概要・あらすじ
中学生の少年ひろしは、転んでカエルを胸で押し潰してしまう。しかし、シャツに張り付いたカエルのピョン吉は、ど根性で生き延び、人の言葉を話すようになって共に暮らす。ひろしの友人やご近所も巻き込んで、様々な騒動を巻き起こす。
登場人物・キャラクター
ひろし
頭に大きなサングラスをかけた男子。登場時は南が丘中学校2年生。物語冒頭、勢いよく転んでカエルを胸で押しつぶしてしまうが、シャツに張り付いて生き延びたカエルピョン吉と生活を共にするようなる。家族は母ちゃんと二人で貧しい生活をしている。明るく活発だが勉強が苦手で、よく廊下に立たされている。 転校してきた吉沢京子に一目惚れする。宝寿司の佐川梅三郎が握る寿司が大好物。
ピョン吉 (ぴょんきち)
『ど根性ガエル』に登場するカエル。転んだひろしに胸で押しつぶされるが、シャツに張り付いて生き続ける。日中はひろしがそのシャツを着るために行動を共にするようになる。人の言葉を話し、ひろしがシャツを脱いだ時は袖を腕のようにあやつり、飛び跳ねて移動することができる。ひろし同様、寿司が大好物。苦手はヘビで、目の前に現れると気を失ってしまう。
吉沢 京子 (よしざわ きょうこ)
ショートカットで、花のついたヘアピンが特徴の女子。登場時は中学2年生で南が丘中学校のひろし達のクラスに転入して以来、一目惚れされたひろしのガールフレンドになる。当初はおしとやかだったが、おてんばな面も見せる。家はかなりの資産家。
吉沢 周作 (よしざわしゅうさく)
しかめ面で笑わない男の子の赤ん坊。吉沢京子の弟。常に口をへの字にしているため、笑わせるためのコンテストが開かれるほど。赤ん坊ながらピョン吉に匹敵する根性を見せる。
五郎 (ごろう)
身体が小さく、学ランに学帽を横に被った男子。登場時は南が丘中学校の1年生。ひろしを「せんぱい」と呼んで慕い、ピンチになると度々助けを求める。一人称は「あっし」、語尾の「~でやんす」という口調が特徴。ガールフレンドは小学生の渡辺みさ子。
五利良 イモ太郎 (ごりら いもたろう)
ゴリラのような顔で大柄な男子。頭部がギザギザの学生帽、学生服のボタンを開け、赤く「ゴ」と書かれたシャツ、下駄履きという服装が特徴。登場時は南が丘中学校 3年生で、ひろしや吉沢京子の1年先輩。腕っぷしが強く、学校の番長格。転校してきた吉沢京子に惚れている。家は魚屋を営み、初ちゃんという若い女性が働いている。
野村 裕次郎 (のむら ゆうじろう)
でこぼこの坊主頭で、横にハート型のハゲがある男子。「モ」と書かれたシャツを着ている。ゴリライモ(五利良イモ太郎)の子分で、いつも後ろにくっついている。
佐川 梅三郎 (さがわ うめさぶろう)
鉢巻きと大きなアゴが特徴の男性。宝寿司の職人で、ひろしと親しい。腕は良くひろしも彼の握る寿司が大好物。気風は良いが意地っ張り。ひろし達の授業を受け持つヨシコ先生(山中ヨシコ)に一目惚れし、彼女をめぐって南先生(南よし雄)とはライバル同士になる。
山中 ヨシコ (やまなか よしこ)
前髪を切り揃えた金髪のショートカットの女性。南が丘中学校でひろし達のクラスの国語を受け持つ。生徒にも大人にもモテる。特に宝寿司の職人・梅さん(佐川梅三郎)と同僚教師・南先生(南よし雄)は彼女に度々アタックをかけている。
町田先生 (まちだせんせい)
白髪交じりの髪に眼鏡をかけた男性。南が丘中学校のベテラン教師で、ひろし達のクラスの社会科を担当する。問題が起きると「教師生活25年」と言いながら嘆くのが定番。
南 よし雄 (みなみ よしお)
角刈り風の髪にたくましい身体の男性。プロ野球東京軍のナガツマ選手(実在のプロ野球選手長嶋茂雄がモデル)に外見がそっくり。南が丘中学校の教師で、ひろし達のクラスの数学と体育を担当している。女子生徒からの人気は高い。同僚のヨシコ先生(山中ヨシコ)に惚れていて、宝寿司の職人・梅さん(佐川梅三郎)とは恋敵。
母ちゃん (かあちゃん)
髪を団子にまとめ、丸眼鏡をかけた女性。いつも和服に割烹着を着ている。ひろしの母。仕立ての仕事をしながら女手一つでひろしを育てる。ひろしのシャツに張り付いたピョン吉も可愛がっている。
渡辺 みさ子 (わたなべ みさこ)
ストレートの長髪にヘアバンドをつけた女の子。登場時は小学校4年生。ひろしの子分・五郎のガールフレンド。しっかり者の女の子だがかなりのやきもち焼き。郷ひろみの熱烈なファン。
初ちゃん (はっちゃん)
お下げ髪で素朴な風貌。ゴリライモ(五利良イモ太郎)の家の魚屋で働く若い女性。元気で明るく、東北なまりでしゃべる。ひろしやピョン吉とも顔なじみ。ゴリライモ(五利良イモ太郎)やひろしの通う南が丘中学校の教師・南先生(南よし雄)に好意を抱く。