ビリ犬

ビリ犬

犬のような空飛ぶ生き物ビリ犬やガリ犬が小学生の家に居候しながら身の回りの事件を解決するコメディ。1969年に描かれた作品だが、1988年のアニメ化に合わせてリメイクされた。また1989年の春にはアニメの放送時間移動に合わせ、連載タイトルもビリ犬なんでも商会へとリニューアル。以降はビリ犬なんでも商会への依頼とそれを邪魔しようとするニャン族との攻防が中心となった。

正式名称
ビリ犬
ふりがな
びりけん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
動物擬人化
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概要・あらすじ

小学生のタツオくんは、言葉を喋り、空を飛ぶ、犬に似た不思議な生き物ビリ犬と出合った。やがて同じケン族ガリ犬トド犬もやってきて、近所の友達やその飼い犬らも巻き込んだ珍騒動が繰り広げられる。

登場人物・キャラクター

ビリ犬 (びりけん)

作中の台詞ではビリケンと表記される。犬に似た生物ケン族で、長い耳を広げて空を飛ぶ。人語を話し、丸い頭部の先は幸運の神様ビリケンのようにちょこんと尖っている。目の縁はパンダのように黒い。のんびりした性格だが、困った人を見るとつい手助けをしてしまう。一見犬のようだが服も着ており、一つ星柄のネクタイを付けている。 タツオくんの家に居候するが、家計に気を使って後にビリ犬なんでも商会を設立する。

秋木 ヨーコ (あきぎ よーこ)

タツオくんの友達の、優しい女の子。愛犬ミミの飼い主。初期連載時は「しず子」と呼ばれていたが、アニメ化に伴い変更された。

ガリ犬 (がりけん)

作中の台詞ではガリケンと表記される。主人公ビリ犬とは親友であり、同じケン族。頭がよくて勉強好きだが、神経質な面もある変わり者。ビリ犬と同じように頭が尖っているが、眼鏡をかけており、やせ気味なのが特徴。ビリ犬と色違いの一つ星ネクタイを付けている。口調は「です・ます調」。 計算時には目が数字のメーターになる。

トド犬 (とどけん)

ビリ犬やガリ犬と同じケン族の仲間。トドのように大きい体格をしており、すごい大食いだが、実は幸運を呼ぶラッキーケン。耳をプロペラのように回転させて空を飛ぶ。いびきは台風のように周りの者を吹き飛ばしてしまう。大食いキャラを活かし、「ジャンボラーメン」のお店の宣伝担当に就任した。 語尾に「~トド」と付けて喋る。

雨森 タツオ (あまもり たつお)

『ビリ犬』の登場人物で、普通の小学生。犬を飼っている友人達に囲まれており、犬を欲しがっていたところ、ビリ犬と出会った。Tのイニシャルが入った野球帽を被っていることが多い。テッちゃんのお兄さん。

雨森 テツオ (あまもり てつお)

『ビリ犬』の登場人物で、タツオくんの弟。小学生。やんちゃで、大の犬好き。

ミミ

ヨーコちゃんが飼っている白くて上品な小型犬、コッカースパニエルのメス。

島田 ダンキチ (しまだ だんきち)

タツオくんの友達の、小太りで粗暴な男の子。飼っているブルドッグダブを叱ってばかりいる。

ダブ

ダンキチくんの飼っているブルドッグ。勝手に散歩に出たり、拾い食いをする。ビリ犬の不思議な能力を目の当たりにして以来、彼に一目置いている。

筋川 ホネヒコ (すじかわ ほねひこ)

タツオくんの友達の、イヤミで金持ちな男の子。愛犬マロを自慢する。

マロ

ホネヒコくんの飼っている上品でしつけのよいコリー犬。

大福 マメオ (だいふく まめお)

タツオくんの友達の、背の小さい男の子。大型犬のドカにいつも引っ張られている。

ドカ

マメオくんの飼っている、大型の強い土佐犬。散歩のときにはいつも逆にマメオくんを引きずりまわしている。

パパ

タッちゃんやテッちゃんの父親。会社では課長だが、部長にどなりつけられてヤケ酒を飲むこともしばしば。動物を飼うのは嫌いだったが、酔っぱらった勢いでビリ犬を家に招き入れてしまう。

ママ

タッちゃんやテッちゃんの母親。ビリ犬やガリ犬が居候していることで、家計のやりくりにいつも苦労している。

先生

タッちゃんが通う小学校のクラスの担任。ごつい体格で鼻が大きい。

鳥野博士 (とりのはかせ)

髭をはやした中年男で、人力飛行の研究家。自ら人力飛行機に乗ってチャレンジするが、失敗してばかりいる。

紋木 藤吉郎 (もんき とうきちろう)

BBSテレビの番組「世界ビックリシャックリショー」の司会を務める、猿に似た男。ビリ犬をテレビに出演させようと付きまとう。

カゲシロー

三匹の犬と共に放浪する自称「夜の旅人」。手下の犬たちや薬「影仁丹」を使った自作自演によって放浪先の住民を信用させ、泥棒を繰り返す。

ドン・ニャーン

ニャン族の大使。子分のトララ・ニャーンや、野良猫らを使って、ケン族であるビリ犬たちの邪魔をする。大きな猫のような風貌で、マントと蝶ネクタイをしており、手に持ったステッキからは相手をひっかくニャンクロ―光線を放つ。耳はなんでも聴こえる「パラボラ耳」。

トララ・ニャーン

ドン・ニャーンの子分のニャン族。虎模様で、カバンを背中に背負い、首にスカーフを巻いている。主に偵察係を務めるが、人間の文字は読むことができない。

集団・組織

ケン族 (けんぞく)

『ビリ犬』に登場する犬に似た種族。長い耳を使って空を飛ぶことができる.。人間のように言葉を喋り、服を着て、2足歩行をする。また通常の犬のように四足歩行をしたり、犬や鳥といった動物たちと会話も可能。ドン・ニャーンたちのニャン族とは歴史的にライバルである。

ビリ犬なんでも商会

『ビリ犬』の終盤7作の連載時タイトル及び作中でビリ犬とガリ犬が始めたなんでも屋。居候先の雨森家の家計を圧迫していることに気付いた二人が始めた会社。しかしケン族の活躍をよく思わないドン・ニャーンとトララ・ニャーンが妨害しようとする。

ニャン族 (にゃんぞく)

『ビリ犬なんでも商会』に登場する猫に似た種族。長い耳を使って空を飛ぶ。人間のように言葉を喋り、服を着て、2足歩行をする。親戚である猫と会話することもできる。ビリ犬たちのケン族とは歴史的にライバル。

その他キーワード

「こんなばかなことがあっていいのか!」

『⁅ぼくら⁆』掲載版『ビリ犬』の定番ツッコミギャグ。ストーリーの不条理な展開に対し、唐突に怒った男が1コマだけ出現して、上を指さし「こんなばかなことがあっていいのか!」と叫ぶ。作中のキャラが「あっていいのだ!」と返すことも。

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