者から度々どーにゃつたちを守るが、詳しい存在理由や目的は話さない。 低エネルギーモードの際は知能まで低下する。必殺技は右腕から繰り出す「ロボ崎ブレード」。

ちくわぶた

輪切りにしたちくわぶのような姿をしたブタで、ベーガルによって命名された。どーにゃつたちと異なり言葉を話すことができないが、異世界に迷い込んだどーにゃつをロボ崎と共に助けに行ったり、平行世界からの巨大な侵略者による危機をベーガルたちに伝えに行ったりと、「ある使命」に従って行動している。

しげる

どーにゃつが異世界に迷い込んだ際に出会った、どーにゃつをそのまま白黒反転させたような見た目を持つネコ。時空間をワープ移動する能力を持ち、どーにゃつを拉致しようとするも失敗し、どーにゃつと共に大阪へと飛ばされてしまう。平行世界からの巨大な侵略者から姿を隠すためのバリヤーを張ることもできる。

マチュマロ

マシュマロのような白い体を持つネズミたちの総称で、歌舞伎町にある廃ビル「王様ビル」を根城にしている。鬼軍曹のような性格の将軍をリーダーとした軍隊のような組織を持ち、どーにゃつたちを捕食しようとフォークを持って集団で襲い掛かる。マチュマロから追放されたビッグスとウェッジの二匹は、どーにゃつたちに協力している。

場所

新宿 (しんじゅく)

『どーにゃつ』の舞台になる都市。20XX年という設定であり、3年前に起きた何らかの事件をきっかけに人間は姿を消し、都市は荒れ果て、辺りには人骨や破壊された戦車などが散乱している。どーにゃつたちのような食べ物のような姿を持つ動物たちが所々に徘徊しているがあまり数は多くなく、彼らは基本的な知識を除いて過去の記憶が無くなっている。

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